1.おからの猫砂ってどんな猫砂?
1-1.材料
2.おからの猫砂のメリット
2-1.トイレに流せて処分がしやすい
2-2.軽めで持ち運びしやすい
2-3.消臭・脱臭効果が高い
2-4.猫砂を食べてしまう子でも大丈夫
3.おからの猫砂と他の猫砂の違い
3-1.ほこり立ちしにくい
3-2.ガッチリ固まらない
3-3.システムトイレには使えない
3-4.特有のニオイがある
4.まとめ
おからの猫砂ってどんな猫砂?
猫と一緒に暮らしている方であればご存知だとは思いますが、猫トイレの猫砂は種類が豊富な上に、砂の大きさや形状の違いに原材料の違いなど、さまざまなタイプの商品が販売されているため、選ぶことにも困ってしまいますよね。
一昔前までは主原料がベントナイトとなる鉱物の猫砂が一般的でしたが、猫と一緒に暮らす方が増えたことにより、猫用品の需要も必然的に上がってきたと言えるでしょう。
雑種の猫ちゃんや純血種の猫ちゃんが多く暮らしている日本では、それぞれの性格や好みに合わせた商品を開発すべく、各メーカーの方々が試行錯誤して、たくさんの商品を開発してくれました。
現代を生きる猫ちゃんたちの選択肢が増えるということは、飼い主さんがどの砂を選ぶべきかという悩みも増えることになりますよね。
愛猫のために奮闘することは喜ばしくありますが、せっかく購入した猫砂を愛猫が使ってくれないとなると、また別の商品を選ばなくてはいけませんし、何よりその猫砂の使い道がなく、無駄になってしまうことでしょう。
そのため、できる限り猫砂選びは失敗したくないと考えている飼い主さんは多く、ネットでも猫砂をタイプ別に分けて特徴を紹介したり、ランキング形式で紹介したりしているサイトも多いですよね。
そんな猫砂の中でも異色だと感じるのは、やはり原料に「おから」を使用した猫砂ではないでしょうか。
食材としても有名なおからだけに、猫用のトイレ砂として使用できるのか不思議に感じる方も多いはずです。
おからの猫砂とは一体、どんな特徴を持った猫砂となるのでしょうか?
◆材料
おからは大豆の絞りかすとなり、植物性タンパク質が豊富な食材として知られていますよね。
主原料のおから以外には、コーンスターチや炭酸カルシウムなどが原料として使用されています。
コーンスターチも原料がトウモロコシとなりますし、炭酸カルシウムも食用として使用されますので、猫ちゃんにも安心な成分のみで作られている猫砂と言えるでしょう。
とくにコーンスターチはおからを固めるのに重要な役割を担い、のり剤のような役割を果たしています。
炭酸カルシウムも猫砂によっては使用されている場合がありますが、有機素材が組み合わさることにより、吸水性を高めてニオイをシャットアウトし、凝固剤の役割を果たしているようです。
おからの猫砂のメリット
おからの猫砂は天然由来の成分が使用されているので、猫にも安心して使用できるのが嬉しいですよね。
ほかにもおからの猫砂には、どんなメリットがあるのでしょうか?
◆トイレに流せて処分がしやすい
おからの猫砂は、ほかの有機素材を使用した猫砂よりもよく固まります。
そして、トイレには流せない鉱物系の猫砂とは異なり、燃えるゴミとしても処分できるだけでなく、水洗トイレに流すこともできるので後処理が簡単に行えます。
住んでいる地域によっては猫の排泄物や猫砂を捨てる際に、細かい規定がある場所もありますので、水洗トイレに流せる猫砂はポイントが高いですよね。
おしっこで固まった猫砂がトイレに詰まらないか心配になりますが、たくさんの水を含むと水に溶けていく性質を持っているので、トイレに詰まることもありません。
◆軽めで持ち運びしやすい
おからの猫砂は豆腐といった食品の産業廃棄物となり、再利用する際にしっかりと乾燥させているので、鉱物系やシリカゲルなどの猫砂と違って、軽めで持ち運びがしやすいのも特徴的です。
猫砂は単品でも内容量がキロ(リットル)単位で販売されていますので、いっぺんにたくさんの購入がしづらく、店舗では購入せずにネットで注文して配送してもらう方も多いのではないでしょうか。
おからの猫砂であれば近くのお店でも購入できますので、買い忘れの心配も要りません。
◆消臭・脱臭効果が高い
猫の排泄物はとても臭いが強いので、飼い主さんは消臭効果の高い商品を選ぶ方が多いことかと思います。
おからの猫砂は発泡させた多孔質に形成していることが多く、そのため強いアンモニア臭を吸収する役割を果たしてくれるのです。
多孔質な構造は脱臭効果も望めますので、自然由来で消臭効果が高い商品であれば、愛猫のために選んでみたくなるのも納得ですよね。
◆猫砂を食べてしまう子でも大丈夫
猫ちゃんの中には「異嗜(いし)」といって、何かしらの理由により猫砂を食べてしまう子がいます。
飼い主としてはすぐにでも止めさせたいところですが、原因の追究をし、根本的な解決をしてあげなくてはいけません。
原材料がもともと食べ物でできているおからの猫砂は、猫ちゃんが食べたとしても安全性が高いので、ほかの猫砂よりも影響が出てくる可能性は低いと考えられています。
しかし、食べ物として製造されているわけではないので、異嗜が長く続いてしまうようであれば、獣医師さんに相談してみるようにしましょう。
おからの猫砂と他の猫砂の違い
メリットの多いおからの猫砂ではありますが、ほかの猫砂との決定的な違いにはどんなものがあるのでしょうか?
◆ほこり立ちしにくい
おからは大豆の絞りかすとなりますので、ほかの猫砂の原料よりも粒子が大きく、乾燥させた際にコーンスターチが効果を発揮することにより、ほこり立ちしにくい特徴があります。
トイレに猫砂を入れるときや猫が砂かきをするときに、猫砂によってはある程度ほこりが立ちますので、愛猫の健康を考える意味でも、ほこり立ちが少ない猫砂を選びたいものですよね。
◆ガッチリ固まらない
おからは猫砂の中でもがっちり固まりすぎないのが特徴で、猫のおしっこを含むと一時的には固まりますが、猫が踏んだり水洗トイレに流したりするとすぐに崩れます。
固まらないということは前述している通り、トイレに詰まる心配もないので、安心して流すことができますよね。
すばやく崩れるということは、燃えるゴミに出したとしてもかさばりませんし、処理の幅が広がるのも嬉しいです。
しかし、処理の際にスコップの隙間から崩れた猫砂が落ちてしまうこともあるので、排泄後は水分を含んで固まっているうちに、処理をするのが理想的と言えるでしょう。
◆システムトイレには使えない
水に溶ける性質を持つおからの猫砂は、一時的に固まるものの崩れやすい特徴もあることから、システムトイレには利用ができません。
システムトイレは専用のシーツを使用することにより、うんち以外の掃除は1週間に1回程度で済むのが魅力ですよね。
スコップで排泄物をその都度掃除をする必要がある、おからの猫砂を使用したいのであれば、箱タイプの猫トイレを使用するようにしてください。
システムトイレを使用したいのでしたら、システムトイレ専用のペレット状となった猫砂を選ぶようにしてくださいね。
◆特有のニオイがある
おからの猫砂は原材料が大豆となりますので、豆っぽいようなおから特有の香りがし、鼻の利く猫には不向きと考える飼い主さんも居るようです。
そして、安価なおからの猫砂を購入したときに、すっぱいような臭いを感じたのであれば、傷んだおからを加工している可能性も否めません。
おから特有のニオイを消すために、香料を使っている商品などもありますが、猫が使用するものなので、なるべく香料や防腐剤などを使用していないものを選ぶようにしましょう。
まとめ
猫砂は本来猫の好みで選ぶべきではありますが、飼い主さんによっては購入した猫トイレに使用できるもの、掃除がしやすくて価格も高くないものを選ぶ方はとても多いですよね。
もちろん猫砂を管理するのは飼い主さんとなるので、自身が扱いやすい商品を選ぶのは当然とも言えるでしょう。
しかし、猫ちゃんが少しでも気に入らない猫砂を使い続けてしまうと、ストレスを感じてトイレで排泄をしなくなったり、粗相の回数が増えたりすることもあるので、愛猫の性格を考えながら猫砂を選んでみることが大切です。
各メーカーからたくさんの種類の猫砂が販売されてはいますが、万が一猫が口にした場合に一番安全なのは、おからの猫砂と言えるのではないでしょうか。
健康被害が一番少なさそうな猫砂を選ぶことは、猫ちゃんが元気で長生きできる秘訣にもなるはずですので、一度は試したい猫砂とも言えますよね。
たかが猫砂と思わず、いろいろな種類の商品が存在することを理解した上で、愛猫が好んで使用してくれるような商品を選んであげるようにしましょう。
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