猫の居るお家にジョイントマットは必要?安全に使う際の注意点とは?

2024.01.03

猫の居るお家にジョイントマットは必要?安全に使う際の注意点とは?

昨今のご家庭での床材は、フローリングが主流となっていますが、猫ちゃんの居るおうちでは床材で滑って怪我をしないか、心配されている飼い主さんも多いことでしょう。 しかし、床材をすべて変更したりフロアマットを前面に敷いたりするのは、かなり大掛かりとなってしまうため、ジョイントマットの導入を検討されている方も多いかと思います。 猫の居るご家庭では、ジョイントマットの導入は需要があるものなのでしょうか。

猫のいる家にジョイントマットは必要?

ジョイントマット

近年では新築のマンションや一戸建て住宅では、床材にフローリングといった木材が使われていることが多く、さまざまなインテリアとの相性がよく主流となっています。

生活スタイルに合わせてそのままの素材を楽しんだり、カーペットやラグなどを敷いてみたりなど、好きなようにカスタムができるといった点もあり、日本でも馴染み深い床材と言えるでしょう。

もちろん畳が敷き詰められた和室があるご家庭も多いことかと思いますが、猫と一緒に暮らしているご家庭では、それらの床材が猫にとっての懸念材料になってしまう場合もあり、マットなどの導入を検討される方も多いのではないでしょうか。

マットを検討するとき候補にあがりやすい敷物の中には、簡単に取り外しのできる「ジョイントマット」といった商品があります。

その名前の通りジョイントマットは、四角いマットを繋ぎ合わせて使用する敷物となり、使う枚数によってマットの大きさを調節できるといった仕組みとなっています。

ジョイントマットは基本的にクッション性の高い素材が使われているため、小さなお子さんの居るご家庭で重宝されるといったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

1枚当たりのマットは主に55×55cm程度の商品が多く、音や衝撃を吸収し、耐熱効果も期待できることから、猫の居るご家庭でも利用しやすいのでは、と考える方も少なくないはずです。

さまざまなメリットを考慮すると、小さなお子さんと同じように猫にとっても需要が高い気もしますが、猫が居るからといってジョイントマットが絶対に必要というわけではありません。

どのような商品であってもメリットがあれば必ずデメリットも存在するため、それらをすべて考慮した上で購入を検討してみるのであれば、金額もそこまで高くないですし比較的試しやすい商品と言えるでしょう。


ジョイントマットの注意点

ジョイントマットを敷いている様子

愛猫のためにジョイントマットを使用する際には、いくつかの注意点があります。

安全に使用するためにも、以下のような注意点を守るようにしましょう。

◆ずれる

愛猫がフローリングで滑って怪我をしないようにと、設置する機会の多いジョイントマットですが、ジョイントマットの中には滑り止め加工を施していない商品も販売されているため、ずれる危険性が高くなっています。

とくにキャットタワーやステップの下などに敷いて、高い場所からジャンプしたときの衝撃を和らげるつもりで敷いてしまうと、ジャンプの反動によってジョイントマットの継ぎ目がさらにずれやすくなり、敢えて怪我をしやすい環境を作っているといっても過言ではないでしょう。

運動量の高い若い猫ちゃんや活発な猫ちゃんの居るご家庭では、ジョイントマットが悪影響を及ぼしてしまう可能性も否めないため、しっかりとずれない対策を行わなくてはいけません。

◆汚れが隙間から入る

ジョイントマットがずれるということは、その隙間からホコリなどの汚れが入りやすくなり、カビやダニの温床となってしまう危険性があります。

汚れが溜まってしまえば毎回の掃除も大変ですし、衛生的にも良くないため、床との距離が近い猫にとって、呼吸器系や皮膚病などの原因にもなりかねません。

キレイ好きな猫のために清潔を保つことが必要となるため、日頃から手入れを怠らないようにしておきましょう。

◆誤飲や誤食の危険性

継ぎ目を合わせて簡単に設置ができるジョイントマットですが、日常的に使用をしていくと力が加わっていき、継ぎ目の部分が外れやすくなり、その部分に興味を示した猫が遊んだりかじったりしてしまう危険性が生じます。

ジョイントマットはコストパフォーマンスに長けた商品となるため、クッション性を重視して傷んだ部分のマットを取り換えれば、半永久的に使える商品ではありますが、経年劣化を起こしたマットを放置したままにしておくと、誤飲や誤食に繋がったとしても不思議ではありません。

とくに猫の行動範囲で使用し続けたジョイントマットは、爪で傷つきやすく通常よりも早いスピードで劣化していくことでしょう。


ジョイントマットを安全に使うには

上を見上げる猫

いくつかの注意点のあるジョイントマットではありますが、安全に使うためにはどのような対策が効果的かも気になるところですよね。

実際にジョイントマットを購入して使用する際には、以下のような対策がおすすめです。

◆滑り止めを付ける

猫の居るご家庭でジョイントマットを設置する際には、必ず滑り止めを付けてから使用するようにしてください。

簡単に取り外しができるからこそ、ずれやすくなってしまうのは性質上仕方がないため、購入するときに滑り止め用のシートを一緒に買っておくと安心です。

設置前のキレイな状態のときに併せてセッティングすることにより、日常的なストレスから解放してくれます。

◆素材を選ぶ

猫のためにジョイントマットを使用するのであれば、素材選びも大切になってきます。

防音や衝撃緩和のためのジョイントマットであっても、クッション性が高いことによって愛猫に危険が生じては元も子もないため、できれば表面が滑りにくく劣化しにくい素材の商品を選ぶようにしてください。

表面がフローリングのように加工された商品などもあるため、たくさんの商品の中から選りすぐりの物を選ぶようにしましょう。

◆定期的に裏側の掃除をする

ジョイントマットは長期間使用していると耐久性が弱ってくるため、どうしても隙間ができて汚れが溜まりやすくなります。

汚れが溜まったまま使用を続けると、ダニやカビが繁殖しやすくなるだけでなく、猫の身体に汚れが付着して、グルーミング時に体内へ取り込んでしまうことも否めません。

定期的にジョイントマットの裏側は掃除をするようにし、常に清潔を心掛けておきましょう。

◆取れないように貼り付ける

どうしてもジョイントマットのずれや隙間が気になるときは、取れないように貼り付けるといった方法もあります。

直接床とジョイントマットを両面テープで貼り付けるなどの方法もありますが、剥がすときが大変になってしまうため、貼り付ける際にはそのようなことも考慮した上で固定するようにしてください。

◆様子を見て使用をやめる

ジョイントマットを猫が居るご家庭で安全に使用するためには、さまざまな工夫を凝らさなくてはいけないため、少しでも面倒に感じるようであれば、敢えて使い続ける必要はないとも言えます。

肝心なのは愛猫が安全に使用でき、その次に飼い主さんが煩わしさを感じないこととなるため、使いづらいと感じた際には別のアイテムを探してみてはいかがでしょうか。


猫のいる家でおすすめの敷物

カーペットの上の猫

ジョイントマットの使用がしっくりこないときには、愛猫が快適な生活を送るためにも、使いやすく安全な敷物を選んであげたいものですよね。

猫が怪我をせず安全な毎日を過ごすためには、どのような敷物が理想的となるのでしょうか。

◆カーペット

敷物全般を表す総称となるカーペットですが、基本的に3畳よりもサイズが大きくなり、床全面に敷き詰められることからも需要の高さがうかがえます。

日本では絨毯(じゅうたん)と呼ぶことも多く、広範囲に敷き詰められる以外にも、防音対策ができ、滑りやずれが気にならないため、猫ちゃんの居るご家庭でも使用しやすい敷物と言えるでしょう。

◆タイルカーペット

ジョイントマットと似た用途となるタイルカーペットも、猫ちゃんの居るご家庭では重宝します。

クッション性はジョイントマットほど優れてはいませんが、防音効果や衝撃吸収といった役割は果たしてくれますし、裏面にははじめから滑り止め加工も施されています。

汚れたときには簡単に取り外しができて洗えますし、破損した際には同じ商品を購入すればすぐ修復できるのも嬉しいポイントです。

◆クッションフロア

ジョイントマットやタイルカーペットのように、貼ったり剥がしたりが面倒に感じる方には、シート状の床材となるクッションフロアもおすすめです。

床の上に敷くだけで床材を守れますし、ビニール製の商品が多いことからも、掃除がしやすく常に清潔を保てます。

カラーやデザインも豊富となり、お部屋のイメージに合った商品が選びやすくなっているようです。


まとめ

イエネコは限られたスペースで生活していることからも、なんとか快適な環境を整えて、愛猫にストレスが溜まらないようにと考えている方は多いはずです。

防音対策だけでなく、愛猫が室内で怪我をしないようにと、ジョイントマットの購入を考えたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

クッション性の高いジョイントマットはメリットも多いですが、その反面いくつかのデメリットも存在するため、使用する際にはそれらをすべて理解した上で使用をしなくてはいけません。

ジョイントマットに似たアイテムもたくさん販売されていますので、愛猫の行動力や性格に合わせて、理想的な商品を探してみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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