- 1.猫はいちごを食べても大丈夫?
- 2.いちごに含まれる栄養素は?
- 3.猫がいちごを食べたらどんな効果がある?
- 4.猫にいちごを与える方法・注意点は?
- 5.いちご以外の猫に与えても大丈夫なフルーツは?
- 6.まとめ
1-1.少量であればいちごを与えてもOK
1-2.肥満傾向の猫や糖尿病の場合は注意
2-1.様々な栄養素が含まれるいちご
2-2.いちごに含まれる栄養素
2-3.キシリトールには要注意!
3-1.脂質が少ない
3-2.ビタミンが豊富
3-3.抗酸化作用
4-1.いちごを生のまま与える
4-2.いちごヨーグルト
4-3.いちごジャム
5-1.りんご
5-2.スイカ
5-3.メロン
5-4.桃
5-5.梨
猫はいちごを食べても大丈夫?

◆少量であればいちごを与えてもOK
猫にいちごを与えるのは、少量であれば問題はありません。いちごには、ビタミンやその他にも食物繊維が多く含まれています。
猫用のおやつや人が食べる味の濃いお菓子は、食品添加物が含まれている場合があります。いちごなどのフルーツは自然由来の食べ物なので、食品添加物が多く含まれているお菓子よりも、いちごを与えるほうが猫の体にとってはとてもいいです。
ただ、だからといって「お菓子代わり」「猫に1度に与える量が少ないから」と、毎日のように猫にいちごを与えるのはよくありません。
毎日猫に大量にいちごを与え続けると、糖質や食物繊維が蓄積されます。そのため、下痢や嘔吐、肥満などの症状や糖尿病などの病気を引き起こしてしまうことがあります。
◆肥満傾向の猫や糖尿病の場合は注意
猫は、糖質を分解して血糖値を下げるための「グルコキナーゼ」という酵素をあまり持っていない動物です。いちごは糖質が多く含まれているので、肥満傾向にある猫や糖尿病などの持病を持っている猫には、いちごを与えないほうがいいかもしれません。
どうしても猫にいちごを与えたいのであれば、病院で獣医師さんに相談しましょう。
このように、毎日のように猫にいちごを与えるのは危険です。たまに飼い主さんの判断で、猫の体調がいい時やご褒美の時などに猫にいちごを与えるようにしましょう。
いちごに含まれる栄養素は?

◆様々な栄養素が含まれるいちご
いちごは、バラ科の多年生果菜で、野菜にあたります。炭水化物がほとんどの成分を占め、食物繊維が豊富で、人にとっても猫にとっても便秘改善などの効果があります。
しかし、いちごには猫にとって有毒成分の「キシリトール」が含まれています。そのため、猫にいちごを与える量には注意が必要です。
いちごの成分を知ることで、猫にどのような栄養素が必要なのかわかります。いちごには一体どういった成分が含まれているのでしょうか。
◆いちごに含まれる栄養素
・いちごの栄養素①ビタミンC
人の場合は意識して摂取しなければいけないビタミンですが、健康な猫は体内でビタミンCを生成できるため、必須のビタミンとはいえません。
しかし、抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや関節炎などに関連する病気の予防、治療に役立ちます。
ほとんどのキャットフードには、十分な量のビタミンCが含まれています。病気などで肝臓でのビタミンCの生成が十分でない場合は、ビタミンCをキャットフードに添加する必要があります。
・いちごの栄養素②ポリフェノール
いちごに含まれているポリフェノールの一種で「アントシアニン」です。
・いちごの栄養素③カルシウム・マグネシウム
歯や骨を強くするカルシウムも多量ではないですが含まれています。
・いちごの栄養素④カリウム
体の中にある不要なナトリウムを排出する働きがあります。
・いちごの栄養素⑤食物繊維
ペクチンが豊富で、整腸作用や下痢、便秘などを改善する働きがあります。そのほかにコレステロールの排出を促進するため、悪玉コレステロールの減少が見込めます。
・いちごの栄養素⑥キシリトール
ガムの成分でも用いられているキシリトールが含まれています。
◆キシリトールには要注意!
いちごは猫にとって栄養素が高い成分が含まれており、ヘルシーなフルーツです。しかし、一方ではいちごの成分に含まれているキシリトールは、猫にとっては有害な成分です。
人にとってキシリトールとは、虫歯予防のキシリトールガムや歯磨き粉として親しまれています。砂糖のように甘いので、砂糖の代用品としても使われています。
このキシリトールですが、猫が摂取してしまうと、重い中毒症状を引き起こす可能性があります。
猫がキシリトールを摂取してしまうと、大量のインシュリンが放出され低血糖になってしまうことや、肝機能の低下が引き起こされてしまうことがわかっています。
猫に対するキシリトールの毒性の結果では、個体差はありますが、体重が3kgの猫に対して0.3gのキシリトールを摂取しただけでも危険とされています。
いちごにはキシリトールが100g中に350mgが含まれているとされています。いちごは、小粒で7gg、中粒で15gg、大粒で45g、ジャンボで50ggとされています。
体重が3kgの猫の場合、小粒のいちごを10粒ほど食べると危険だと考えられます。
猫にいちごを1粒与えただけで危険な状態になることは考えづらいですが、猫にいちごを与える場合はリスクがあることを忘れないようにしてください。
猫がいちごを食べたらどんな効果がある?
猫にいちごを大量に与えることや毎日のように与えるのはよくないことですが、少量のいちごを猫に与えた時はどのような効果がみられるのでしょうか。
◆脂質が少ない
猫にとって脂質は摂取するべき栄養素です。しかし、人の食べ物や市販のキャットフードを大量に食べると、どうしても脂質を摂り過ぎてしまう傾向があります。脂質を摂り過ぎてしまうと肥満の原因にもなり、その他に様々な病気の原因にもなってしまいます。
その点では、いちごは脂質が少ない食べ物なので、脂質を摂り過ぎる傾向にある猫にとってはヘルシーな食べ物です。
ただ、いちごを食べ過ぎてしまうと糖質が原因で太ってしまうので、与えすぎには注意しましょう。
◆ビタミンが豊富
猫にとってビタミンは体を健康に保つために欠かせない栄養素です。普段、食べているキャットフードにもビタミンが含まれており、問題はないのですが、ビタミンをより豊富に摂取したいのであれば、いちごは最適な食材です。
いちごなどにはビタミンが豊富なので、食材から上手に捕り入れていくと普段の食生活の栄養バランスを補うことができます。
◆抗酸化作用
抗酸化作用とは、体の中の酵素を活性化するという作用のことです。抗酸化作用の働きがあると、酵素の働きが活発になり、体の酸化を防いでくれます。体を若いまま保ってくれる作用があるといわれています。
つまり、アンチエイジングの効果があるといわれています。いちごの抗酸化作用でいつまでも若々しい猫でいられるということになります。
猫にいちごを与える方法・注意点は?

猫にいちごを与える方法はいろいろあります。人の場合は、いちごを5粒から6粒ぐらいでビタミンCの必要量が摂取できますが、猫には1回に1粒の半分も与えてあげれば十分です。
◆いちごを生のまま与える
いちごに含まれているビタミンCは水溶性のため、ヘタを取った状態で洗うとビタミンCが流出してしまいます。いちごのヘタはつけたまま水洗いをし、その後でヘタを取ってから猫に食べさせてあげましょう。
ヘタには害はないですが、農薬残留の可能性があるために基本的にはヘタは与えないほうがいいでしょう。
また、大きないちごの場合は、猫が食べづらいです。消化のことも考えて、細かくカットすることやいちごを潰して与えてもいいでしょう。
◆いちごヨーグルト
ヨーグルトにいちごを入れるとおいしく食べてくれる猫がいるようです。
注意は、ヨーグルトは脂質が多い食べ物だとうことです。食べ過ぎてしまうと下痢の原因にもなります。また、市販のヨーグルトは大量の砂糖が含まれている可能性があるため、無糖のヨーグルトを選びましょう。
猫の体調を見ながら少量ずつ与えてあげるようにしましょう。
◆いちごジャム
市販のいちごジャムには、大量の砂糖が含まれている可能性があります。そのため、飼い主さんが手作りで無糖のジャムを作って与えてあげるといいでしょう。
ただし、いちごを加熱することでビタミンCが消失してしまう可能性があります。
いちご以外の猫に与えても大丈夫なフルーツは?
いちごの他にも猫に与えても大丈夫なフルーツがあります。ただし、大丈夫だからといって大量に与えることは避けてください。アレルギーの症状が起こる場合もあります。
猫の体調を見ながら与えてあげましょう。
◆りんご
りんごは腸内環境を整える働きがあります。人も下痢気味の時には、りんごを食べるといいと昔から言われていますが、猫も同じ効果があり、りんごに含まれている水溶性食物繊維の「ペクチン」が腸内を整えてくれます。
りんごを与える時の適量は、猫の1口ぐらいの大きさを目安にして1日に2口ぐらいがいいでしょう。
◆スイカ
スイカは水分を多く含んでおり、水分補給として与えることには問題はありません。ですが、スイカには「カリウム」が多く含まれています。与えすぎると腎臓に負担がかかってしまいます。
スイカを与える時の適量は、大さじ1杯ぐらいにしましょう。
◆メロン
メロンもスイカと同じで「カリウム」を含んでいます。メロンも水分補給として問題はありませんが、糖質が多いです。
メロンを与える時の適量は、猫の1口ぐらいの大きさを目安にして1日に1口ぐらいがいいでしょう。
◆桃
桃も水分補給として与えるには問題のないフルーツです。
注意が必要なのは、桃の種の部分です。桃の種の部分には毒性があります。猫に与える時は果肉のみで、種の周りの果肉は避けてください。
与える時の適量は、猫の1口ぐらいの大きさを目安にして1日に1口ぐらいがいいでしょう。
◆梨
梨も水分補給として与えるには問題のないフルーツです。特に梨はほとんどが水分でできているので、水分補給をするためのフルーツとしては最適です。
ただ、梨は果肉が硬いので小さく切ってあげましょう。与える時の適量は、大さじ1杯ぐらいにしましょう。
まとめ
いちごはビタミンが豊富なので、人にとっても猫にとってもおいしく食べられる食材です。
ただ、いちごに対してアレルギーを持っている猫もいますので、初めて食べさせるときには注意が必要です。アレルギーの症状の中には、下痢や嘔吐などがあります。
初めていちごを与える時には少量からはじめましょう。いちごに限らず、猫が初めて食べるフルーツは、摂取してからしばらくは様子を見ましょう。
また、いちごはビタミンも豊富で抗酸化作用もあるので、猫にとっては体にいい食材です。猫が喜んで食べてくれるのであれば、与える量を守って猫にいちごを食べさせるのもいいでしょう。
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