1.猫に暖房は必要?
1-1.寒さ対策は必要になる
1-2.猫が寒がっているときの様子は?
1-3.種類によって寒さ耐性が異なる
2.猫におすすめの暖房器具
2-1.エアコン
2-2.ホットカーペット
2-3.湯たんぽ
2-4.ペット用ヒーター
2-5.あったかアイテムも活用しよう
3.電気を使う暖房器具を使用する際の注意点
3-1.注意したい事故①火災や感電
3-2.注意したい事故②低温やけど
4.ストーブを使用する際はやけどにも注意
5.暖房はいつごろから付けるべき?
5.室温や猫の様子を見て
5.留守番中の暖房
5.乾燥や脱水症状にも注意
6.まとめ
猫に暖房は必要?
◆寒さ対策は必要になる
猫が過ごしやすい温度は、18℃~26℃前後と言われています。しかし、これはあくまで目安です。
寒さの感じ方には個体差がありますので、猫の様子を見ながら室温を調整しましょう。
猫は、お部屋の中で「気持ちよく過ごせる場所」を見つけるのが得意です。
また、秋には「換毛期」を迎え、密度が高く「ふわふわ」とした冬毛に生え換わります。
体つきも少々丸くなり、エネルギーを蓄えて冬を迎える準備をします。
しかし、だからと言って「寒さ対策を何もしなくて良い」ということではありません。
お部屋が寒すぎると、猫は体調を崩してしまう可能性があります。
体温が下がると体の免疫力も下がり、病気にかかりやすくなってしまうのです。
暖房器具や、もぐって体を温めることのできる毛布や布団など、何らかの寒さ対策は必要です。
◆猫が寒がっているときの様子は?
猫が寒がっているときには、体を縮こませて丸くなる、布団や毛布にもぐる、飼い主さんに寄り添うなどして、暖を取ろうとするようです。
ただし、これらは寒がっているとき以外でも一般的に猫によく見られる行動とも言えますので、注意していないと見分けるのが少々難しいかもしれません。
日頃から愛猫の様子をよく観察しておきたいものです。
◆種類によって寒さ耐性が異なる
猫の寒さ耐性には個体差があります。
一般的には、長毛種(例:ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアンなど)は比較的寒さに強く、短毛種(例:日本猫、アメリカンショートヘア、アビシニアンなど)は比較的寒さに弱いと言われています。
長毛種は、もともと北欧やロシアなど寒い地域が原産の種類が多いため、寒さに適応しているようです。
また、猫のライフステージによっても寒さ耐性の違いがあるようです。
体の小さい子猫や運動量が少なくなったシニア猫の場合、筋肉量がそれほど多くありません。
活発に運動し筋肉量の多い成猫と比べると少々寒さに弱い傾向があるようです。
子猫やシニア猫がいるご家庭では、寒さ対策に特に気を使ってあげたいものですね。
猫におすすめの暖房器具
暖房器具は季節商品のため、夏の時期は販売されていないものも多いようです。
夏が終わり秋を迎える頃、店頭やネットショップなどに様々な暖房器具や、あったかグッズが並び始めます。
猫の寒さ対策として、よく使われている代表的な暖房器具を紹介します。
おうちの猫にぴったりの商品を選んで下さいね。
◆エアコン
多くのご家庭に備え付けてあり、一般的な空調器具として広く使われているものです。
希望の室温を設定でき、送風機能やタイマー機能なども搭載されていて便利です。
注意点として、「人感センサー」は人間を感知するように設計されているため、猫には反応しないことがあるようです。
また、猫によっては、体に風が当たるのを嫌がる場合もあるため、風量や風向は猫の様子を見ながら調整しましょう。
リモコンの誤操作にも注意したいですね。
◆ホットカーペット
電気を使うタイプのホットカーペットです。
上に乗って暖を取ることができます。
人間用の製品もありますが、あらかじめ電気コードをかじらないような対策がされているペット専用の商品がおすすめです。
◆湯たんぽ
電子レンジで温めるタイプや、中にお湯を入れるタイプ、お湯を入れたペットボトルを入れる携帯用タイプなどがあります。
猫がかじってしまっても簡単に穴が開かないような、壊れにくく、丈夫な素材のものを選びましょう。
◆ペット用ヒーター
ホットカーペットよりも小さく、ケージ内に取り付け可能なタイプのヒーターもあります。
ホットカーペットと同様、電気コードをかじらないような対策がされている商品がおすすめです。
◆あったかアイテムも活用しよう
他には、電気を使わない蓄熱マットや、保温効果の高い素材でできた冬用ベッドがあります。
「どらやき」や「マカロン」などのお菓子を模したユニークなデザインの製品もあるようです。
いずれも、電気を使わず猫自身の体温により温める仕組みになっています。
一定の温度を保つことができる電気器具に比べると、温かさは「ほどほど」かもしれません。
しかし、安全性が高いため、お留守番にも安心して使用できそうです。
電気を使う暖房器具を使用する際の注意点
◆注意したい事故①火災や感電
電気というとやはり心配になるのは、猫が電気コードをかじることによって起こる火災や感電の事故です。
ペット専用の暖房器具で、あらかじめ電気コードをかじらないような対策のされている商品をおすすめします。
◆注意したい事故②低温やけど
「低温やけど」とは、ホットカーペット、湯たんぽ、ペットヒーターなど低温の器具に長時間接触することで起きるやけどです。
低温やけどは気づかないまま徐々に進行し、気づいたときには重症化している怖いものです。
暖房器具を使用する際は取扱説明書を読み、適切な温度の範囲内で使用することが大切です。
そして、暖かい部分に猫の体が直接触れないよう、カバーやタオルなどを併用した方がより安全です(専用のカバーが付属している製品もあります)。
使用中は、できるだけ目を離さないようにし、猫の皮膚に異常がないかを時々は確認するようにしましょう。
ストーブを使用する際はやけどにも注意
寒い地域を中心に、エアコンのかわりにストーブ(石油ストーブ、灯油ストーブなど)を使っているご家庭もあることでしょう。
ストーブはお部屋全体を温めやすく、上にやかんなどを置いてお湯を沸かすこともできる便利な器具です。
しかし、猫にとっては様々な危険もあるため使用の際には細心の注意が必要です。
まず、猫がストーブに近づきすぎないよう、ガード(柵)を設けるなどの工夫が必要です。
猫の体は毛で覆われているため、ストーブに近づきすぎて毛が焦げていても気づかないことがあるようです。
そのままストーブにあたり続けていると、皮膚をやけどしてしまいます。
ストーブの付近には物を置かないことも大切です。
もし猫が熱いお湯の入ったやかんなどを落としてしまった場合、大変な事故になりかねません。
また、不完全燃焼により一酸化炭素が発生する危険もあります。
ストーブを使う際は適度に換気を行いましょう。
暖房はいつごろから付けるべき?
◆室温や猫の様子を見て
日本列島は縦に長いため、同じ日本国内でも、地域によって気候の差が大きいです。
したがって、「何月から何月まで暖房が必要」とは、一概には言えないものです。
猫が過ごしやすい温度と言われている約18℃~26℃は、人間にとっても過ごしやすい温度に近いと思います。
室温や猫の様子に十分注意しつつ、飼い主さんがお部屋の中で寒さを感じたら暖房を付ける、というのでも良いかもしれません。
◆留守番中の暖房
猫のお留守番中の安全には、特に気を使いたいものです。
暖房を使う時間やタイミングを誤ると、室内が必要以上に暑くなり、猫が熱中症を起こす危険があります。
天候によっては、同じ一日の中でもかなりの寒暖差が生じることもあります。
例えば、早朝、飼い主さんが出勤のために家を出る時間帯にはとても寒かったが、昼間には、思いのほか気温が高くなる…ということも十分ありえます。
こんなとき、お部屋の暖房を付けたままだと、ちょっと心配になってしまいますよね。
朝は早めに暖房を付けておき、お出掛けの前には暖房を切って出掛けるというのも一つの方法です。
猫は、温まった毛布や猫ベッドで、十分に寒さをしのぐことができると思います。
やむを得ず、長時間留守にする場合には、信頼できるご家族やご友人、ペットシッターなどに、猫の様子を見に来てもらうことも検討しましょう。
◆乾燥や脱水症状にも注意
冬は何かと乾燥しがちです。静電気の防止や、ウイルスへの感染防止のため、お部屋の湿度を適切に保つことが大事です。
湿度は約40%~60%が良いと言われています(加湿しすぎもよくないようです)。
必要に応じ、加湿器や加湿機能の付いた空気清浄機を活用すると良いでしょう。
また、加湿器などは、毎日使っていると徐々に汚れていくものです。
きちんとクリーニングやメンテナンスをして、猫がきれいな空気で安心して過ごせるようにしたいものです。
そして、冬に限った話ではありませんが、水分の摂取も大切です。
冷たすぎない飲み水を、複数の場所に置き、いつでも水を飲みやすいようにしてあげたいですね。
ピュアクリスタル セラミックス |
ピュアクリスタル ヌルーミィ |
まとめ
猫は、比較的寒さに弱い動物ですので、冬は暖房などを利用して、適切な寒さ対策を行ってあげましょう。
暖房器具には電気を使うタイプの製品や、電気を使わず猫自身の体温で温めるタイプの製品など様々な種類があります。
安全を第一に考えて選びましょう。
お留守番の時には、電気を使う暖房器具のスイッチは切ってから出掛けると安心です。
乾燥しやすい冬の時期は、お部屋の加湿や、お水の用意にも気を配りたいものです。
この記事が、猫に暖房は必要かな?と考えている飼い主さんの参考になれば嬉しいです。
– おすすめ記事 –
・【記事のテキスト】 |
・【記事のテキスト】 |
・【記事のテキスト】 |
・【記事のテキスト】 |