1.愛猫のデンタルケアしていますか?
2.愛猫に歯磨きをする必要性は?
2-1.歯磨きのメリット
3.歯磨きガムとは?
3-1.形状
3-2.販売場所・価格
4.歯磨きガムの選び方
4-1.大きさで選ぶ
4-2.味で選ぶ
5.歯磨きガムを選ぶ際の注意点
5.犬用の歯磨きガムはNG
5.アレルギーに注意
5.消化のできるもの
6.歯磨きガムの使い方
6-1.与えるタイミング
6-2.与える量
7.歯磨きガムを食べない子には?
7-1.デンタルフード
7-2.デンタルトイ
8.歯磨きにチャレンジ!
9.まとめ
愛猫のデンタルケアしていますか?
みなさんは愛猫に歯磨きをしていますか?
とあるアンケートでは、「ほとんどしていない」と答えた方が8割を超えていました。
その反対に「1日1回している」と答えた方は全体の1割にも満たないほど少ない結果となりました。
では、猫ちゃんの歯磨きはどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。
理想は1日に1回です。それが難しい場合は2日に1回でもよいのでできるだけ歯磨きをしてあげましょう。
愛猫に歯磨きをする必要性は?
人間にとって歯磨きが重要であるということは、十分知っているかと思います。
一方で猫ちゃんにはそんなに重要ではないと感じる方も多くいます。
猫ちゃんにとって歯磨きをするメリットとはなんなのでしょうか。
◆歯磨きのメリット
・歯周病の予防
猫ちゃんの口腔内は人間と違ってアルカリ性のため、虫歯になることはほとんどありません。
しかし人間よりも歯の表面に歯垢が溜まりやすい傾向にあります。
人間であれば溜まるまでに1週間かかるところ、猫ちゃんは3日程度で溜まってしまいます。そのためこまめに歯磨きしてあげることが歯周病の予防に効果的です。
・病気の予防
口の中の病気を患ってしまうと、食欲をなくしてしまったり、さらに口臭がひどくなってしまったりと別の病気に発展してしまう可能性があります。口の中の病気が原因で腎臓や胃の病気を引き起こすこともあるため、歯磨きを習慣的に行うことは猫ちゃんの健康的な生活にも繋がるでしょう。
歯磨きガムとは?
重要性はわかったけれども、歯磨きの方法がわからないという飼い主さんが多いのではないでしょうか。
しかもほとんどの猫ちゃんは口を触られることがあまり好きではなく、嫌がる素振りをする子が多いです。
嫌がっている猫ちゃんの歯を磨くというのは、飼い主さんとしてもかなり怖いですよね。
そんな飼い主さんにとっておすすめなデンタルケアグッズが「歯磨きガム」です。
歯磨きガムと聞くと犬専用のイメージがありませんか?
最近では猫ちゃん用の歯磨きガムも多く販売されています!
◆形状
スティック状のものから、ロープ状、にぼしの形をしているものなどさまざまな形状の歯磨きガムがあります。
同じ形状のものでも硬め~柔らかめまで複数タイプがあります。
◆販売場所・価格
ペットショップにはもちろんのこと、ネット通販やショッピングモールのペット用品箇所など、非常に手軽に手に入れることができます。
価格も300~1000円と比較的安く販売されているため、ご自身で歯磨きをすることに抵抗のある方はぜひ取り入れてみてください。
歯磨きガムの選び方
形状も柔らかさもさまざまな種類がある歯磨きガムですが、いっぱいありすぎてどれを選べばよいか悩んでしまいますよね。
そこで簡単にですが、選ぶ際の基準などをまとめていきます。
◆大きさで選ぶ
猫ちゃんの体格に合わせた形状の歯磨きガムを選ぶようにしましょう。
おうちにいる猫ちゃんが子猫ちゃんの場合、大きいガムを与えてしまっては、歯を傷つけてしまう可能性があります。
子猫ちゃんであればサイズは小さく、できるだけ柔らかいものを選びましょう。
また子猫ちゃんに限ったことではありませんが、歯磨きガムを食べてお腹を壊してしまう子もいるので、与える際にはきちんと様子を見ながら与えるようにしましょう。
◆味で選ぶ
歯磨きガムは様々な味も販売されています。
迷ってしまったら愛猫のお気に入りの味のものを選んであげてもよいですね。
歯磨きガムを選ぶ際の注意点
◆犬用の歯磨きガムはNG
犬用の歯磨きガムのほうが種類も多く選択肢が広がるので、犬用でもよいのであれば…と考える方は多いです。
しかし猫ちゃんに犬用の歯磨きガムを与えるのは絶対にNGです。
犬と猫ちゃんでは口の中の構造が違うため、猫ちゃんが犬用の歯磨きガムを口にすると口内を痛めてしまう可能性があります。
子犬用だとしても猫ちゃんにとっては硬く感じるでしょう。
そのため猫ちゃんに犬用の歯磨きガムを与えることは絶対にやめましょう。
◆アレルギーに注意
先ほども少しだけ記載しましたが、歯磨きガムに使われている添加物や素材に対して、アレルギー反応を起こしてしまう猫ちゃんがいます。
はじめて歯磨きガムを使用する際にはそういったことに注意して、猫ちゃんの様子をよく見ながらあげるようにしましょう。
素材もたくさんありますし、最近では無添加の歯磨きガムもあるのでいろいろ探してみてくださいね。
◆消化のできるもの
小さいサイズの歯磨きガムの場合、猫ちゃんが誤って丸のみをしてしまうことがあります。
そうなると先ほどと同じでデンタルケアの意味がないのはもちろん、喉につまらせて窒息してしまう可能性が高いです。
そのため歯磨きガムはサイズに関わらず、できるだけ手で持って与えるようにしましょう。そのとき遊び半分で引っ張り合いなどはしないようにしましょう。
万が一、丸のみしてしまっても体内で消化できるものであれば安心ですね。
歯磨きガムの使い方
◆与えるタイミング
歯磨きガムはごはんのあとすぐに与えるのがおすすめです。
ごはんから時間がたってしまうと、食べカスがずっと口内に溜まっている状態になるので、あまりよい口内環境とは言えません。
猫ちゃんの口内環境を整えるためにも、ごはんのあとは歯磨きガムといった流れを習慣づけましょう。
幼いころから歯磨きガムを使うことを習慣化しておくと成長しても嫌がることが少ないので、お互いにストレスを感じずデンタルケアができます。
歯磨きガムを使う時は猫ちゃんが一口で食べてしまうことがないように、飼い主さんが手で持って与えるなどの工夫をしましょう。
一口で食べてしまってはデンタルケアというよりも、ただの食後のおやつタイムになってしまいます。
◆与える量
歯磨きガムはどのくらいの量を与えるものなのでしょうか。
食べることでデンタルケアができるのであれば、いくらでも与えてよいと感じますが、それは間違いです。
デンタルケア用品ではありますが、おやつという括りに近いでしょう。
猫ちゃんが好むような味付けもされていることから、与えすぎると肥満になってしまうこともあります。
そもそも市販のキャットフードなどはきちんと食べていれば、カロリー不足になることはありません。
そこに歯磨きガムも与えてしまうと、カロリー的を摂取しすぎになってしまいます。
そのため歯磨きガムを与えるのであれば、毎食のフードの量を調整するようにして、歯磨きガムは必ず規定量のみ与えましょう。
歯磨きガムを食べない子には?
◆デンタルフード
歯磨きガムは猫ちゃんが好んで食べるような味付けになっていますが、それでも拒む子は多いでしょう。そんな猫ちゃんにはデンタルフードと呼ばれるフードもおすすめです。
デンタルフードとは、普通のフードと比較すると大きめの粒をしており、歯磨きガムと同様の効果が期待できます。粒が大きく少し硬めのため、噛む回数が増え、それが猫ちゃんのデンタルケアに繋がります。
毎回の食事を変えるだけでよいので、忙しい飼い主さんにおすすめです。
◆デンタルトイ
フードを変えなくてもおもちゃで遊んでいるうちに、デンタルケアもできれば、猫ちゃんにとっては一番ストレスなく健康を保てるのではないでしょうか。デンタルトイと呼ばれるこのおもちゃは、ヘチマや細かい布状の人形など、さまざまな素材でできています。
デンタルトイを使用する際は清潔に保つことを注意しなければなりません。猫ちゃんが繰り返し咥えるものなので、菌が繁殖しやすいです。菌が繁殖したものを口に咥えるとまた別の病気になってしまう危険性があります。そのためこまめに洗濯をして、清潔な状態を保ちましょう。
歯磨きにチャレンジ!
ここまでは歯磨き以外のデンタルケアとして、歯磨きガムをご紹介してきましたが、歯磨きの知識を持っておきたいと思う飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
歯磨きガムもデンタルトイも、デンタルケアはできますが、歯磨きができれば一番よいです。そのため簡単に歯磨きの方法をご紹介いたします。
①口を触られることに慣れてもらう
ほとんどの猫ちゃんは口を触られることが得意ではありません。そのため急に歯磨きをしてしまうと、飼い主さんの手に嚙みついたり、歯磨きという行為に対して嫌悪感を抱いてしまうことがあります。初めに歯磨きを嫌いになってしまうとその後がお互い大変です。歯磨きをストレスに感じないように、まず初めは口を触られることに少しずつ慣れてもらう必要があります。
②ガーゼで歯を磨く
口を触られることに抵抗がなくなってきたら、次はガーゼを使用して歯を磨いていきましょう。水を含ませたガーゼを指に巻き付けて、歯の表側を磨いてあげましょう。このとき異物が口の中に入ることを嫌がる可能性があるので、少しでも嫌がるような素振りをしたらすぐにやめましょう。また歯を磨く際の力加減にも注意が必要です。猫ちゃんの口の中に指を入れることは、飼い主さんにとっても緊張する場面ですよね。ついつい力が入りすぎないように、きちんと指先を意識して磨いていきましょう。
③歯ブラシを使用して歯を磨く
ガーゼで歯の表側を磨くことができたら、最後は猫ちゃん用の歯ブラシと歯磨き粉を使って丁寧に磨いていきます。歯ブラシを軽く持って、猫ちゃんの歯に対して斜めに動かしていきます。歯の根元、歯茎に近いところを磨いてあげるようなイメージです。すべての歯を磨くことが難しいのであれば、奥歯を特に磨いてあげましょう。実は食べカスなどは奥歯に溜まりやすいのです。あまり長い時間やってしまうと猫ちゃんにとってストレスになってしまうかもしれないので、できるだけ素早く丁寧に磨いてあげましょう。
まとめ
私たち人間と同じように、猫ちゃんにとっても「歯」のケアはとっても重要です。
しかし歯磨きの知識がなく、口の中に手を入れるのは怖いといった飼い主さんも少なくないでしょう。
そんな飼い主さんにおすすめなデンタルグッズが「歯磨きガム」です。
猫ちゃんとのスキンシップの一環としてデンタルケアができるので、非常に便利なアイテムですね。
また最近ではデンタルフードと呼ばれる大粒のフードもあります。
こうしたさまざまなデンタルグッズの中からご自宅の猫ちゃんに合わせたものを選べるので、現在デンタルケアをしていない飼い主さんは参考にしてみてください。
わからないことがあればかかりつけの獣医師さんに質問してみてください。
きっとよいアドバイスがもらえますよ。
猫ちゃんのデンタルケアをすることは、猫ちゃんの寿命を伸ばすことに繋がります。丁寧なデンタルケアで、猫ちゃんと長い時間を過ごしましょう。
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