まず愛犬も一緒に海外移住を考えたときに、1番気を使っていただきたいのがワンちゃんの体調管理です。子犬、老犬、妊娠中、投薬中、怪我をしている等のわんちゃんはまず、一緒には行けません。あくまで、ワンちゃん自身の体調が万全なことが大前提です。そして入国する国により、規定が異なりますので、相手国のホームページや搭乗する航空会社に問い合わせすることも大切です。
今回はわかりやすく、「ハワイへ移住する場合」を例に大まかですが、移住のための流れをみていきたいと思います。
《1. 日本で事前準備をする》
事前準備とは、①マイクロチップの装着②狂犬病の予防接種2回③狂犬病の抗体価測定④輸出検査の事前連絡などです。
また、国によっても異なりますが、ハワイには狂犬病がないため、狂犬病を入れないよう、万全の体制が整えられており、その分検査も厳しくなります。そのため、上記プラス・健康証明書・狂犬病予防接種証明書・ダニ駆除の薬・犬猫輸入申請書・検疫代金等も必要になります。
《2. 空港にて輸出検査》
出国前に動物検疫所で狂犬病とレプトスピラ症についての検査等を受けます。検査が終了すると、犬の輸出検疫証明書をもらえます。
《3. いよいよ飛行機へ》
飼い主さんもワンちゃんも1番心配なのが、この飛行機だと思います。ワンちゃんの搭乗方法は2種類あり、①手荷物とみなして飼い主と一緒に飛行機の機内へ搭乗する方法(ハンドキャリー)と、②航空貨物とみなして輸送する方法(ラゲージ扱い)です。アメリカ本土ではハンドキャリーできても、ハワイ便ではできません。ですので、ワンちゃんは飼い主さんと8時間ほど離れ離れにならなければなりません。また、1匹で寂しく、小さいゲージに入れられて、不安は最高潮だと思います。ですので、いつも慣れているゲージを用意し、ワンちゃんの好きな匂いの付いたタオルをいれてあげる等の工夫も大事です。
《4. ハワイ到着》
長いフライトへ経て、無事ハワイへ到着したら犬は、空港から1時間ほどかけ検疫所へ行き、健康診断・検疫を受けます。これをパスすると、飼い主さんとご対面できるのです。ハワイは即日解放もしてくれるので、事前の書類に不備がないかなどの確認が必須ですね。また、ハワイ到着の時間も重要になってきます。午後17時を過ぎると、検疫センターは閉まってしまうので、ワンちゃんの即日解放は無理となります。出来れば9時~15時ころまでの間にハワイ着の便をおさえる事をオススメします。
その他、参考になればですが、こういったワンちゃんの海外移住のための事前に揃えておくべき書類はたくさんあります。最低でも5ヶ月前から準備しておくことをオススメします。書類は英語のものもありますので、まずはかかりつけの信頼できる獣医さんに相談し、書類を書いてもらいましょう。書類に不備があり、大切なワンちゃんが検疫所で拘束なんて事になると、お互い不安ですし、検疫センターへの支払額も高くなってしまいます。準備は大変ですが、ワンちゃんにスグに再会できるよう、飼い主さんは頑張って下さいね!
最後になりますが、ワンちゃんを海外移住させるためには、日本を出るための条件と相手の国に入るための条件、このどちらもクリアすることが大前提となります。出発日が決まったら、早め早めの準備を心がけ、信頼できる獣医さんに相談すること。また、航空会社や相手国のホームページ等をみて、良く勉強し準備することが大切です。そしてワンちゃんの体調も万全にし、「大丈夫よ」と言い聞かせて安心させてあげて下さいね。きっと素敵な海外生活が始まる事でしょう!
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