犬のライフサイクル
犬の成長はとても早く、人間に比べるとあっという間に過ぎていきます。小・中型犬の1歳は、人間に例えると15~17歳、大型犬の1歳は、人間に例えると12歳で、その後は1年で4歳ずつ年をとってきます。つまり、6~7年程でシニア犬と呼ばれる年齢になってしまうのです。そう考えると、ほんの一時しかない赤ちゃんの時代ってとても濃密で大切な時間でもあります。
それでは、生まれたばかりの犬の赤ちゃんは、どのように成長して成犬になるのでしょうか?
–生後0~2週間–
新生児期と呼ばれる時期で、平衡感覚はありますが目は開いていないのでまだ見えておらず、耳も聞こえません。ただ、温度を感じることが出来るので、寒いと感じると辺りを這い回ります。母犬を探してキョロキョロと周りを這いずり回るのはこのためです。
また、排泄も自分ではできないため、母犬が舐めて排泄を促します。もし、母犬が育児放棄をしてしまったら、飼い主さんはミルクをあげる他、コットンやガーゼを少し濡らして、肛門や陰部を刺激し排泄を促してあげる必要があります。
–生後2~3週間–
移行期と呼ばれる時期で、少しずつ目が開き始めます。目が見えるようになると、光や動くものに反応するようになります。また、ぎこちないですがヨチヨチ歩きを始める頃です。ちなみに、この時期はまだ耳は聞こえません。
–生後3~12、13週間–
社会化期と呼ばれる時期で、犬の赤ちゃんが成長していく上でとても重要な時期です。生後21日頃から、やっと耳が聞こえるようになり、兄弟同士でじゃれあって遊んだり、ケンカをしながら社会性を身につけます。
また、生後5週目頃から乳歯が生え揃ってくるので離乳食も開始出来ます。離乳食は、お湯でフードをふやかしてから少しずつ与えていきます。
大体の犬の赤ちゃんは、この社会化期の間(生後1.5ヶ月~2ヶ月)にペットショップやブリーダーの元で販売されるようになります。
–生後6ヶ月~1年–
若齢期と呼ばれる時期で、1歳を過ぎると立派な成犬となります。生後7ヶ月頃に永久歯が42本生え揃い、他の犬に対してマーキングをするようになります。そして、生後8ヶ月~9ヶ月頃になると、メス犬は初めての発情期を迎えます。
また、人間のように反抗期があるのもこの時期で、中にはちゃんとできていたはずのトイレも失敗するようになることもあるので、注意が必要です。
徐々に成犬に近づいていき、体つきも大きくなってきますが、それでも中身はまだまだ赤ちゃんということを忘れずに接していきましょう。
社会化期に沢山の経験をさせよう
犬の赤ちゃんにとってとても大切な時期が、先ほども説明した通り社会化期です。社会化期にお家にお迎えをしてあげたら、出来るだけ沢山の経験をさせてあげましょう。
ワクチンが完了していなければ、家の中の色々な音や景色に慣れさせ、抱っこをしてその空気を吸わせてあげるのも良いでしょう。
散歩ができるようになったら、色々な外の音や環境、人と触れ合いましょう。そうすることで、大きく成長していきます。犬の問題行動を増やすか減らすかは、社会化期にどれだけ多くの経験をしているかによって大きく異なります。
犬の赤ちゃんの時代は、あっという間に過ぎていきます。だからこそ、多くのことを学ぶ必要があるということです。
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