犬が妊娠するまでの流れ
メスは、生後8~9ヶ月で発情期を迎えます。その後、小型犬は年に2~3回、大型犬は年に1~2回のサイクルで繰り返します。
生理が始まると、陰部が腫れたように膨らんできます。また、晴れてくるとメス犬も陰部を舐める回数が増えるので、いつもと違う雰囲気に飼い主さんも気付くことが多いかと思います。舐める頻度が増える頃には出血をしている場合が多く、およそ7日~10日程その状態が続きます。
出血の量が少なくなると、妊娠可能な時期の合図です。2~3日で排卵が起こり、その前後が妊娠可能な期間です。また、この期間になるとオスが異常な程に反応し興奮状態に陥る場合があるので、妊娠を望まない場合は注意が必要です。
出産の流れってどんな感じなの?
妊娠の期間は、約62日と言われています。定期的に動物病院で検診を行い、胎児の様子や自然分娩が出来るか等を確認しましょう。特に、小型犬の場合は難産になる可能性が高いので注意が必要です。もし、自宅にて自然分娩を行う場合は、以下の物を用意しておくと良いでしょう。
■産箱
大きめのダンボール等にタオルを敷き詰めて使用します。母犬が落ち着いて出産・育児が出来るように、産前から慣らしておくと良いでしょう。
■はさみ・糸
万が一、母犬がへその緒を切らなかった時に使用します
■清潔なタオル
産まれてきた子犬を包む時に使用します
■子犬用ミルク
母犬が児放棄してしまった場合に使用します
■子犬用のダンボール
母犬が育児放棄してしまった時に、使用します
1.出産が近づくと、食欲がなくなり体温が下がります。犬は、38℃位が平熱なのですが、1℃下がり37℃台になったら、出産のサインです。ほぼ24時間以内に産まれるので、定期的に体温を測りましょう。
2.陣痛が始まると、落ち着きがなくなりウロウロと回り始めます
3.陣痛が始まり破水すると、約15分位で1頭目が羊膜に包まれた状態で出てきます。犬の場合、頭から出てもおしりから出ても正常な分娩なので、もしおしりから出てきてしまっても問題ありません。その後、母犬は羊膜を舐めてはがし、へその尾を噛み切ります。
4.複数いる場合、1頭目が産まれてから10~20分位で2頭目が産まれます。
出産時の応急処置を知っておこう!
■母犬が産んだ後何もしない場合
1.飼い主が羊膜を破って子犬を取り出します。
2.子犬の体から2cm位のところのへその緒を糸で縛りハサミで切ります。
3.産湯に浸けて体を洗い流し、すぐにタオルでくるんで乾かす。
4.子犬用の粉ミルクを与えるのはもちろん、排泄も子犬は自分では出来ないので、ミルクを与えたら、ガーゼ等を湿らせて排泄を促してあげることが必要です。
■母乳を飲まない場合
1.子犬を母犬のおっぱいにあててあげます。母乳は、子犬が吸い付けば自然と出てくるので心配いりません。
2.それでも飲まない場合や、母犬が育児放棄をしてしまった場合は、子犬用ミルクを与えます。
■呼吸をしていなかった場合
子犬の口の中の粘膜が、キレイな赤色をしていなかったら呼吸をしていないサインです。
1.子犬を両手にしっかり持って、上下に振り水を吐かせます。
2.子犬の口と花を、自分の口に含み域を吹き込みます。
3.タオルで体をさすって刺激を与え、胸のマッサージを行います。
4.呼吸をするまで、このサイクルを続けます。
– おすすめ記事 –
・ブリーディングの前に知っておきたい!犬の妊娠の仕組みと交配の注意点 |
・わんちゃんにも子宮内膜炎と子宮蓄膿症があるって本当? |
・意外と知らない!?わんちゃんの生理周期とは? |
・飼い主なら絶対に必要な知識!犬の発情期っていつ?!どんなもの?! |
新しい家族の迎え方~体験談
心の優しい愛犬パグ!! ジャバの不思議なお話