1.猫は肩に乗るのが好き?
2.猫が肩に乗る理由
2-1.甘えたい
2-2.安心できる
2-3.高い場所が好き
2-4.肩乗りを楽しんでいる
猫は肩に乗るのが好き?
猫は単独行動を好み、あまり人に懐かないといったイメージが定着していますが、猫の中には肩に乗ってべったりと離れない子が居るそうです。
俄かには信じがたい話ではありますが、猫と一緒に暮らしている方の中には、愛猫が肩に乗ってきたことがあるといった経験を、されたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
膝に乗ることや抱っこが好きな猫ちゃんはとても多いですが、肩に乗るのが好きと聞くと、なんとも不思議な感じがしますよね。
少なくとも警戒心が強く人馴れしていない猫ちゃんであれば、人間の肩に乗ることは絶対にないので、肩に乗る猫ちゃんのほとんどは、人馴れしていて好奇心旺盛な性格をしていることが想像できます。
また、甘えん坊の猫ちゃんの可能性も高いですよね。
すべての猫が肩に乗ることが好きなわけではないと思いますが、運動神経の良い猫の性質を考えれば、どの猫ちゃんでも不安定な人間の肩で、バランスをとることは容易なのではないでしょうか。
だからこそ実際に肩に乗る子が存在するのですし、その子たちはきっと特別な感情を抱きながら、人の肩に乗っているはずですよね。
また、猫は人間と同じように個人を取り囲む空間である、パーソナルスペースを持ち合わせています。
このパーソナルスペースですが猫での中では段階別に分けられており、もっとも距離が短いパーソナルスペースを「個体距離」と呼びます。
猫のこのスペースに入れるのは選ばれし人間のみとなり、猫自らその距離感を縮めてくるようであれば、それは親愛の証でもあると言えるでしょう。
そして人間の肩の位置に乗るということは、顔と顔との距離が非常に近く、深いコミュニケーションを望んでいることが考えられます。
言葉の通じない猫は人間の目の動きや口の動きを常に見ていますし、人の顔からは色々なニオイがすることからも、様々な情報を読み取っていても不思議ではないですよね。
このようなことを踏まえた上で、猫が人間の肩に乗る心理を考えていきましょう。
猫が肩に乗る理由
猫が人の肩に乗る理由で考えられるのは、以下の4つの心理が有力となります。
いずれの理由にせよ、愛猫が肩に乗ってきてくれたのであれば、それだけで十分なスキンシップとなりますし、さらに絆が深まっている証拠と言えますよね。
そんな猫の気持ちを飼い主さんの視点で考えながら、実際の猫の心理に迫っていきたいと思います!
◆甘えたい
やはり猫が肩に乗る理由として一番に考えられるのは、甘えたいといった感情ではないでしょうか。
「もっと近づきたい」「もっと温もりを感じたい」「もっと自分のニオイをつけて独占したい」など、大好きで居てくれる気持ちが溢れ出てしまった愛情表現ともとれますよね。
その場所で飼い主さんの表情が読み取れるのは、猫にとって至福のひとときなのかもしれません。
◆安心できる
飼い主さんの顔が近いということは、猫にとってもっとも安心できる場所として、認識されている可能性があります。
猫は視力が低い動物ではありますが、動体視力が優れているので、目の動きや口の動きも見逃しません。
そして、もしかしたら飼い主さんの目線で同じ世界を見ていることに、喜びを感じているのかもしれませんよね。
大好きな飼い主さんのニオイや温かさを感じられる肩は、一度でも味わってしまえばクセになってしまうほど、猫にとって特別な場所なのかもしれません。
肩に乗れば飼い主さんの行く先にどこまでもついて行けるので、ずっと一緒に居たいといった気持ちが溢れているとも言えるでしょう。
◆高い場所が好き
もともと猫は高い場所を好み、高い場所で優位性を示す動物としても知られています。
そのため高い場所を求める傾向が強いので、何かのタイミングで飼い主さんの肩に乗ったのであれば、その場所を気に入ってしまった可能性もありますよね。
高い場所は遠くまで見渡せるといった利点があることから、獲物を見つけたり危険を早急に察知できたりといったプラスに繋がるので、人間の肩に乗りたがる子が居るのも納得です。
◆肩乗りを楽しんでいる
飼い主さんの肩に乗ると、体の揺れを感じることやそのままの状態で移動することがあるので、アトラクションのように楽しんでいるのかもしれません。
一度でもその楽しさを味わってしまえば、そのスリリングな遊びをまた堪能したいと思い、肩に乗ってくることがあるのではないでしょうか。
色々な猫の肩乗りスタイルがある
猫が肩に乗ってくるときはSNSなどを見ていても、猫によってさまざまなスタイルがあることが分かります。
一般的に見られる乗り方は以下の通りなので、そのスタイルによっても猫の気持ちが考察できるかもしれません。
◆前向き
バランス感覚に優れた猫ちゃんは、飼い主さんと同じ方向を見つめるといった、前向きスタイルをする子が多いです。
◆後ろ向き
もっともポピュラーなのが、前向きとは逆の後ろ向きスタイルではないでしょうか。
飼い主さんからは猫の顔は見えませんが、抱っこが好きで、背中を撫でられることやおしりをトントンされることが好きな子は、自然とこの体勢になってしまう場合もあるのではないでしょうか。
肩に乗りながらもすっぽりと自分の体が飼い主さんに密着するので、甘えん坊で飼い主さんにべったりしたい子であれば、この乗り方を気に入る子は多いはずです。
◆横向き
人の肩甲骨を駆使して乗るようなスタイルの横向きは、さらにバランス感覚が必要となるので、こちらも好奇心旺盛の猫ちゃんが好むスタイルと言えるのではないでしょうか。
しかし、後ろ向きスタイルのように猫の体重を分散させることができないので、人への負担は大きくなってしまうことは否めません。
女性には少し厳しい乗り方でもあるので、このスタイルで肩に乗る場合には、双方がケガをしないように気を付ける必要があると言えるでしょう。
猫が肩に乗る時の注意点
愛猫が自分の肩に乗ってくるのは、とても喜ばしいことではありますが、猫の運動神経が良いからといって過信しすぎると、大きな事故やケガに繋がってしまうこともあるので大変危険です。
肩に猫が乗った状態で飼い主さんが立っている場合は、地面や床との距離も遠くなるので、猫がバランスを崩して着地をしてしまえば、手足を痛めるだけでなく、関節を傷付けてしまうことがあるかもしれません。
また、肩に乗っているときは、猫自身が落下しないようにと必死にバランスをとりながら、爪を立てて万が一に備えることもあるでしょう。
爪を出した状態の猫が肩に乗るということは、飼い主さんの洋服がボロボロになることや、皮膚に爪が食い込んでしまう可能性もありますよね。
猫は自分の気持ちに正直に生きていますので、肩に飽きれば自分のタイミングで降りようとしますし、肩に乗りたいときは突然飼い主さんの足元から登ってきたり、ジャンプをして飛びついてきたりするかもしれません。
これらのことをすべて想定しておかなければ、肩に乗ってくれること自体が迷惑に感じるようなってしまうので、猫が肩に乗っても大丈夫なように事前準備をしておくことも大切です。
猫が爪を立てても安全なように定期的な爪切りは怠らないようにし、皮膚に爪が食い込まないような素材の洋服を着るなどの工夫が必要となってくるでしょう。
そしてどんなに重くても無理矢理落とすように降ろしたり、叱ったりすることも猫の気分を損ねてしまうのでおすすめはできません。
飼い主さん自身も猫が肩に乗ることは特別なことだと認識し、その時間をおもいっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫によっては飼い主さんの肩に乗ることが好きな子も居るので、本当に個性の強い動物だと再確認させられますよね。
猫は小柄でそこまで体重が重い訳ではありませんが、肩だけで猫を支えるのは想像以上にきついことも事実です。
しかし、飼い主さんの肩に乗りたがる裏には、猫の好意的な気持ちが隠されているので、無下にできないと感じる飼い主さんも多いことでしょう。
できることなら肩の上を堪能してもらい、さらに絆を深めていきたいものですよね。
どうしても降ろさなくてはいけない場合には、猫がバランスを崩さないようにゆっくりとしゃがみ、低い位置から地面や床に着地させてあげるようにしてください。
ケガや事故を起こさない程度に肩乗りを楽しみ、日常的なスキンシップの一環としてその時間を楽しんであげてくださいね。
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