油断は禁物!?症状がわかりにくいワンちゃんの貧血とは?

2015.03.25

油断は禁物!?症状がわかりにくいワンちゃんの貧血とは?

目の前が真っ白・・・クラクラする。貧血。実はワンちゃんにも起こるんです!「貧血」と言うと人間だけじゃないの?と思いがちの病気に思えますが違います!!! あまり聞き慣れていないかもしれませんがワンちゃんにもあるんです。今日はそんな貧血についてお話したいと思います。

犬の「貧血」とは?

ワンちゃんに起こる貧血とは、抹消血中(まっしょうけつ)のヘモグロビン濃度、赤血球数、赤血球容積が減少することを言いますが、症状としてヘモグロビンが減少すると言うことで各臓器が低酸素状態になることです。

ヘモグロビン低下

「貧血」が起きるとどんな症状が出るの?

症状としては人間と同様に起こるフラつきなどをイメージしますが、違います!動物の場合とても重症化した時に見られる症状なんです!
なので、普段の生活では築くことが難しくほとんど不可能に近いでしょう。また、なんとなく元気が無いということも症状の1つでもあります。

症状の見分けもわからないのだったら気づかないんじゃないの?と思うかもしれません、、、が!ワンちゃんの「貧血」急激に悪化する傾向があり、命の危険性がある状態には間違いありません。

貧血にはいくつか分類があります!

赤血球

解り易くお話すると、赤血球を作り出される過程のどの部分で異常が起きているかというのが分類になります。
いわゆる骨髄での血液が作り出される時に異常があるのか、それとも血液が正常に作られたものの壊されてしまうのかということです。
どちらにしても、動物の状態はほとんど変わりません。

うちの子は大丈夫?家で出来る貧血のチェック方法

チェック

ワンちゃんの口腔内粘膜の色が赤やピンク色でなく、白っぽい状態だと異常がある可能性があるので家でも確認してみて下さい。
ただ、動物によって白く見えることもあるので毎日、歯磨きなど行いながらチェックすることが大切でしょう!

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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。


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