◆体高:オス 約25cm
メス 約23cm
◆体重:オス 約4kg
メス 約3kg
◆原産国:日本
◆性格:おとなしく、神経質。明朗で開放的。
■■■■■目次■■■■■
1.歴史
2.特徴
3.性格
4.その他
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歴史
昔の文献によると、732年に新羅から聖武天皇に献上された小型の犬が祖先だと考えられています。その後、700~800年代に遣唐使により小型犬が持ち帰られたとされています。この持ち帰られたとされている犬は、シー・ズーやペキニーズ、チベタン・テリアなどに近いと考えられています。
これをもとに日本で長い年月をかけて改良が重ねられてきました。
江戸時代では、大名をはじめ大奥で可愛がられており、その後、上流社会の女性達の間で抱き犬として人気となりました。
竹で編んだきれいな籠に寝かされ、絹の袖に抱かれて、主に菜食で育てられたといわれています。
1853年に来航したペリー提督により、アメリカに持ち帰られて、そのうちの一組が時のイギリス女王、ビクトリア女王に献上されました。
1880年、日本の皇后陛下からドイツのアウグステ皇妃へ一組の純血種の狆が贈物として初めてドイツにきました。
以前、日本国外ではジャパーニーズ・スパニエルと呼ばれていたこともありました。近年では、ジャパニーズ・チンと正式に改名されました。
このように呼ばれていたのは、祖先にスパニエルの血がまったく入っていませんが、スパニエルと関係があるような誤解を与えていたからのようです。
特徴
ボディはコンパクトで引き締まっており、正方形に近い。
マズルは短く、耳はV字型で垂れ下がっています。
くりっとした目は、両方が広く離れてついており、丸くて大きく、色はブラックです。
被毛は、絹状で長く真っすぐで、顔以外は豊かな被毛に覆われています。
頸まわりには衿状の飾り毛があります。
耳、首、大腿、尾は豊かな飾り毛があります。
耳は、低い位置にあり、長く三角形の垂れ耳です。長い毛に覆われており、両耳が低く離れてついています。
前肢は真っすぐで、骨は細めで、肘から下の後ろ側に飾り毛があります。
後肢はほどよい角度があり、お尻から大腿の後ろ側に飾り毛があります。
毛色は、ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト(レッドはブリンドル、セーブル、レモンオレンジの濃淡を含みます)があります。
足指は、小さくウサギの足に似ています。
尾は、美しく豊かな飾り毛に覆われ、背負っています。