名ブリーダーへの道その1.犬と自分との関係を明確に
まずしつけの基本を教える前に、「自分が犬の飼い主だ」ということをはっきりとさせましょう。子犬の内からこうしたことを教えておくことが大切です。これは活発でいたずら好きなジャック・ラッセル・テリアといえども同じです。自由に遊ばせてあげたい愛犬ですが、トイレや食事などのマナーのいる部分では飼い主が主導権を握るのです。言うことを聞いて欲しい時に飼い主の主張を必ず通さなければなりません。ジャック・ラッセル・テリアは好奇心旺盛で遊び好きですが、あまりにも好きにさせすぎても言うことを聞かなくなってしまいます。
名ブリーダーへの道その2.しかり方をマスターする
愛犬にマナーを覚えさせたい。そんな時はしかるのが普通です。ただ、やみくもに暴力を振るったり怒鳴ることで愛犬との信頼関係が崩れてきてしまいます。いけないことを覚えてもらうためには飼い主にも適切なしかり方が必要になるのです。子犬の時でしたらなおさら気をつけたい部分です。特にかみ癖のあるジャック・ラッセル・テリアは飼い主を怒らせることも多いものです。そんな時にはしかりつけずに黙って無視するのです。構ってくれないと犬はその行動を自然とやめるようになります。どうしても直したい癖があるならは、首の付け根のところを掴んで持ち上げましょう。犬の習性としてこの部分を掴まれると大人しくなるのです。
名ブリーダーへの道その3.ほめてあげる
しかり方と同時に大切なことは「ほめる」ということです。マナーを守ってもらったときに必ずほめましょう。体をなでてあげて喜ばせてあげてください。子犬は学習意欲が旺盛です。その時にほめてあげることで「していいこと」を覚えさせるのです。子犬も喜んでルールを覚えてくれて、飼い主にも気持ちの良い関係が作れるでしょう。ジャック・ラッセル・テリアはほめられるのが大好きです。ルールを守ってもらったらほめて喜ばせましょう。ほめる時にはタイミングも大切です。しつけを守ってもらった直後にほめてあげることで、行動と記憶が結びつきますから覚えがよくなります。好物のエサやご褒美をあげてもいいでしょう。適切な行動を取った時に犬の喜ぶ行動をとるのです。
名ブリーダーへの道その4.トイレなどを覚えさせる
細かいしつけを覚えさせるかは飼い主さんの自由ですが、トイレだけは必須事項です。愛犬がトイレに困っていても時間をかけて排出をさせます。ただし気をつけたいのが排泄ができずに長時間いる場合にはやめさせたほうがいいということです。強制してトイレをさせようとすることで、犬は不快な体験として学習してしまいトイレを嫌がるようになってしまいます。犬にはトイレをしたい時に「トイレサイン」を出します。そわそわしたり、その場をぐるぐると回ったりすることです。こうした行動が出始めたら飼い主がトイレに連れて行くなどの行動を取りましょう。また、トイレに失敗してその場に出してしまったときでも強くしからずに方法や場所をきちんと教えてあげるのです。排泄する前に合図をかけたり、うまくできたときにほめてあげることで学習意欲が高まりルールのある犬に育ってくれます。
名ブリーダーへの道その5.決められたパターンを覚えさせる
食事やトイレの時に決まった合図をする。これはトップブリーダーの中でも基本として知られていることです。こうして合図と共に愛犬の行動を指し示してあげると飼い主と犬とでの相互理解が深まりしつけに困りません。名前を呼んで呼び寄せる場合などでも手を叩いたり笛やベルなどを使うこともあります。この「名前を呼ぶ」というのはしつけにとって重要なことです。聞いて欲しいことやして欲しいことがあるときには名前を呼んであげるのです。飼い主が「こうしたらこうして欲しい」というパターンを作るのです。合図とそれに対応した犬の行動を覚えさせることで、意思疎通が上手くいって適切な関係になっていけるのです。ジャック・ラッセル・テリアはわんぱくな部分もありますが、賢い犬でもあります。合図を覚えさせれば優秀な犬になれるのです。