1.猫がいなくなってしまった時にまずできること
1-1.家の中にいないか確認する
1-2.警察署や保健所に届け出る
2.いなくなってしまった猫の探し方は?【室内猫編】
2-1.脱走してしばらくは家の近くにいる場合が多い
2-2.家の位置がわかるようにする
3.いなくなってしまった猫の探し方は?【外猫編】
3-1.トラブルに巻き込まれているかも…
3-2.誰かに保護されている可能性
4.探しても猫が見つからない場合
4-1.ポスターを作成する
4-2.SNS等での呼びかけは注意が必要
5.まとめ
猫がいなくなってしまった時にまずできること
外の世界には猫の興味を惹くものが多く、窓辺から生き物の気配や風のニオイを感じて、思いを馳せている猫ちゃんは少なくありません。
狭い部屋の中に閉じ込めて生活をさせていることに、猫の自由を奪っているような気がしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、外の世界は野良猫の縄張り争いによる喧嘩やケガ、感染症や交通事故などといった危険がたくさん潜んでいるので、できることなら愛猫を外には出したくないはずです。
愛猫を危険な目から守り、天寿を全うさせることが飼い主の責任ではありますが、家の中に猫の姿が見当たらず、脱走した可能性がある場合はどうでしょうか。
猫が見当たらないときに飼い主さんがまずすべきこととは、以下の通りとなります。
◆家の中にいないか確認する
愛猫の姿を見なくなってからそこまで時間が経過していないようであれは、まずは落ちついて室内をゆっくり探していきましょう。
このとき飼い主さんに焦った様子が見られたり、大きな音を立てたり名前を呼び続けられた場合、猫ちゃんの中には煩わしさを感じて、身を隠し続ける子も居ますので注意が必要です。
普段から好んで寝床にしている場所や、飼い主さんの死角となる場所、猫にしか出入できないような狭い隙間などをくまなく探し、家の中にいないかをしっかりと確認していきましょう。
◆警察署や保健所に届け出る
エサの時間にも姿を見せず、トイレを利用している気配もなく、すでに24時間以上経過しているようでしたら、本格的に家の中以外の捜索も始めてください。
窓や玄関の開閉時に脱走した可能性を考慮して、ベランダや屋根の上など、猫が行き来できそうな場所を一通り確認し、飼い主さんの呼びかけに応じないようであれば、お住いの地域の警察署と保健所に届け出ておくようにしましょう。
もちろん届出を出したから安心するのではなく、近所での捜索は続けるようにし、警察所や保健所からの連絡を待ちます。
あくまでこれらの届出は、猫を捜索してもらうためではなく、似たような猫が収容されていないか、収容された場合に連絡をしてもらうためとなりますので、飼い主さん自身の捜索は止めないようにしてください。
いなくなってしまった猫の探し方は?【室内猫編】
家の中での生活が主となる完全室内飼いの猫と、家と外とを行き来する猫や家の外で飼育している猫の場合、居なくなった際の探し方が多少異なります。
まずは室内猫をターゲットにして、探し方をご紹介させていただきます。
◆脱走してしばらくは家の近くにいる場合が多い
完全室内飼いの猫ちゃんの場合、室内全体が縄張りとなるので、縄張り外の場所に侵入してしまった際には、怯えて委縮することがほとんどです。
猫は体調が悪いときや、慣れない場所に迷いこんでしまったときなどに、暗くて狭い場所を探してその場所でじっとしつつ、体力を温存するといった習性を持っています。
自宅から何かしらの理由により脱走したとしても、家の中から見続けていた景色との違いに驚き、見知らぬ人間や車の音に怯え、身動きを取れなくなることがほとんどです。
脱走してすぐは敷地内をくまなく探し、その後1週間ぐらいは半径50メートル程の区画を探していきましょう。
猫が身を隠しやすい場所となる軒下や車の下、物置の中や室外機の下や裏、植え込みの中などでじっとしていることが多いので、人間目線ではなく猫目線で探していくことが大切です。
脱走して時間がかなり経過した場合や、野良生活が長かった猫ちゃんの場合は、次第に行動半径を広げていく傾向があるので、早めの捜索こそが早期発見に繋がると言えるでしょう。
そして猫は薄明薄暮性といった習性を持っているので、身を隠していてもお腹が空けば、薄暗くなる夕方や夜の時間帯に行動をすることがあります。
さまざまな猫の習性を考慮しながら捜索をし、愛猫を家に戻せるように努めてあげてください。
◆家の位置がわかるようにする
パニックを起こして脱走した猫ちゃんの場合、方向感覚が鈍ってしまい、戻るべき家の場所が分からなくなってしまうこともあるそうです。
その状態で見知らぬ場所に足を踏み入れてしまえば、身動きが取れずに隠れることしかできなくなるので、家の位置が分かるような工夫をしてあげてください。
効果が高い方法は普段使用していたトイレの中の猫砂を、家の周囲に設置しておくことです。
自分の排泄物のニオイが染みついた猫砂は、安心できるニオイとなりますので、鼻の利く猫はそのニオイを頼りに家に戻れる可能性が高くなります。
ほかにも愛猫が好きなフードやおやつを置いておくことも効果的ですが、ほかの猫が食べてしまう場合や、一緒に置かれた猫砂にマーキングをする可能性も否めないため、戻りづらくしないよう環境に応じて工夫してみましょう。
いなくなってしまった猫の探し方は?【外猫編】
何かしらの理由により外で飼育している猫や、家の中と外を行き来する猫といった外猫の場合はどうでしょうか?
室内飼いの猫と異なる探し方になるのか、見ていきましょう。
◆トラブルに巻き込まれているかも…
外猫は室内飼いの猫よりも行動範囲が広く、家の近所を探すだけでは見つからないことがほとんどです。
外猫の行動範囲をすべて把握できている飼い主さんは居ないはずですし、見当違いな場所を探し続けることにより、飼い主さんの疲労も極限に達してしまうことでしょう。
外猫に対しては探し方を工夫しても見つからない場合がほとんどですので、何かしらのトラブルに巻き込まれている可能性を考えた方が効率的です。
考えることが辛かったとしても、警察署や保健所、動物愛護センターなどに問い合わせをして、似たような猫が収容されていないか確認してください。
交通事故や喧嘩をしてケガを負っている可能性もあるので、動けなくなっていることを想定し、茂みや植え込みなどを中心に探しつつ、届出先から連絡が来ることを待ちましょう。
◆誰かに保護されている可能性
もちろんトラブルに巻き込まれたのではなく、自分の意思で飼い主さんの元を離れた可能性もありますし、もしかしたら誰かに保護をされて、別の家の子になっている可能性も否めません。
生きて元気にしてくれていれば、それだけで嬉しいと思うかもしれませんが、完全室内飼いをしていればこのような心配は少なからず軽減できますので、外飼いをしている飼い主さんは、この機会に室内飼いを検討してみてはいかがでしょうか。
探しても猫が見つからない場合
どんなに色々な探し方を駆使しても、何の手がかりもなく時間だけが経過していけば、気持ちが折れて半分諦めてしまう飼い主さんも多いはずです。
自分の探し方に限界を感じたのであれば、外部から情報を提供してもらう探し方も有効となります。
以下のような方法を試し、違う角度からの手がかりを求めていきましょう。
◆ポスターを作成する
地域住民からの目撃情報は、愛猫の足取りを掴むために有効な手がかりとなるため「猫をさがしています」といったポスター(チラシ)を作成し、動物病院などにお願いして掲示してもらいましょう。
ポスターを作成することにあたって、もっとも重要視するべき点は、愛猫の特徴が分かる画像を使用することです。
顔の写真だけでなく、全身の毛色や模様が分かるもの、後姿を撮影した画像などがあれば尚良しです。
猫好きな方から見れば、猫がそれぞれ個性を持っていることは一目瞭然ですが、猫に興味がそこまでない方から見ると、どの猫も毛色の違いがある程度で似たり寄ったりに映ってしまうことでしょう。
特徴的な模様や尻尾の長さなどは、文言としても記載するようにし、名前や性別、年齢や鳴き声のトーン、どんな性格をしているかなどを簡潔に記載しておくと、誰が見ても分かりやすいポスターとなります。
◆SNS等での呼びかけは注意が必要
SNS等での呼びかけも有効的ではありますが、お住いの地域を記載してしまうと、敢えてその場所へ行き、連れ去りや虐待目的で探す方も居るので注意が必要です。
もちろん基本的には善意で協力してくれる方がほとんどですが、中にはそのような人間が居ることも想定しておかないと、助けられる命も助けられなくなってしまいます。
顔が見えない方たちとのやり取りとなりますので、SNSは上手に活用するようにし、手がかりを見つけられたのなら、自分自身で行動に移して捜索活動を再開させましょう。
まとめ
猫は警戒心の強い動物ですので、脱走や迷子になってしまうと、簡単に探すことができません。
普段から玄関や窓などに、脱走しないような工夫をしておくことはもちろん、マイクロチップや迷子札つきの首輪などの使用を、検討してみるべきではないでしょうか。
そして居なくなった場合には焦らず、猫の性格やその性格から行動しそうな範囲を絞り出し、猫目線で探すといった探し方が有効となります。
行政への届出やポスターなどで情報提供を求めつつ、時間が許す限り徹底的に近所を探してあげてください。
自分の探し方に限界を感じた際には、ペット専門のペット探偵に依頼するなどを検討し、早急に愛猫を自宅へ戻してあげるように努めましょう。
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