ワンちゃんは雷や花火が苦手！もしビックリして逃げてしまったらどうしたらいいの？

2016.08.30

ワンちゃんが大きな音にビックリして、震えだしたりしている光景を見たことはありませんか？雷や花火はとても大きな音です。ワンちゃんにとってはこの音が雷や花火であることすら分からないので、恐怖でしかないですよね。もし愛犬が大きな音にビックリしてパニックになり逃げてしまったら、どうすればいいのでしょうか?そんなときは飼い主さんが焦らずに対処して愛犬を守ってあげましょう！

1.なんで犬は雷や花火、大きな音を怖がるのでしょうか？

犬の耳は人間が聞こえないような小さな音でも聞き取ることができます。また、聞こえる音の範囲も非常に優れており、高音(超音波)でも聞き取れるぐらいすごく良いです。人間が聞き取れる音の範囲は16,000ヘルツであるのに対し、犬はなんと38,000ヘルツまで聞こえているのです。人間の倍以上ですね。それだけでなく、犬は色んな方向に耳の向きを変えることができるので、音の方向も見極めることができるのです。ですので、雷や花火のような大きな音は人間が聞こえているよりも大きな音で聞こえているのです。ビックリしてしまうのも納得ですよね。
犬にとって雷や花火の音は騒音で、ひどいストレスを与えているのです。ストレスを与えているだけでなく、ひどい場合には聴力障害を引き起こしてしまう可能性もあります。
飼い主は愛犬と一緒に花火を楽しみたい！と思い、花火大会の会場などに連れて行ってしまうかもしれませんが、犬にとってはストレスでしかないのです。犬は静かな場所でゆっくり安心して過ごすことが一番なのです。

2.愛犬が雷や花火の音にビックリして逃げてしまったら？！

ペット保険会社の調べによると、一年のうちで8月が犬の迷子が一番多いそうです。理由は、雷や花火の音にビックリして逃げてしまうからだそうです。しかしびっくりすることは迷子になる場所は自宅が約7割なのです。自宅にいながらも大きな音にビックリして逃げてしまったということですね。ですので、愛犬が雷や花火の音にビックリしても逃げ出さないように対策しなければいけません。門やフェンスは常にしっかりと閉めておきましょう。また、室内犬を飼っている場合は玄関に飛び出し防止ゲートを取り付けるのも効果的です。玄関が開いてしまっても飛び出してしまうことはなくなります。飼い主がしっかり対策をしておかないといけませんね。
もし万が一愛犬が逃げてしまった場合は、逃げた方向をしっかりと見ておくようにしましょう。たいていの場合、逃げた方向その先に愛犬はいるのです。また、逃げ出した場所がお散歩コースの途中だった場合は、愛犬はお散歩コースを覚えているので、先に家に帰っているかもしれません。飼い主は焦らないことが一番です。

3.愛犬を雷や花火のような大きな音に慣れさせる方法は？

まずは雷や花火のような大きな音が聞こえてきても、愛犬が安心できる環境を作ってあげるのが一番です。「信頼している飼い主の側にいれば大丈夫」ということを覚えさせてあげましょう。しかし、大きな音が聞こえてきたときに愛犬を抱っこしたりするのは、愛犬が「大きな音は怖いから、飼い主が抱っこして守ってくれている」と勘違いしてしまうので、大きな音には慣れず、雷や花火は怖いものと思ってしまい逆効果のようです。
ですので雷や花火のような大きな音に愛犬がビックリしていたら、重症化する前に音に慣れさせるといいでしょう。今では環境音が収録されたCDがペットショップで販売されているので、それを使用し音慣れさせてあげると効果的です。盲導犬の育成の時にも使用されているみたいなので、効果はあると思います。
やはり一番は、花火大会には愛犬を連れて行かないことですけどね。

犬の中には雷や花火などの大きな音にも、全く動じない子もいます。しかし、犬は人間よりもはるかに聴力がいいですし、少なからずとも騒音はストレスになっているに違いありません。犬がストレスを溜めないように、普段から騒音に慣らせてあげることも大切ですが、飼い主との信頼関係を強めておくと、愛犬も騒音が聞こえても安心して過ごすことができると思います。愛犬との信頼関係をしっかりと築いておきましょう。