ワンちゃんは黄色や青色しか見えない?
動物の網膜には錐状体(すいじょうたい)という細胞が何種類かあり、その波長によって色を見分けることができます。人間は青、緑、オレンジに反応する3種類の錐状体を持っていてこれらが合わさることで様々な色味を区別することができるのです。一方で、ワンちゃんの網膜には錐状体がほとんどないため、色味を判別することが難しいとされています。少しある錐状体は黄色と青にのみ反応することができるため、青や黄色とその中間色は見えているそうです。ただ、ワンちゃんに「何色に見える?」と質問したわけではないため、実際のところ解明されていない部分も非常に多いのです。カリフォルニア大学が行った研究によると上記の結果がでたとされていますが、「おそらく犬の目にはこう見えているだろう。」といった推測に過ぎないのです。
暗がりの場所では人間よりも見える?
ワンちゃんはオオカミ時代には狩りなど行うことが夕方から夜にかけての暗い時間帯が多かったことから、瞳の網膜の裏にある細胞が人間よりも発達しています。この細胞が多いと、光を自由に増やすことができるようになるため、暗闇でも少しの光の量で物体を判別することが可能なのです。
人間は暗闇の中では物体を認識するのに目が慣れるまで時間がかかってしまいますが、ワンちゃんは人間よりも早くに物体を確認することができます。なんと人間が光を確認するための約1/4の光の量でことたりるようです。また最近の研究ではワンちゃんは「紫外線」を見ることも出来ると判明したそうです!驚きですよね。
紫外線はもちろん人間には見えないものですから、ワンちゃんにとってどのように見えているのか興味深いですね。
ワンちゃんの視力はあまり良くない?
オオカミ時代から獲物をしとめていたり、ワンちゃんとして人間に飼育されるようになってからも狩りに出かけたりなど、獲物を見つける力は非常に大きいはずです。
しかし、意外や意外。ワンちゃんの目は人間の1/3程度の視力しか持っていません。なんと3mまで近づかないと物体が見えないようですので驚きですよね。
ワンちゃんが獲物をしとめるためには、視覚よりも嗅覚や聴覚などで対応していると推測されます。
嗅覚は物体によって違いがありますが、人間の1000倍~1億倍も発達しているといわれています。
また、聴覚も人間の5~7倍も優れているため、視覚が少々悪くても全く問題ないようです。
視野は人間よりも広い?
ワンちゃんの見えている範囲は250~270度ほどとななめ後ろ位まででしたら見えるようになっています。
これは人間は90~100度と言われていますからかなり広い範囲であることが分かりますね。
オオカミ時代に獲物をとる習慣もありますが、敵から身を守ることもとても大事でした。
そのため後方から何か物体が動いたりなどすぐさま反応できるように視野が広がりワンちゃんになった今でもその特徴が残っているようですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間とワンちゃんでは見え方が全く異なっているようで非常に興味深い結果となりましたね。
ワンちゃんのルーツはオオカミですからオオカミを研究することでワンちゃんの生体が分かってくるようです。
同じ場面でも「ワンちゃんにはこう見えているんだ!」と想像しながらお散歩やボール遊びなどをするとより一層楽しめるかもしれませんね!
– おすすめ記事 –
犬の年齢の見分け方☆赤ちゃんだった子犬がいつの間にか年上に?!
気になる!ワンちゃんも人間と同じ様に夢を見る?
明日はなせる「犬雑学」パート④