猫の爪が割れているのは病気?動物病院へすぐ連れて行くべきなの?

2023.01.22

猫の爪が割れているのは病気?動物病院へすぐ連れて行くべきなの?

愛猫の爪が割れ、剥がれ落ちた欠片を見つけた場合は、愛猫の指先に激痛が走っているのかが気になる飼い主さんも多いことでしょう。 猫と暮らす中で爪の割れた欠片を目にする機会は多くありますが、そのような割れた爪を見つけた場合は愛猫の病気を疑うべきなのか、どんな予防をするべきなのかを考えてみました。

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猫の爪の構造

猫の爪

猫と一緒に暮らしている方であれば、猫の爪の構造が私たち人間とはまったく異なることに、驚かれる方もいらっしゃることでしょう。

異種でありながら私たち人間と共存している猫ですが、日常生活の中で爪がどのような役割を果たしているのか、どのような使い方をするのか分からないといった方も多いのではないでしょうか。

猫の爪が割れる原因を見ていく前に、猫の爪の構造がどのようになっているのかを見ていきましょう。

◆何重にも重なった構造になっている

猫の爪はその見た目通り、人間の爪とはまったく異なる形状になっていますよね。

特殊な形状をしている猫の爪は「鉤爪(かぎづめ)」と呼ばれ、玉ねぎのようにいくつかの層となった多層構造となります。

何層にも重なった爪は外側にいけばいくほど古く、内側にある血管や神経組織を軸にして新しい層が生まれるため、古い層を押し出しながら成長することにより、外側の古い層が剥がれやすくなるといった仕組みです。

猫はもともと狩猟動物として自ら狩りをして生活してきたため、獲物を捕らえるためにも鋭利な爪が必要だったことがうかがえますよね。

◆自然と剥がれ落ちる

猫が自ら爪とぎをするのには、色々な理由があると考えられていますが、その中には古くなった爪を剥がす目的があるとも言われています。

自分自身の爪の構造や仕組みを明確に理解しているとは考えにくいですが、本能的に爪とぎをする習慣が残っているからこそ、理に適った行動へと繋がっているとも言えるでしょう。

猫と一緒に暮らしていると、割れた爪の欠片を見かけることがよくあるように、猫の爪は外側の古くなった部分はパサパサと乾燥していて硬く、何かのきっかけによって割れやすくなっています。

基本的には猫が爪とぎや爪を噛むことによって古い層は剥がれていきますが、爪とぎの頻度が減ることや、加齢などによってセルフグルーミングの機会が減っていくと、新しく伸びた爪が古い層を巻き込み、巻き爪になってしまうこともあるため注意が必要です。


猫の行動による爪割れの原因

猫の爪が自然に剥がれ落ちて出血していないようであれば、とくに心配する必要はありませんが、爪が割れていて出血を伴っている場合は、猫自身が痛みを感じている恐れがあり、すぐにでも処置をする必要があると言えるでしょう。

爪割れには猫の行動が関係していると考えられ、以下のような原因が濃厚とされています。

◆ケンカによるもの

完全室内飼いの猫ちゃんであれば、定期的に愛猫の爪の状態を把握していて、生活環境もケガなどないようにと、普段から整えている飼い主さんがほとんどだとは思いますが、外飼いの猫ちゃんの場合は、外出先での行動まで把握することは難しいでしょう。

そのため、野良猫とのケンカや木登りなどで爪を痛めることも多く、明確な原因を突き止めることは容易ではありません。

愛猫の爪周辺から出血している場合や、指先に触れると嫌がる素振りを見せる、爪が跡形もなく抜け落ちているなどの異常が見られる場合には、早急に動物病院での治療が必要となってきます。

◆カーテンなどに引っ掛けた

完全室内飼いの猫ちゃんであっても、まだ若くて元気、そして好奇心旺盛でいたずら好きな猫ちゃんの場合は、家の中にある物すべてが興味の対象になってしまうことも多く、生活環境を飼い主さんが整えていたとしても注意が必要となります。

とくに室内にあるカーテンといった布製品は、風などを受けて揺れることから、猫にとって興味を引く対象となりやすいですよね。

ゆらゆらと揺れる裾にじゃれついていることもあれば、そのまま木登りのように高い位置まで登ってしまう子も少なくありません。

そのときに爪がカーテンの繊維に引っ掛かってしまえば、爪に圧がかかって割れやすくなるため、室内飼いの猫ちゃんでも気を付けておく必要があると言えるでしょう。


猫の爪がタケノコ状や2枚爪になっているのは病気?

猫の爪切り

猫の爪が剥がれていたり、割れていたりする原因は分かりましたが、愛猫の爪切りをしているのにも関わらず、タケノコ状になっていることや、2枚爪になっていた場合は、様子が違うことからも不安になってしまいますよね。

愛猫の爪がタケノコ状や2枚爪になっている場合は、なにかの病気を疑った方が良いのでしょうか?

◆基本的に大丈夫

私たち人間も乾燥して水分含有量が低下すると、2枚爪になることがありますが、見た目が悪くなる上に、どこかに引っ掛けて剥がれてしまえば、さらに爪の強度が低下するため、できることならこの状態にならないケアを、普段から怠らないようにしておきたいものですよね。

猫の爪も2枚爪のようになっていれば、人間と同じようにどこかへ引っ掛ける可能性も否めないため、猫自身に悪影響を及ぼすことが懸念されますが、基本的には猫の2枚爪は問題ないと言われています。

猫の爪は玉ねぎのような構造になっている上に、タケノコや鉛筆のキャップを何個も重ねたかのような、特殊な構造をしているため、新しい爪が生えてくることによって、古い層の爪は外側へ押し出されるといった仕組みです。

猫の爪は常に鋭利な状態を維持するためにも、爪とぎやセルフグルーミングによって、基本的に古い層は猫自身によって剥がされていきますが、飼い主さんによるお手入れ(爪切り)のタイミングが重なることにより、爪が割れてタケノコ状や2枚爪になることがよくあります。

外側の爪を残したまま新しい爪が生えてくることや、外側の爪が剥がれかけて残ったままであっても、猫の日常生活の中で剥がれ落ちていくため、心配は不要とも言えるでしょう。

◆剥がれた部分は飼い主の手で取り除いても大丈夫?

自然に外側の爪が剥がれ落ちると分かっていたとしても、やはりそのまま古い爪を残したままの愛猫の姿を見て、不安に感じる飼い主さんもいらっしゃるはずです。

不要な爪であれば、取り除いてあげた方が健全と思うかもしれませんが、無理矢理剥がそうとすると爪の根元にある神経を刺激し、痛みや出血を伴う恐れもあるため、むやみにケアを試みるようなことはせず、自然に剥がれ落ちることを待つようにしましょう。


丁寧にきれいに切ってあげることが大事

愛猫の爪が割れないようにするためには、飼い主さんが定期的にケアをすることが大切ですし、ケアをする際には丁寧できれいに仕上げることが大事と言えますよね。

基本的に猫の爪は割れる(剥がれる)ものですし、自然に剥がれてくれれば心配は要りませんが、上手く剥がれていないことや、爪切りのあとに割れてしまうことが問題となるため、そのような状況になったときに、飼い主さんがどのように対応するかも鍵となってくることでしょう。

愛猫の爪が割れないように、健康状態を維持するためにも、日常的に爪の状態を確認して、伸びすぎないように爪切りを行うようにしてください。

猫自身が爪とぎを怠っていないとしても、1ヵ月に数回は爪切りを行うようにし、爪の健康状態を把握していきましょう。

そして、爪切りをする際には、血管や神経が通っている部分(クイック)となる、爪の根元にあるピンク色の部分を切らないように気をつけながら、安全に爪切りを行うことを心掛けてください。

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まとめ

猫の手足にはぷにぷにとしたかわいらしい肉球や、野性味を感じる鋭利な爪などが備わっており、その魅力に魅了されている方も多いのではないでしょうか。

私たち人間とはまったくことなる構造の爪ではありますが、猫が生きてきた歴史や習性を考えると、鋭利な爪を維持し続けることこそが、種の存続を左右してきたといっても過言ではありません。

生きることに必要な猫特有の爪を維持するためにも、日ごろから飼い主さんによるケアも必要となってきますよね。

完全室内飼いの猫には鋭利な爪は不要となり、鋭いままの爪を放置してしまえば、家具などに引っ掛けてしまう危険性や、巻き爪を引き起こすきっかけとなるため、定期的な爪切りを心掛けてあげるようにしてください。

そして爪が割れていた際には、無理矢理剥がすようなことはせず、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
また、割れた箇所から出血している場合は、すぐに動物病院を受診するようにし、適切な処置をしてもらってくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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