猫の毛はどうして洗濯物に付きやすいの?おすすめの対策方法をご紹介!

2024.09.28

猫の毛はどうして洗濯物に付きやすいの?おすすめの対策方法をご紹介!

猫の毛は洗濯物に付着してしまうと毛が繊維と絡まり合い、上手く取り除けずに苦労したことのある方も多いのではないでしょうか。 洗濯物に着く毛は猫飼いさんにとって悩みの種にもなりやすく、一度は洗濯物に毛がつかない方法や、付着した抜け毛を取り除く方法を調べたことがあるはずです。 洗濯物に猫の毛がついてしまったときの取り除き方だけでなく、洗濯中や洗濯後にもできる対策などを用いて、抜け毛に対するストレスを軽減させていきましょう。

猫の毛が洗濯物に付く原因

抜け毛のニオイを嗅ぐ二匹の猫

猫の毛はとてもやわらかく、洗濯物に付着しやすいため、困っている飼い主さんは多いでしょう。

どのような理由から、猫の毛は洗濯物に付きやすくなってしまうのでしょうか。

・猫の換毛期

猫の換毛期のイメージ画像

一般的に猫には年に2回換毛期が訪れますが、その時期には部屋中に抜け毛の束を見かけるといった方も多いことでしょう。

日本にはダブルコートの猫ちゃん(日本猫)が多く飼育されており、換毛期のシーズンにはアンダーコートとなるやわらかくてフワフワな下毛が抜け落ちるため、洗濯物だけでなくさまざまな布製品などにも抜け毛が付着しやすくなっています。

シングルコートの猫はダブルコートに比べて抜け毛が少ないって本当? シングルコートの猫はダブルコートに比べて抜け毛が少ないって本当?

ただし、シングルコートだからといって抜け毛が発生しないわけではありません。

・猫の毛が付きやすい素材

洗濯をする際には肌着や普段着だけでなく、タオルなどさまざまな素材の布製品を洗いますよね。

2つの異なる物質や素材が擦れ合う(摩擦)ことによって静電気が発生しますが、静電気が発生すると猫の抜け毛は付着しやすくなるため、必然的に毛が洗濯物にくっついてしまいます。

物質にはプラスとマイナスの電荷がありますが、2つの物質の間でバランスがとれていれば静電気は発生しませんが、摩擦が起きるとお互いが持つ電気が移動し、バランスが偏ることによって静電気が起きるといった仕組みです。

一例ですがアクリル・ポリエステルなどはマイナスの電荷ナイロン・ウールなどはプラスの電荷となります。

ほかにも、凹凸のある衣類などは、繊維に毛が絡みやすいと言われています。

・家の中に舞う猫の毛

生活空間の中では誰かが動いたり物を動かしたりするだけで、床などに落ちていたホコリやゴミが舞い上がりますが、猫の抜け毛が床に落ちていた場合、空気の流動によって被毛が舞い上がるため、洗濯物にも付着しやすくなります。

また、洗濯物を入れるための洗濯カゴを使用しているご家庭では、洗濯物をカゴに入れる際に猫の毛が舞い上がりやすくなるため、衣類にも抜け毛が付きやすくなります。


洗濯前にできる猫の毛の取り除き方

洗濯物に愛猫の毛が付着してしまった場合、そのまま洗濯をしても毛はほとんど取り除けません。

それだけでなく洗濯機の遠心力によって静電気が発生すると、抜け毛が繊維と絡み合って余計に取り除くことが難しくなるため、できる限り洗濯前に取り除くように心掛けておきましょう。

・洋服のブラッシング

その日使用していた衣類を洗濯に出す際には、ブラッシングをしてから出すようにすることをおすすめします。

あらかじめ抜け毛などのゴミを取り除くことにより、ほかの衣類への付着を防げますし、洗濯機に溜まるゴミの量も減らせます。

・静電気防止スプレーを使う

衣類などに静電気が発生することを防ぐためにも、静電気防止スプレーを使ってみるのも効果的です。

スプレーには界面活性剤といった成分が含まれており、水分と対象の洗濯物を馴染ませるといった働きをしてくれます。

洗濯をしたタイミングで効果は薄れてしまいますが、洗濯後に再度スプレーすることによって衣類を電気から引き続き守ります。


洗濯中の猫の毛対策

洗濯前に愛猫の毛をできる限り取り除いておくことも大切ですが、洗濯中にできる対策はあるのでしょうか。

・洗濯ネット

洗濯ネットに入れた洗濯物

洗濯ネットを利用すると衣類同士の絡まりを防ぐ上に、余分な猫の抜け毛が付着することを防いでくれます。

静電気が起こりやすい衣類同士を洗濯する際には、洗濯ネットに入れることによって電気の発生を防いでくれ、衣類の劣化も防ぐといった働きをします。

・毛を取り除くためのアイテム

たくさんのペット用商品の中には、抜け毛に対してのグッズも多く販売されています。

その中でも「ランドリースポンジ」は、洗濯物と一緒に洗濯機の中に入れるだけで、水中に浮いた抜け毛をキャッチしてくれるといった優れものです。

ランドリースポンジを使う際のポイントは、洗濯機にパンパンに洗濯物を詰めないようにし、7割程度に抑えて水中に洗濯物が流動するようにしましょう。

・ペット用洗剤

猫用のグッズを洗う際には、普段の洗濯よりも抜け毛が付着しているケースが多いため、そのようなときにはペット用の洗濯洗剤の利用がおすすめです。

ペット用洗剤は気になるニオイを消してくれるだけでなく、静電気を抑えて離毛効果が見込めるため、大変な思いをして洗濯をしないで済みます。

また、ペット用洗濯洗剤と一緒にペット用柔軟剤も使用すると、さらなる効果が期待できるようです。

ペットの布製品専用 洗たく洗剤
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洗濯後の毛の取り除き方

洗濯機に洗濯物を入れる女性

洗濯後にも気を付けておかなければ猫の毛は付着するため、以下の方法を用いて付着した被毛を取り除いてみましょう。

・乾燥機を使用する

洗濯物は濡れたまま乾かすことが一般的ですが、空気中に浮遊した被毛が付着しやすいのが難点です。

乾燥機があるご家庭であれば、抜け毛の多いシーズンなどは積極的に乾燥機を使用するようにし、風を当てながら乾燥してくれるモードを利用して乾かしてみてはいかがでしょうか。

・衣類用粘着クリーナー

黒い洋服などはとくに猫の毛が気になりますが、手で1本1本取り除くのは限界がありますよね。

そのような場合には衣料用の粘着クリーナーを使用すれば、時間をかけずに多くの抜け毛を取り除くことができます。

衣料用粘着クリーナーは通常のクリーナー(コロコロ)よりも粘着力が弱いため、衣類の繊維を傷つけずに利用することが可能です。

・静電気防止シート

乾燥機の効果をより発揮したい場合には、クリーニング店でも使用されている静電気防止シートを利用してみてはいかがでしょうか。

静電気防止シートは特殊加工された不織布となり、衣類と一緒に乾燥機に入れるだけで静電気を除去してくれるといった優れものとなります。


洗濯機のメンテナンスも忘れずに

猫の抜け毛対策は洗濯前から洗濯後まで欠かすことができませんが、洗濯機本体のメンテナンスも忘れないようにしなくてはいけません。

洗濯機を清潔に保つためには、日常的に以下のようなお手入れを心掛けておきましょう。

・溜まったゴミや毛はこまめに掃除

毎日のように使用する洗濯機には、少しずつ汚れが溜まっていくようになります。

汚れが蓄積された状態で洗濯をし続ければ、洗濯物は当然ですがキレイにはなりませんよね。

洗濯機には必ずゴミを溜めておく糸くずフィルター(ゴミ取りネット)があり、洗濯物に付着していたゴミや洗濯カスはその中へと溜まっていきます。

その溜まったゴミを放置したまま洗濯を繰り返してしまうと、再度洗濯物にゴミが付着してしまうため、洗ったはずなのに洗う前よりも汚れてしまうようになります。

糸くずフィルターの掃除は週に1回程度は行うようにし、フィルターの劣化を防ぐためにも年に1回はフィルター自体を交換するようにしてください。

また、洗剤投入ケース・排水フィルター・洗濯槽のフチなども汚れやゴミが溜まりやすいため、これらの掃除も定期的に行うようにしましょう。

・業者によるメンテナンス

洗濯機は手の届く範囲であれば自分で掃除ができますが、洗濯槽の裏などは専用の洗剤を使っても汚れが取り切れず、余計にカビや洗剤カスなどが浮いてきて困ったことのある方も多いのではないでしょうか。

洗濯機を購入してから定期的にメンテナンスをしておかないと、汚れが気になったタイミング(購入から数年経過後)で掃除したとしても、隅々までキレイに掃除することはなかなか難しいですよね。

自分での掃除に限界を感じたときには、プロの業者によるメンテナンスもおすすめです。

手の届かない部分まで掃除してくれる上に、ニオイやカビのもとを徹底的に除菌洗浄してくれるため、洗濯機を長く清潔に使い続けることが可能となります。


まとめ

猫と一緒に暮らしている方であれば、誰しもが一度は抜け毛による問題に直面し、色々な工夫をしながら改善に努めたことがあるかと思います。

しかし、毎日のように繰り返す洗濯とそこに付着してしまう猫の毛は、1年を通して悩みが尽きることのない問題といっても過言ではないでしょう。

飼い主さん自身ができる予防法としては、洗濯前や洗濯中、洗濯後にできるような抜け毛を取り除く方法を駆使し、抜け毛が多くなるシーズンにも慌てずに対応していくことが一番です。

しっかりとコツを掴めば面倒ではなくなるため、日頃から愛猫の抜け毛対策や洗濯機のメンテナンスを心掛け、ゴミの溜まらない清潔な状態をキープしていくように努めていきましょう。

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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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