1.フィラリアとは?
「フィラリア」は犬の体内にイヌフィラリアが入り込み、成長した虫が心臓や肺に住み着いた結果、様々な形で犬の体調を悪くする病気です。蚊によって運ばれます。フィラリアはきちんとした予防によって防ぐことの出来る病気です。毎年必ず定期的に薬を飲ましてあげる。予防法はこれのみといってもおかしくないくらい、予防薬は大切なのです。
2.フィラリア予防薬とは?
予防薬にも何種類かあり、首の後ろに垂らすスポットタイプや注射薬などもあります。しかし、一般的には内服薬が簡単です。毎月決まった日にちに1回飲むことで皮膚の下に潜んでいるフィラリアを駆除してくれます。1ヶ月ごとに必ず飲ますことが大事です。この内服薬は「チュアブルタイプ」といい、見た目は犬の骨型をしたクッキーのようです。匂いもよく、犬はおやつと思っているのか、嬉しそうに食べてくれます。体重別に大きさが違うので、始めるときには獣医さんで体重を測り、それに合った薬を処方してもらいます。ただ、食べてすぐ吐いてしまうと効果がないので、体調の悪いときは避けてあげましょう。
3.薬を始める時期と終わる時期は?
これは、一律何月から始めましょうということではなく、地域によって違います。蚊の出る時期が薬を始める目安なので、かかりつけの獣医さんに相談して決めるのが一番いいです。私の場合は東京に住んでいますが、蚊が飛ぶようになってから(だいたい5月頃)薬を飲み始め、蚊がいなくなるまで(だいたい半年間~11月頃)まで飲ませます。この間はきちんと毎月1回、日にちを守って薬を飲ませ続けます。自己判断で蚊がいなくなったなと薬を止めてしまうということは絶対にしないで下さい。きちんと獣医さんに言われたときまで薬は与えましょう。きちんと薬を与えていたのに、早めにやめて蚊に刺されてフィラリアにかかってしまった犬も中にはいるので、注意しましょう。
4.フィラリアの薬代ってどのくらい?
フィラリアの薬は獣医さんによって異なると思いますが、決して安いものではありません。体重にもより、大型犬は薬が大きくなる分、お値段も高くなります。うちの犬の場合はだいたい1錠1500~2000円くらいです。でもそれを仮に半年分、2匹分と考えると20000円は軽く超えます。この値段から、薬代が高いために飼い主が薬を購入できず、フィラリア予防できない犬がいるのも事実です。私ももう少し安くなり、どんな犬も予防できればいいのにな、と願うばかりです。
5.まとめ
フィラリア予防が大事なのはお分かりいただけたでしょうか?しっかりと予防をしていても、散歩のときや室内にいても蚊が入ってくるのは防ぎようがありません。ですので、しっかりと薬を飲ませることが大切です。外で飼っている犬は虫除けを置いたりして蚊の対策をしてあげましょう。また、涼しい夕方からは蚊が多く発生する時間帯です。涼しい夕方のお散歩時には犬だけでなく飼い主さんも腕に蚊よけリングを付けたりしてしっかりと対策することをオススメします。大事な愛犬がフィラリアという恐ろしい病気にかからないためにも、飼い主さんができる予防をしっかりとしてあげましょう。わからないことは獣医さんに相談すれば丁寧に教えてくれると思いますので、まずは始める時期をしっかり聞いてみましょうね。
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