換毛期とは
換毛期とは、(人間に例えれば衣替えみたいなもの)季節に応じて毛が生え変わることを言い、犬は1年に2回(春と秋)あります。期間としては、だいたい1ヶ月程かけて大量の毛が抜け新しい毛が生えてきます。なぜ、換毛期があるのかと言うと、犬は汗をかくことができないため(汗線がない)、温度調節は舌で行うことが多いのです。よく犬が舌を出してハアハアとしているのは、温度調整をしているからということになります。この時期に、被毛を季節に応じて変えるということは、健康で過ごしやすくするために必要な行動なのです。つまり、いつまでも冬の毛のままだと、蒸れてしまうし、夏の毛のままだと、冬になると寒くなるということです。
毛が抜けやすい犬種って?!
犬には、シングルコート(皮膚の保護をする役割がある)とダブルコート(皮膚の保護+体温調節をする役割がある)の2種類の被毛に分類されます。この中で、換毛期があるのがダブルコートです。ただ、体質や飼育環境によっても異なるので、換毛期にあまり毛が抜けない子もいます。
– シングルコート –
パピヨン、プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、グレート・デーン、ミニチュア・ピンシャー等
– ダブルコート –
ゴールデン・レトリーバー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、チワワ、ダックスフンド、柴犬、秋田犬、フレンチブルドッグ、ラブラドール・レトリーバー・ウェルシュ・コーギー等
以上が、換毛期がある犬種とない犬種です。実家のチワワも、換毛期になると大量の毛が抜けます。一度、指でつまんだことがあるのですが、まるで筆が出来るんじゃないかと思うくらいに抜けました。また、黒い洋服を着て抱っこをすると、すごい量の毛が洋服に付くので、いつもコロコロで抜けた毛を取ってから外出したのを覚えています。
換毛期のお手入れ方法
基本的に、最低でも1日10分間は丹念にブラッシングをしてあげましょう。ただ、ゴッソリと抜けるからといって力づくにやったりやり過ぎたりしないようにしましょう。皮膚が炎症を起こす要因になり、毛の生え変わりがうまく行えなくなる可能性もあるので注意が必要です。
次に、シャンプーも必ずしてあげましょう。シャンプーとブラッシングを行うだけで、大量の毛が抜け落ちてくれるので、部屋が毛だらけになるリスクも軽減されます。ただ、シャンプーのし過ぎは皮膚の皮脂を奪い乾燥を招きます。そうなると、皮膚のトラブルが置きやすくなるので、多くても月3回にしましょう。適度にシャンプーをしてあげることで、皮膚が刺激されて新陳代謝がアップします。
また、バブルバスを使用することも効果的と言われています。バブルバスは、皮膚を程よく刺激してくれるので、新陳代謝がアップし生え変わりを促進してくれます。トリミングサロンで行えることが多いので、普段は使用しないバブルバスも、換毛期を利用してトライするのも良いかもしれませんね。
換毛期のトラブル
毛の生え変わりが多いこの時期は、抜けた毛がそのまま被毛に残り放置すると毛玉になる可能性があります。特に、被毛が多くロングの犬種は毛玉ができやすいので注意が必要です。もし、毛玉をそのままにしたら、皮膚が蒸れて膿皮症などの皮膚炎になることがあるので、トラブルを未然に防ぐためにも飼い主さんがしっかりとお手入れをしてあげましょう。
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