性格
ジャック・ラッセル・テリアは元々は狩猟犬でした。そのため、ハンターとしての本能が備わっていて、やや活発で気の強い犬種です。叱られて伸びるタイプではなく、褒められて伸びるタイプです。体力も抜群で、何時間でも動き回ることができ、運動が大好きです。広い場所で飼う方が適しています。探検も大好きで家の中で飼うとあちこち引っかき回したりもします。オンオフが激しい一面もあり、気が向かないと全然遊びに興味を示さなかったりもします。オスワリやマテなど芸を覚えられる賢さもあるのですが、しつけがかなり難しい犬として知られています。個体差もあるので温厚なジャック・ラッセル・テリアもいないわけではありませんが、飼い主の言う通りにしてくれないジャック・ラッセル・テリアがほとんどで、初心者が甘く見て飼い始めると失敗しやすいです。しつけるどころか、逆に飼い主がしつけられてしまうなんてこともあります。特に小さい子供がいる家で飼うときは注意した方がよいでしょう。噛んだり、後ろから覆いかぶさってきたりして、子供が怪我をしたり犬に恐怖心を持ったりすることがあります。
しつけの基本
しつけのときはうまくいったら褒めるのが基本です。怒るときはできるだけ声を低くしましょう。高い声だと興奮させてしまい状況が悪化します。どうしても言うことを聞いてくれないときは物理的な罰を与えることも必要です。全くしつけがうまくいかず、ジャック・ラッセル・テリアが暴れるときはストレスが根本にあるのかもしれません。広い場所で十分に運動させられているかチェックしましょう。
しつけの具体例
トイレ
指定の場所でトイレできたら撫でたり抱きしめたりして褒めましょう。場所を間違えたら怒ったり、冷たい態度で排泄物の片付けをして少し無視したりしましょう。
噛み癖
一緒に遊んであげてる際中に人の手を噛んできたら遊びを中断しましょう。手を高く上げて噛めないようにしたり、別な部屋に行ってジャック・ラッセル・テリアから離れるのも有効です。なかなか噛み癖がよくならないなら、噛んだ直後にハウスに閉じ込めたり、首や鼻を噛み返したりして罰を与えましょう。乳歯が生え変わるまでは歯が痒くて、噛むのは仕方ない面もあるので、噛めるオモチャを与えて噛みたい衝動を満たしてあげるのも大事です。
無駄吠え
吠えたら、怒ったり後ろから覆いかぶさって口を塞いだりして止めましょう。吠えるのをやめたらおやつをあげたりして褒めてあげましょう。
散歩
ジャック・ラッセル・テリアはしっかりと長時間の散歩が必要です。時間も長いので重要なしつけの時間になります。ジャック・ラッセル・テリアに決して前を歩かせないようにして、主従関係を覚えさせましょう。
しつけがうまくいかないなら
ドッグトレーナーに預ける
費用はかかりますが、効果は抜群です。他の犬と一緒に過ごすので社会性も身につきます。ただ、戻ってから元通りにならないように、預けている間に飼い主もしつけの勉強をしておく必要があります。
ドッグトレーナーに来てもらう
預ける場合よりも割高になりますが、離れ離れにならずに済むので信頼関係を保ちやすいのがメリットです。ドッグトレーナーのやり方を見て学べるので飼い主の成長にも役立ちます。
しつけ教室に通う
外出しなければいけませんが、費用が安いのが魅力です。ジャック・ラッセル・テリアと飼い主が一緒に成長できます。集団授業になりますから、飼い主の知り合いが増えますし、ジャック・ラッセル・テリアに社会性を身につけさせるのにもうってつけです。ジャック・ラッセル・テリアのしつけは確かに手間も時間もかかって大変です。しかし、手間のかかる子ほど可愛いと言いますし、しつけがうまくいけば飼い主に忠実な良い子に育ちます。決して人との相性が悪い犬種ではありませんし、根気よくしつけるのが大切です。