1.猫砂は湿気で固まりが悪くなる?
1-1.湿度が高いと砂が湿気を吸ってしまう
1-2.湿気は猫砂のニオイの原因にもなる
2.有効な猫砂への湿気対策は?
2-1.ペットシーツ
2-2.シリカゲルの砂
2-3.部屋の湿度を下げる
2-4.置き場所を工夫する
2-5.開封した猫砂の保存方法にも注意
3.猫砂の交換頻度はどれくらい?
3-1.減った分だけ継ぎ足しをする
3-2.1ヶ月前後で全交換をする
3-3.ニオイや汚れが気になる場合はこまめに取り換える
4.まとめ
【掲載:2022.07.15 更新:2023.05.8】
猫砂は湿気で固まりが悪くなる?
猫のトイレは毎日使用するため、猫砂が固まらなかったり、ニオイが気になったりすると、猫ちゃん自身はもちろん、飼い主さんも常に不快な気持ちになってしまうことでしょう。
猫砂の中には、水分を吸収して固まる性質を持った猫砂が多く販売されていますが、そんな猫砂が固まりにくくなってしまうことがあれば、飼い主さんの頭を悩ませるはずです。
湿気が大きな要因となるようですが、どのような理由によって猫砂は固まりにくくなってしまうのでしょうか?
◆湿度が高いと砂が湿気を吸ってしまう
湿気には空気中の水蒸気が含まれており、一般的には温度が高くなればなるほど、空気中に水蒸気が含まれる、と言われています。
同じ温度であっても湿度の割合により、体感温度は変化していくことからも、私たちの生活の中で湿気を除去することこそが、快適に暮らせる近道とも言えますよね。
とくに夏やジメジメした梅雨時には湿気を感じやすく、空気が停滞しやすい室内にも重い空気が充満し、何も対策をしなければカビや細菌が発生する条件が揃うため、苦手な季節として認識している方も多いことでしょう。
これらの湿気は室内の空気だけでなく、空気を含みやすい布製の製品や、木製の家具などにも影響をもたらしやすく、水分を吸収するといった特徴を持つ猫砂も例外ではありません。
湿気が常に含まれた猫砂は、本来猫砂が吸収できる水分量をオーバーしてしまえば、猫が排泄したとしても砂が水分を吸収せず、固まらずに崩れてしまうため、湿度が高くなりやすい季節にこのような現象が起きやすいと考えられています。
◆湿気は猫砂のニオイの原因にもなる
湿気を含んだ猫砂は固まりにくいだけでなく、ニオイを発生する原因にもなりかねません。
猫砂に湿気が加わることによって、雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうため、空気の滞りやすい室内でニオイが気になってしまうことでしょう。
雨の続く梅雨時には仕方なく、洗濯物を室内で乾かすご家庭が多いとは思いますが、なかなか乾きにくい上に生乾きのニオイがするのは、室内にさまざまな悪条件が揃っていることが考えられます。
水分は湿度が低い方が速く乾きやすいといった性質を持っているため、湿度が高く風通しの悪い空気の停滞する室内は、カビや雑菌にとって繁殖しやすい条件が揃うといった仕組みです。
水分を含む性質を持った猫砂は、そんなカビや雑菌にとって理想的な環境となるため、ニオイ対策をする意味合いでも、猫砂に湿気が残らないような対策を心掛けましょう。
有効な猫砂への湿気対策は?
猫砂に対しての湿気対策には、どのような方法が有効となるのでしょうか?
◆ペットシーツ
猫砂と併用して、ペットシーツを使用することをおすすめいたします。
ペットシーツは水分を吸収するといった特性を持っているため、余分な水分を吸収し、トイレ本体に湿気がこもりにくくなります。
ニオイを吸収するタイプのペットシーツもたくさん販売されていますので、湿度の高い季節には常備しておくと安心なアイテムと言えるでしょう。
ペットシーツの用意がないときには、新聞紙でも代用可能となります。
◆シリカゲルの砂
猫トイレ用の猫砂には、さまざまなタイプの商品が販売されていますが、固まるタイプの猫砂や、システムトイレ用の猫砂の場合は、湿気を含みやすくニオイもこもりやすい傾向にあります。
そんな猫砂の中で注目すべきは、シリカゲルが含まれた猫砂ではないでしょうか。
除湿効果の高いシリカゲルは乾燥剤としても優秀で、海苔やおせんべいなどの袋にも封入され、湿気がこもりにくくされていますよね。
水蒸気の吸収だけでなく、アンモニア臭などへの吸着力が強いことからも、猫砂に活用されるべき物質であることがうかがえます。
◆部屋の湿度を下げる
乾燥を防ぐためにもある程度の湿度は必要となってきますが、室内で人間も猫も快適に暮らすためには、湿度を調節する必要があると言えますよね。
人間でいうと、湿度50%前後に調節することによって、快適に過ごせると言われているようです。
愛猫の猫砂が固まりにくいと感じたときは、室内に湿気が多く存在しているサインとなるため、エアコンの除湿機能などを利用し、湿度を下げるように努めましょう。
◆置き場所を工夫する
夏や梅雨の季節に猫砂の固まりにくさやニオイが気になるようであれば、猫トイレの置き場所を工夫してみてはいかがでしょうか。
室内では空気が停滞しやすくなるため、風通しの悪い場所にトイレを設置しておくと、その空間に重い空気が淀んでしまうようになり、猫砂に湿気が含まれやすくなります。
室内で湿気を含んだ空気を停滞させないためにも、風通しの良い場所などに猫トイレを設置し、空気の循環を意識してキレイな空気を取り入れてください。
窓の数が少なく、どうしても空気が停滞してしまう設計のお部屋の場合は、換気扇や空気清浄機の利用がおすすめです。
◆開封した猫砂の保存方法にも注意
猫砂を開封してから一度で使えきれない場合には、次回の交換時まで保管をしなくてはいけませんが、封を開けてしまえばそこからも湿気は侵入するため、保存の際には封をしっかりと閉じてから、湿気の少ない場所で保管をするようにしましょう。
除湿の意味合いを込めて、乾燥剤を入れておくのも良いですし、猫砂にも鮮度があることを考慮した上で、適切な方法での保存を心掛けておくと安心です。
猫砂の交換頻度はどれくらい?
愛猫にも快適にトイレを使用してもらうためにも、猫砂に湿気を吸わせないような対策や、常に清潔を保つことも大切ですよね。
素材別にたくさんの種類が販売されている猫砂には、それぞれ交換目安がパッケージに記載されてはいますが、どれぐらいの頻度で交換することが望ましいのでしょうか?
◆減った分だけ継ぎ足しをする
基本的に猫砂は、減った分だけ継ぎ足しをしていくようにし、ある程度の分量をキープしておくようにしましょう。
しかし、減った分だけ継ぎ足しをしていたとしても、猫のおしっこは飛び散りますし、掃除箇所以外の猫砂やトイレ本体にも汚れは広がってしまうものです。
「猫砂の固まりが悪くなった」「ニオイが気になり出した」などの問題が出る前に、猫砂を全交換するように心掛けておきましょう。
◆1ヶ月前後で全交換をする
猫砂を全交換する際には、使用している商品のパッケージに記載されている交換時期を目安にするべきではありますが、猫ちゃんの使用頻度や複数匹が同時に使用している場合などは、交換目安よりも早い交換が必要となってきます。
交換目安を過ぎてもニオイが気にならないからといって、使い続けるようなことはせず、大体1ヶ月を目安に猫砂の全交換をし、そのタイミングでトイレ本体も洗浄するようにしてください。
清潔が常に保たれていることによって、猫砂に対して湿気の吸収やニオイの吸着を防げますし、毎日のお手入も楽になりますよね。
猫ちゃんの中にはすべて新品の猫砂に交換すると、トイレの使用を拒むような神経質の子が居るため、そのような猫ちゃんの場合は古い猫砂を少しとっておき、新品の猫砂に混ぜて、自分のニオイが残るような工夫をしてあげましょう。
◆ニオイや汚れが気になる場合はこまめに取り換える
どんなに飼い主さんが意識して猫砂を清潔に保とうとしても、お住いの環境などによって、湿気やニオイが気になってしまうこともあるかと思います。
できる限りの対策をしても、猫砂が固まらずにニオイが気になるようであれば、こまめに猫砂を取り換えるようにして、トイレの中に湿気がこもらないようにしておきましょう。
手間と費用がかかって困る場合には、この機会に別の素材でできた猫砂に変えてみる、システムトイレを導入するといったことも検討してみてください。また、おしっこの水分が停滞しない猫砂の利用もおすすめです。
愛猫の好みやご家庭の生活環境を見直し、湿気でジメジメとした嫌な季節でも快適に過ごしていきましょう。
まとめ
おしっこの水分に反応して固まる猫砂は大変便利ではありますが、湿気大国となる日本では、別の問題が発生して飼い主さんを悩ませていることも事実です。
湿気で猫砂が固まりにくくなるといった、嘘のような本当の話は、実際に体験をしたことがある飼い主さんでないと、にわかには信じがたいものですよね。
猫ちゃんと一緒に暮らすご家庭では、湿度が高くなる季節だけ意識するのではなく、一年を通して対策をしておくことが大切です。
湿気や湿度は猫砂だけでなく、猫や人の体にも悪影響をもたらしますし、できる限りの対策をして、過ごしやすい生活環境を整えていきましょう。
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