犬のライフサイクル
犬の成長は、年齢によってめまぐるしく変化していきます。とくに、1歳になるまでに色々な経験を積む必要があり、その時期によって覚えさせることも変わってきます。まずは、犬のライフステージはどんなものなのかを知りましょう。
– 新生児期(0~2週間) –
生後間もない状態で、目は見えず耳も聞こえません。ただ、平衡感覚や温度などは分かります。自分では排泄もできないので、母犬がおしりを舐めて排泄を促します。もし、母犬が育児放棄をした場合は、ぬるま湯に浸したティッシュなどで軽くおしりなどを刺激してあげましょう。
– 移行期(2~3週間) –
目がようやく開く頃なので、動くものや光に反応するようになります。また、少しずつ歩けるようになるので、ヨチヨチ歩きを始めます。
– 社会化期(3~12、13週間) –
5週目頃から乳歯が生え始める時期なので、離乳食のスタートです。また、21日頃から耳も聞こえるようになるので、音にも興味を示したりします。この時期に、色々な経験をさせる事で、しつけがしやすい犬になるので、色々な音や物に慣れさせましょう。
– 若齢期(6~12ヶ月) –
7ヶ月頃には永久歯(42本)が生え揃います。また、メスは8~9ヶ月頃に発情期を迎えます(ネスは年に2回程あります)。人間に例えると、思春期にあたる時期なので、飼い主の言う事を聞かなくなる時もありますが、この時期に甘やかしてしまうと、飼い主をリーダーと思わなくなってしまう可能性もあるので、主導権は飼い主さんが持ちましょう。
– 青年期(1~7年)) –
小型犬や中型犬は約1年、大型犬は約1年半で大人の犬になり、年を重ねるごとに行動に落ち着きが見られるようになります。多頭飼いを考えている人は、3歳を過ぎた当たりで新しい犬を迎えてあげると、しつけがしやすくなります。
– シニア期(5年~) –
大型犬は、目安として5歳頃、小型犬や中型犬は7歳頃からシニア期に入ります。動きが俊敏ではなくなり、視力の低下や足腰の衰えが感じられるようになります。食生活や室内環境を、犬が快適に過ごせるよう工夫すると良いでしょう。
人間と犬の年齢の違い
犬の平均寿命は、大型犬より小型犬の方が長いと言われています。また、人間に比べると、成長のスピードが早いのが特徴です。以下の表を参考に、愛犬の年齢がどれくらいか知っておくと良いでしょう。
犬…1ヶ月半 人間…4歳
…3ヶ月 …6歳
…6ヶ月 …10歳
…9ヶ月 …13歳
…1歳 …15歳
…1歳半 …20歳
…2歳 …24歳
…3歳 …28歳
…4歳 …32歳
…5歳 …36歳
…6歳 …40歳
※人間に例えた時の年齢です。
上記の年齢図を見て分かるように、犬の成長は1年で4歳分年を取っていきます。愛犬が何歳位か分かりましたか?飼い主さんが年齢を抜かれてしまうのもあっという間です。年齢を知ったら、その分愛犬を大切に育ててあげましょう。
もし、愛犬の誕生日が分からなかったら…
里親募集でお迎えした犬の場合、正確な誕生日が分からない場合が多いかと思います。そんな時は、獣医さんに相談をして、だいたいの目安になる年齢を教えてもらいましょう。年齢の見分け方は、歯の状態を見れば分かると言われているのですが、素人判断では分かりません。また、被毛のツヤ感や、歩行状態等も年齢を見分けるポイントですが、いずれにせ獣医さんに判断してもらうことをオススメします。
愛犬のライフステージにあった生活スタイル
愛犬の年齢が分かれば、どのような生活を送れば良いかも分かってきます。例えば、歯の生え変わりで歯がムズムズする6~7ヶ月は、身近にある家具や柱も噛んでしまう場合があるので、噛ませないように噛んでも良いおもちゃを与えてあげましょう。また、犬は感覚で物の位置を覚えているので、シニア期に入り目が見えにくくなった場合に、家具の配置を変えてしまうと、犬のためにやったことが逆効果になってしまう場合もあります。このように、犬の年齢が分かると飼い主さんが愛犬のために出来ることも変わってきます。愛犬のライフステージが分かったら、その年齢にあった食事や性環境を整えてあげましょう。
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