知らなかった！犬の肉球に隠された秘密

犬の肉球の秘密

どうして同じ哺乳類動物の人間にはない肉球が犬にはあるのでしょうか？動物によって違う肉球の有る無しには隠された秘密がありそうです。犬のように肉球のある動物にはクマやトラなどがいますが、どれも肉食だという共通点があります。狩りの際、肉球がクッション代わりとなって、他の動物に気づかれずに近づくことができるという説が一般的です。
また、プニプニと柔らかい肉球ですが、実は肉球には骨があります。その骨の周りには血管や神経が通っており、その大切な場所を脂肪が覆っています。肉球は厚い脂肪と皮膚に守られているため、夏の熱いアスファルトの上を歩いても、冬の雪の上を歩いても熱さ寒さは感じにくくなっています。

肉球には一つ一つ名前がある！

犬の肉球をじっくり見たことはありますか？まとまって呼ばれることの多い、犬の肉球の秘密のひとつは、肉球にも一個ずつ名前がついているということです。肉球の中心、一番大きな肉球の名前は、掌球(しょうきゅう)と言います。他には指球/趾球(しきゅう)、足底球(そくていきゅう)、手根球(しゅこんきゅう)などの呼び方があります。

犬の足裏　A爪B指球/趾球C掌球/足底球D狼爪E手根球

肉球の硬さはどうして違う？

肉球はプニプニの音で表現されるように、とても柔らかいイメージがありますね。しかし、実際の犬の肉球は、犬の飼育環境によって硬くなることがあるのをご存知でしょうか。犬によって違う、肉球の硬さの秘密をご紹介します。
生まれたての赤ちゃん犬は、どの犬種の肉球もやわらかいものです。室内犬として過ごし、外でのお散歩も少ない犬は、肉球が柔らかいまま育ちます。一方、自宅のお庭や室外で過ごす犬は、硬めの肉球を持つ犬が多くなります。屋外は室内に比べて小石やでこぼこの障害物も多くなるので、足場の安定した室内犬に比べると、肉球が鍛えられ、強く硬い肉球になります。
また、老犬も肉球がかためです。若い犬でも空気の乾燥する季節は、がさがさかための肉球になるので、お手入れが必要です。

犬の肉球も汗をかく！？

肉球の秘密のひとつが、肉球も汗をかくということです。イメージがわきにくいかもしれませんが、人間で言えば手の平にあたる肉球は、人間が緊張した時に手に汗をかくように、犬も緊張すると肉球に汗をかきます。犬の体の中にはほとんどないエクリン腺という汗腺が肉球にはあるからです。
犬の肉球の汗は普段は気がつきませんが、予防接種の前など緊張する場面で、肉球にもじっとりした汗をかいたりします。試しに愛犬の予防接種の際、足の裏を触ってみてくださいね。肉球に汗をかいているのが確認できることでしょう。
また、肉球の汗を使った犬特有の行動があります。オス犬がオシッコの後、地面をひっかくしぐさをすることがありますね。これは、汗のにおいをこすりつけるマーキングの一種だと言われています。

肉球のお手入れ方法

室内犬の場合、お散歩から帰ると、飼い主さんに足の裏を拭かれることが多いようです。その時、犬の足の裏を観察して、肉球に小石など異物がはさまっていないか確認しましょう。また、肉球と肉球の間の毛が伸びすぎると、フローリングの床ですべって危ないので、毛が長すぎているようでしたら、ハサミでカットしてあげるといいですね。
肉球専用の保湿クリームなどもありますが、ワセリンなどでも大丈夫です。肉球は犬の急所でもあるので、犬が嫌がらなければ、クリームを塗って優しく肉球をマッサージしてあげましょう。

まとめ

犬の肉球の秘密をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。肉球は柔らかいだけの存在ではなく、骨や神経も通っている犬にとって大切な場所です。犬の肉球のやわらかさは、過ごす環境によって変わりますが、お手入れすることでプニプニのやわらかさが保てます。愛犬の肉球、大切に守ってあげたいものですね。

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