1.鮭を与えても大丈夫?
1-1.鮭に含まれる主な成分
1-2.期待できる効果は?
2.鮭を与える時の注意点は?
2-1.皮も与えても大丈夫?
2-2.アレルギーに注意する
2-3.味付けはしない
2-4.鮭の調理方法
5.鮭が入った猫用のフード・おやつ
5-1.コンボ キャット かつお味・鮭チップ・かつお節添え
5-2.おさかな生活 サーモン入りまぐろ
5-3.モンプチ ドライ バッグ ナチュラル サーモン入りチキンの贅沢
5-4.ねこふり さけ味
5-5.銀のスプーン 三ツ星グルメ おやつ にゃんスプーン 2種のアソート まぐろ味&サーモン味
5-6.純缶ミニ3P サーモン入りまぐろ
【掲載:2021.5.23 更新:2022.11.07】
鮭を与えても大丈夫?
普段から私たち人間の食卓に並ぶことの多い鮭ですが、価格もリーズナブルなので、手に入れやすい魚として知られていますよね。
そして生でも焼いても美味しく食べられるので、ついつい愛猫におすそ分けしたいと考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、鮭は猫に与えても問題ありません。
鮭には様々な栄養素が含まれていますので、魚類が好きな猫ちゃんには是非食べさせてあげたい魚であると言えるでしょう。
◆鮭に含まれる主な成分
鮭は身の色が鮮やかなオレンジ(赤)色をしているので、赤身の魚だと思われがちですが、白身魚に分類されるのをご存知でしょうか。
市場には一年を通して出回ってはいますが、国内で獲れる鮭のほとんどが白鮭となり、秋が旬となりますが、春から夏にかけて獲れる産卵前の鮭は、脂が乗っていて美味しくいただけるのが特徴です。
鮭の主な成分はたんぱく質となりますが、そのほかにもビタミン類やDHA・EPAなどの脂肪酸、鮭の赤色の素となるアスタキサンチンが豊富に含まれています。
◆期待できる効果は?
これらのような栄養素が豊富な鮭でありますが、猫が食べることによって、どのような効果が期待できるのかも気になるところですよね。
たんぱく質は猫の体作りに必要な栄養素である上に、消化が苦手な猫にとって負担が少なく吸収できるので、嬉しい栄養素であると言えるでしょう。
そして体の中を整える働きをするビタミン類や、体内で生成ができない必須脂肪酸は、血液中のコレステロールを下げる効果が期待できる上に、細胞膜を作って炎症を抑える役割を担ってくれます。
ほかにもガンの予防にも繋がるとして注目されている成分となりますので、猫が健康で居続けるためにも、様々な効果が期待できるのは嬉しいですよね。
また、鮭の色素となるアスタキサンチンは、強い抗酸化作用が期待できる上に、抗炎症作用も優れているので、猫ちゃんの体を健康に保つ働きをサポートする、強い味方となっています。
鮭を与える時の注意点は?
猫にとって嬉しい成分の多い鮭ではありますが、鮭であれば何でも好きなように好きなだけ与えても良いというわけではありません。
猫に鮭を与える際には、どんなことに注意をすれば良いのでしょうか?
◆皮も与えても大丈夫?
鮭の切り身には皮が付いていることがほとんどですが、この皮を食べずに捨ててしまう方は意外と多いですよね。
実は魚の栄養素は身の部分だけではなく、皮にも栄養が豊富に含まれているので、皮を食べるのと食べないのでは、摂取できる栄養素の量が変わってしまいます。
そのため、猫に鮭を与える際には、皮も細かく刻んで与えてあげると良いでしょう。
ほかにも皮の部分には豊富なコラーゲンが含まれているので、関節の滑りや毛艶も良くなり、猫にも嬉しい効果が期待できますよね。
皮を与えても問題はありませんが、焼き鮭の皮を与える際には、固く焼かれ過ぎていないか、焦げていないかの確認を怠らないでください。
硬い皮は猫の消化器官に負担をかけてしまうので、与える際には硬すぎないもの、焦げていないものを与えるようにしましょう。
また、鮭の骨も胃腸などを傷付ける危険性があるので、小さい骨もできるだけ取り除き、安全な状態で猫ちゃんに与えてあげてくださいね。
◆アレルギーに注意する
健康な猫ちゃんであれば鮭を食べても問題がありませんが、鮭にはアレルギー物質が含まれていますので、猫ちゃんによってはアレルギー反応が出てしまう子も居るようです。
アレルギー反応が出た際には、初期症状として痒みが発生しますが、その痒みに対して鋭利な爪で引っ掻くことによって悪化し、皮膚に炎症ができることがほとんどです。
ほかにも下痢や嘔吐の症状が出ることもあるので、鮭を口にして異変が起きた場合には、すぐに与えるのを止めて動物病院に連れていくようにしましょう。
そして鮭の身にはアニサキスが寄生していることがあり、これによる食中毒を起こすことがあります。
アニサキスは冷凍や熱を通すことによって死滅しますので、猫に与える際には調理方法も気を付けておくと安心ですよね。
◆味付けはしない
鮭の中には塩で味付けされた塩鮭や、西京漬けやみりん漬けなど、味付けされている商品が市場に多く出回っています。
それらの鮭は塩分を多く含んでいますので、猫ちゃんに与えるのには向いていない鮭と言えるでしょう。
猫ちゃんに鮭を与えるのであれば、必ず味付けされていない状態の商品を選び、ご自宅でも味付けをしないことが鉄則となります。
◆鮭の調理方法
味付けされていない鮭であれば、生のお刺身や茹でるか焼くかをした鮭を与えるようにしましょう。
1日に与えても良い分量は猫の体重1kgに対し、10g程度が妥当とされています。
体重が5kgの猫ちゃんであれば、50g程度までは食べても問題ありませんが、キャットフードも通常量食べているようでしたら、多くてもお刺身一切れを与える程度にしておきましょう。
そして生のお刺身を与える場合には、アニサキスにも注意しなくてはいけません。
天然ものの鮭にはアニサキスが居ることが多いですが、養殖の鮭はアニサキスが居ないかわりに、脂が多く乗っているので、与えすぎてしまうと脂肪分の摂取量も多くなってしまいます。
このようなことからも、なるべく少ない分量を与えるように心掛け、与えすぎに注意するようにしましょう。
加熱した鮭を与える場合には粗熱を取り、骨を取り除いてから身を細かくほぐし、フレーク状にして与えるようにしてください。
体調を崩した場合の対処方法は?
鮭を与えて猫が体調を崩してしまった場合には、どれぐらいの分量をどのような調理方法で与えたかが、回復への鍵となりますので、正規のフード以外を与える際にはそれらをしっかりと覚えておくようにしましょう。
アレルギー反応や食中毒を起こしているのであれば、自宅で様子を見ていても回復はしませんので、動物病院に連れて行き、獣医師さんに状況を説明してください。
原因がすぐに解明できれば、猫ちゃんへの負担も軽減できますので、飼い主さんは落ち着いて行動するようにしましょう。
鮭フレークや鮭とばを与えても大丈夫?
市販で売っている鮭の関連商品の中には、鮭フレークや鮭といった、原材料を鮭とした加工品がたくさん販売されていますよね。
飼い主さん自ら調理する必要性がないので、手軽に猫ちゃんに与えられるような気もしますが、これらの商品にはたくさんの塩分や添加物が使用されています。
私たちが食べて美味しいと感じるものは、猫にとっては塩味が強すぎますので、人間用の加工品は猫に与えないようにしましょう。
手軽に鮭風味の商品を猫に与えたいのであれば、猫用の鮭味のおやつなどを選び、美味しく食べてもらえるような工夫をしてあげてくださいね。
鮭が入った猫用のフード・おやつ
おやつやフードのフレーバーでは、マグロやカツオなどが主流となっていますが、鮭味の猫用おやつやフードも人気で、たくさんの商品が販売されています。
嗜好性の高い猫ちゃんには、是非鮭味のおやつやフードも試してみてもらいたいものですよね。
量販店や通販でも購入できますので、以下の商品などを是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
◆コンボ キャット かつお味・鮭チップ・かつお節添え
鮭をチップに加工して、猫ちゃんが食べやすいように配慮されたこちらのフードは、総合栄養食となっているので、毎日の食事としても楽しめる商品となっています。
香り高いかつおぶしも一緒に入っているので、嗜好性の高い猫ちゃんにぴったりなフードと言えるでしょう。
◆おさかな生活 サーモン入りまぐろ
ベース素材はまじりっけなしのおさかな100%。
おさかなのおいしさをとじこめたゼリー仕立てで、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖を配合。3袋入り。
◆モンプチ ドライ バッグ ナチュラル サーモン入りチキンの贅沢
ナチュラル設計で、総合栄養食です。新鮮な生のサーモン第1主原料となっており、鮭が好きな猫ちゃんも大満足のおいしさです。
無着色、無香料、保存料不使用。
◆ねこふり さけ味
いつものドライフードに猫ちゃんが飽きているのであれば、鮭味のふりかけはいかがでしょうか。
食塩不使用なので塩分は控えめですが、香り高いかつお節に鮭風味の顆粒を混ぜ合わせているので、食欲が低下している猫ちゃんにもおすすめです。
◆銀のスプーン 三ツ星グルメ おやつ にゃんスプーン 2種のアソート まぐろ味&サーモン味
銀のスプーン三ツ星グルメシリーズから新登場したおやつです。
スプーンの形状のパッケージは、蓋を開けるだけでお手軽にネコちゃんへ与えることができます。
みんな大好きまぐろ味とサーモン味のアソートパックで2種類の味が楽しめます。
◆純缶ミニ3P サーモン入りまぐろ
ベース素材はまぐろ100%
まぐろの白身肉と赤身肉のコンビネーションが味わえるゼリータイプ。ビタミンE配合。
まとめ
鮭は使い勝手の良い魚としても知られており、どんなレシピであっても美味しく食べられるのが特徴とも言えますよね。
そして一年中安定した価格で入手できることもあり、買い物の際についつい購入してしまう方も多いのではないでしょうか。
猫ちゃんと一緒に暮らしているご家庭で、鮭を調理する際には、猫の欲しい欲しい攻撃に耐えなくてはいけませんが、調理法などによっては猫に与えても問題ありません。
しかしスーパーなどで売られている鮭は、あくまで人間の食用として販売されていますので、猫ちゃんに与える際には細心の注意を払って与えるようにしてください。
毎日同じフードを食べている猫ちゃんにとっては、少量であってもご馳走になりますので、ご褒美的な意味合いで与えてみるのもおすすめですよ。
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