犬を飼う前に
犬には、国際畜犬連盟で採用している分類法というものに従って、10のグループ(JKC)に分類されており、動物が本来持つ性格や性質もこのグループによって異なります。例えば、猟犬(ダックスフンドやコーギーなど)はムダ吠えしやすい傾向にあるのですが、愛玩犬(チワワやヨークシャテリア)は、猟犬に比べるとあまりムダ吠えはありません。もちろん、個体差にもよって異なるのですが、飼いたいと思った犬が、どのようなグループに分類されいて、どのような性格や性質かは知っておいた方が良いでしょう。【人気の犬=飼いやすい】かというと、必ずしもそうではありませんよ。
飼いやすい犬種を紹介
ここでは、初心者向き・子供・高齢者・集合住宅・多頭飼い・留守番に注目し、人気もあり比較的飼いやすい犬種を紹介していきます。
■ミニチュア・シュナウザー
眉毛と口ピゲがとっても可愛い人気の犬種です。番犬・護衛犬でもあったため、昔から断尻・断耳されていました(弱点をなくすため)ショードッグは、今でも断尻・断耳されていますが、通常家庭で飼育する場合は、する必要はありません。
性格・しつけ
・好奇心旺盛で遊ぶことが大好き
・飼い主や家族に対して愛情が深い
・甘えん坊な一面あり
・利口で忍耐強い
飼育方法
・小柄だが運動が好きなので、1日2回30分程の散歩をしてあげる
・食欲旺盛なので、肥満には注意
・毎日のブラッシング
・毛がよく伸びるため定期的にトリミングを行うこと
■ミニチュア・ピンシャー
体はとっても細身だけれど、引き締まった体をしているため運動能力が高い犬種です。ミニチュア・シュナウザーと同じく番犬・護衛犬だったために断尻・断耳されている場合が多いですが、特に行う必要はありません。
性格・しつけ
・明るくて活発な性格
・勇敢
・プライドが高いのでやや攻撃的な一面もある
・利口なので飼い主には従順
飼育方法
・骨が細いので、肥満にならないように食事管理をしっかりする
・体力があるので、散歩は毎日行う
・被毛が短いので、手入れが簡単
・警戒心が強いので、多頭飼いはしない方が良い
■ヨークシャ・テリア
動く宝石と呼ばれる程、美しい被毛を持つのがヨークシャ・テリア。優雅な毛並みは、一目を引くこと間違いなしです。被毛が長いので、色々なスタイルを楽しめるのも特徴です。
性格・しつけ
・明るくてやんちゃ
・好奇心旺盛だけど甘えん坊
・賢いので、しつけしやすい
飼育方法
・小型犬のため、室内での運動でも問題なし
・気分転換も兼ねて散歩をすると良い
・被毛の手入れを毎日行うことが必要
・定期的なトリミングも必要
・個体差にも寄るが、子供と留守番が少し苦手
■ダックスフンド
人気の犬種ランキングで、常に上位にいるのがダックスフンド。愛らしい表情と、長い胴と短い手足が特徴的です。ちなみに、この短い手足と長い胴は、地中に潜る獲物を捕らえる時に自由に移動出来るように作られたとのことです。
性格・しつけ
・好奇心旺盛
・毛質によって性格が異なると言われている
スムース…人懐っこい
ロング…穏やか
ワイヤーへアード…やんちゃで頑固
・猟犬のため、ムダ吠えしやすい傾向にあるので、しつけはしっかりとする
飼育方法
・肥満防止のためにも毎日運動をすると良い
・胴が長いため、椎間板ヘルニアになりやすいので注意が必要
・毛質によって異なるが、毎日のブラッシングをする
・定期的にトリミングをする方が良い
■ポメラニアン
ホワホワの美しい被毛と愛らしい顔つきが特徴的。ヴィクトリア女王に愛されて犬として、人気となったそうです。ダックスフンド同様、人気の犬種ランキングでは、常に上位にいます。
性格・しつけ
・ちょこちょこ動き回る活発な性格
・好奇心旺盛
・警戒心が強く、ムダ吠えしやすい傾向にあるので、しつけをしっかりとする
・飼い主に忠誠心を持つ
・物覚えが良いので、しつけしやすい
飼育方法
・被毛が多く熱がこもりやすいので、夏場は注意が必要
(留守番させる場合は、冷房をつけておくこと)
・骨が細く骨折しやすいので、室内での遊びは注意が必要
・運動量をあまり必要としないので、飼育しやすい
■ゴールデン・レトリーバー
優しい顔つきをした大型犬。ゴールドやクリーム色の被毛が美しく、目を引く存在です。
性格・しつけ
・優しい性格が多い
・盲導犬、聴導犬、セラピー犬などとしても活躍
・おっとりした性格のため、子供がいる家庭でも安心して飼える
・頭も良く服従心も強い
・しつけしやすいが、大型犬のためしっかりと行うこと
飼育方法
・大型犬で活発なため、1日2回(各1時間程)は散歩を行う
・人との関わりを大事にする犬のため、室内飼育が良い
・そのため、留守番が少し苦手
・大型犬のため力強いので、高齢者向きではない
■ラブラドール・レトリーバー
人の役に立つことを生きがいとする心優しい犬種。盲導犬などで活躍をしているため、街中で見かける人も多いのではないでしょうか。
性格・しつけ
・優しい性格
・学習能力が高い
・盲導犬、聴導犬、セラピー犬の他、警察犬や災害救助犬などとしても活躍
・大型犬のため、しつけはしっかりと行うこと
飼育方法
・大型犬で活発なため、1日2回(各1時間程)は散歩を行う
・胃捻転になりやすい犬種のため、食事は運動の後に与えるようにすること
・散歩の他にも運動して遊ばせてあげると良い
・大型犬のため力強いので、高齢者向きではない
■プードル
人気の犬種ランキングでは、堂々の1位を誇る人気の犬種。クルクルした愛らしい巻き毛が特徴で、色々なスタイルを楽しめるのも魅力のひとつです。街中でよく見かけるトイ・プードルの他、スタンダードという大きな種類もあります。
性格・しつけ
・活発で明るい
・他の犬とも仲良く出来るので、多頭飼いしたい人にもオススメ
・従順で賢い
・しつけをしっかりとしないと、飼い主が下に見られてしまう
飼育方法
・運動が大好きなので、毎日散歩をしてあげると良い
・抜け毛はあまりないがブラッシングは必要
・定期的にトリミングを行うと良い
・耳が垂れているので、耳の病気になりやすい
■チワワ
元気でやんちゃなのに甘えん坊な性格のチワワ。愛らしくウルウルとした瞳には、誰もが釘付けになってしまいます。人気の犬種ランキングでは、プードルに続き2位です。
性格・しつけ
・見た目は弱々しいが気が強い
・自己主張が強いので、しつけはしっかりと行う
・神経質で臆病
・警戒心が強い
飼育方法
・基本的には、室内の運動だけで十分
・気分転換に散歩に連れて行くと良い
・骨折や脱臼しやすいので、段差には気をつけること
・厚さには強いが寒さに弱いので、空調管理をしっかりと行うこと
・定期的にブラッシングをすること
■フレンチ・ブルドッグ
ブサカワ犬としても人気のフレンチ・ブルドッグ。憎めない顔つきが可愛らしく、見ているだけdも癒されます。
性格・しつけ
・社交的
・遊ぶ事が大好き
・好奇心旺盛
・ひとりぼっちが嫌いなので、留守番が少し苦手
・しつけしやすい
飼育方法
・適度な散歩だけで十分
・室内で遊ぶだけでも問題なし
・鼻の短い犬種は厚さに弱いので、空調管理をしっかりとすること
・皮膚や目の疾患になりやすい
・被毛が短いので、適度なブラッシングで良い
☆相性の良い犬を選ぼう
犬には、犬種によって性格が異なるということ分かって頂けましたでしょうか。ただ、個体差にもよて性格は異なります。もし、犬を飼おうとしているなら、その犬との相性をしっかりと見極めてから飼うようにしましょう。そうすることで、愛犬と飼い主のより良い信頼関係を築くことができ、充実した犬との生活を送ることが出来るでしょう。
– おすすめ記事 –
「犬を飼いたい!」と思ったら。
ペットに関するお悩み、すべて答えます『イヌ・ネコ ペットのためのQ&A』
ワンちゃんにとっての癒しのスペース!サークルトレーニング