なぜ、ワンちゃんは乗り物酔いをするの?
乗り物酔いは一般的に車内で揺れることにより三半規管が刺激されてしまい、自律神経の乱れが生じるため、怒ります。
単に気持ち悪くなるだけでなく、吐き気やめまいを伴うものもありますので、ワンちゃんに限らず人間にとっても辛い症状ですよね。
自律神経の乱れからくることもあり、心理的な影響も否めません。
たとえば、「車に乗って怖い経験をした。」→「車に乗れば、怖い事が起こる。」という風に記憶してしまい、車に乗ることさえ拒んだり、重症の場合は車が見えただけで逃げたすワンちゃんもいるようです。
怖い経験というのは、「乗ったらそのまま獣医さんに連れて行かれた。」という経験でもありますし、「すごく揺れた。」など些細な出来事だったとしても後に引きずるようなトラウマになってしまうようです。その際に、飼い主さんが「こら!はやく!」なんて怒ってしまったらワンちゃんにとっての傷はさらに深いものになってしまいます。もし乗車することを嫌がってしまったら優しく対応するようにしてあげましょう。
乗り物酔いに強くなるには?
もし、お薬などに頼らないとすれば“慣れ”しかありません。
子犬の時期から定期的に車に乗せてあげたり、大人になってからも「車に乗るといいことがある!」と信じ込ませることが大事です。
病院に行くためだけに車に乗せてしまうと“車=悪い事が起こる”という概念が生まれてしまい、車に乗ること自体を嫌がってしまうことになってしまいます。
まずは、車に乗せて5分程度の公園に行って思いっきり遊んであげたり、5分間停車中の車の中で滞在させて終わったらご褒美(おやつ)をあげたりすることを1日に2~3回を週に何度か行う事で次第に“車=良い事が起こる”という認識してくれます。すると、ワンちゃんの方から車に乗りたがったり、車へ誘導すると喜んで乗車してくれるようになります。こうなれば、もうワンちゃんの中で“車=良い事”という理解が生まれていますから心理的に起こる乗り物酔いに関しては、もう起こらなくなります。あとは、短時間のドライブから初めて徐々に距離を伸ばしていくようなドライブを行うことでワンちゃんも車自体にしっかり慣れてくれます。
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それでもダメならお薬を使うという手も・・・
もし、上記のことを試してみて効果があらわれなかったら、お薬をワンちゃんに投与するという手もあります。
もちろんこの方法は獣医さんの指示のもとでの投与となりますが、お薬ということなのでやはり“副作用”もあります。
前述のとおり、車酔いは自律神経の乱れから引き起こされることがほとんどですから、抗ヒスタミン薬や副交感神経遮断薬(臭化水素酸スコポラミン)を投与することが一般的です。坑ヒスタミン薬を投与することで胃を落ち着かせて、脳から放出されるヒスタミンの刺激によっておこる嘔吐を抑える働きがあります。また、副交感神経遮断薬(臭化水素酸スコポラミン)は自律神経の興奮を安定させる働きがあり、どちらも車酔いにはとても有効なお薬だと言えます。
ただし、自律神経や胃や脳をコントロールするお薬ですので、副作用はあります。
お薬にはそれなりのリスクがあり、適切な量の配分もあるため、獣医さんとの話し合いはきちんとしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?お薬はリスクや副作用があるため出来るだけ最後の手段として使用するようにしてください。
ドライブが飼い主さんにとっても、ワンちゃんにとってもより楽しいものになるように、“車=良い事”という理解をワンちゃんにしっかりと教えてあげましょう。
ご参考にしてみてくださいね。
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