もう1匹はウェルシュ・コーギー・カーディガンです。ペンブロークに似てますが、毛の色の種類が多く存在し、胴は長く、耳も大きいのが特徴です。尻尾が切られていないことがほとんどでキツネのような尻尾をしています。
その歴史は、1107年のイギリスにまでさかのぼり、フランスとベルギーの大西洋に面した地方の織工が、ウェールズに移住したときに連れてきた説や、バイキングが活躍していた時期にスウェーデンの犬が居残ったとも言われています。
その名の通りウェールズ統治の象徴として、イギリス王室で古くから愛され続けられている犬種で、エリザベス女王も飼っていることで有名です。
古くは12世紀のリチャード1世の時代から飼われていた程、イギリスの長い歴史を共に見ている犬種なのです。
家庭犬として人気のコーギーの性格
コーギーは非常に従順で賢く、運動能力に優れた頼もしい犬種です。元々牧畜犬として飼われていたため、飼い主に従順であり褒められることが大好きです。飼い主に対しての愛情表現がとても豊かで、社交性にも優れています。
短足胴長体型にも関わらず運動神経が高いため、フリスビーなどの大会に多く出場しています。元々牧畜犬として牛などを追いかけまわしていたことが、現代の犬種にも引き継がれています。
コーギーをよく知らない人からすると、見た目からは「運動神経が良い犬」とは中々判断ができないかもしれません。ただ、前述のとおり、運動神経の良さはピカイチな犬種です。
また、数々の大会に出場している理由は運動神経だけでなく、物覚えが良い点もあります。
さらに、牧畜犬として牛の足を噛んでいた性質と吠え癖は今も残っており、きちんとしつけをしないと噛みつき癖が付いてしまいます。散歩中に人、また他の犬などにかみつくなどしたら大変なので、噛みつくおもちゃなどでストレスを発散させてあげましょう。
吠え癖は縄張りを守るために吠えることが多い様です。運動不足からくるストレスで吠えていることがあるので、充分にお散歩させてあげることが大切です。
これは他犬種にも言えることですが、ストレスを溜めないための適度なお散歩は大変重要です。
メスとオスとでも違いがあるようで、オスの方が活発に活動し我が強い部分があり、リーダーシップを取ろうとします。それに比べメスは大人しく温和な場合が多いです。
さらに、メスとオス両方とも頼もしい面を持っており、自分の縄張り内に知らない人が侵入すると縄張り意識が強いため、吠えて威嚇することがあります。しかし、攻撃的な性格ではないので、慣れたらすぐに友好的に接してくれます。子供にも寛容なので家族の一員としてすぐになじんでくれることでしょう。
コーギーは元々温和で友好的な犬種であるため、スキンシップをきちんととってしつけをすれば、言われたことを理解することができる賢い犬種です。
飼い主がリーダーであることをきちんと認識させ、愛情を持って接することが大切です。
コーギーの気を付けるべき病気とは
コーギーは活発な犬種のため、散歩など運動をたくさんさせる必要があります。体型は小ぶりですが体力はあるため、毎日30分程早歩きで散歩させるとよいでしょう。
忙しい方であれば難しいかもしれませんが、朝・夕方の2回散歩に連れていくもの良いでしょう。
また食欲旺盛のため、肥満防止のためにも食べ過ぎには注意が必要です。コーギーのような胴が長い犬は、特に肥満に注意しなくてはいけません。
また胴長体型の犬種は特に、頚椎椎間板ヘルニアに注意する必要があります。
ヘルニアとは、背骨の中を通る脊髄という神経の束を、変形した椎間板が刺激することで神経炎症を引き起こす症状です。具体的な症状としては、突然うずくまったまま動かくなかったり、キャンと叫んだあと背中をとても痛がっているそぶりを見せる、また後ろ足を引きずり前足だけで一生懸命歩いたりなどの症状が現れます。
これらの症状が見られたら、すぐに獣医に相談してみましょう。
コーギー以外でも、ミニチュアダックスやビーグルなどもなりやすい病気です。
特に首のヘルニアを発症しやすく、腰や背中にひどい痛みが生じます。前足や後ろ足の運動失調が進むと、排便や排尿が自力でできなくなります。
胴の長い犬種は、足腰に負担をかけさせないような生活を心がけることが大切です。階段を何回も上り下りさせないことや、ジャンプさせないこと、床がフローリングの場合は滑り止め用のワックスを塗ったりなど、予防策はたくさんあります。
少しでも負担を軽減をできるよう、散歩のコースや家の中を改めて見直してみましょう。
次に、遺伝性の股関節形成不全。片足を引きずったり、腰を振りながら歩いたり、横座りになるなどの症状が現れます。
発症後は軽度のうちに医師と相談し、適切な治療を受けることで一般的な日常を過ごすことができます。
さらに、てんかんにも注意が必要です。てんかんは、脳の以上によりけいれんや意識障害を起こすもので、足を硬直したまま倒れたり、意識を失ったりします。発作後は通常の状態に戻りますが、原因を検査によって特定しなければ再発することがあります。
他にも、膀胱や尿道などに結石ができる尿路結石や、視力が低下し失明してしまう進行性網膜萎縮症、かゆみが強くなる急性湿性皮膚炎、皮膚が化膿してしまう膿皮症などがあります。
肥満にならないように食べる量と食べるものをコントロールし、適度に運動させることが病気を防ぐ最も大事なことです。
また定期的な健康診断も予防につながります。飼い主しか愛犬を守ることはできません。いつも注意して行動を見てあげてください。
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