ニューヨークの朝のおさんぽ風景
さてこちら、アメリカは北部のニューヨーク。日本と違って梅雨シーズンはありません。陽ざしはとても強いので太陽の下では暑さを感じますが、湿度が低いので木陰に入ってしまえば、7月といえどかなり快適な気候です。
マンハッタン島の南北に長く横たわる広大な公園、ご存知セントラルパークでは、今日も早朝からニューヨーカーたちがこぞって自慢のワンコを連れて散歩しています。
園内にたくさん点在する芝エリアにスプリンクラーで水がまかれ、その水しぶきとフレッシュな緑の木々の香りや朝の冷たい空気がひんやり混じり、なんとも気持ちが良いのです。
本来は、ノーリードは原則禁止、ということになっているようですが、実際はかなりのワンコがノーリードで駆けずり回り、特に朝の時間帯はセントラルパーク中がドッグラン状態になっていたりします。
それでも感心してしまうのは、よそのワンコとトラブルになっているのを見たことがない、ということ。
ニューヨークで見かけるワンコたちは、本当によく躾されている礼儀正しいコが多いのです。
ワンコにってもフレンドリー!なニューヨーカーたち
長年住んだ東京からニューヨークに移り住み、感じたこと。ニューヨーカーには愛犬家がとても多く、ニューヨークは大都会でありながらもワンコに対してとても優しい街だなあということです。地下鉄でも大型犬を連れた人が乗り込んでくることは日常茶飯事ですし、季節が良い時期にはレストランやカフェのオープンテラスは犬連れで大混雑。中にはもちろん犬がニガテな人もいるのでしょうが、あからさまに嫌な顔をするような人には一度もお目にかかったことはありません。「ワンコは共存して当たり前」という意識が根付いているように感じます。
まだニューヨークに来て間もない頃、ちょっと驚いたことはプードルを見たとき。
日本で人気を博していたトイプードルにすっかり慣れていた私でしたが、ここニューヨークでは正真正銘の「プードル」が人気なんです。トイサイズではなく、子羊サイズ!とっても大きいです!
ちょこっとセントラルパークを散歩しようものなら、そこらじゅうにプードル、プードル!
もっさもっさでフッワフッワの毛をまとったカワイイ子羊が、茶、ホワイト、グレー、などなど色違いで何頭も闊歩しているのを見たとき、「ああ、ここは東京ではないんだなあ」と実感したのを憶えています。
アメリカで人気の犬種
日本ではトイプードル、チワワ、ダックスフンド、といった小型犬が上位ランキングを占める中、アメリカには大きな違いが見られます。毎年、少しずつ順位の入れ替えこそあるものの、ほぼ大型犬が上位を独占しています。The American kennel clubが発表した2014年の任期ランキングを見てみると、
1位 ラブラドールレトリバー (3年連続1位)
2位 ジャーマンシェパード (3年連続2位)
3位 ゴールデンレトリバー
4位 ブルドッグ
5位 ビーグル
小型犬での一番人気はヨークシャーテリア。6位にランクインしています。ヨーキーは日本でも大人気ですね。ちなみに同団体が3年前に行った「ニューヨークで人気のある犬種ランキング」では、当時ヨーキーは見事1位を獲得していました(2010、2011年も1位)。
ただ、上述の通りアメリカ全体での人気ランキングは毎年ほぼ動きがないのと比較すると、ニューヨークでの人気犬種は上位、特に1位、2位が近年入れ替わりが激しいのが特徴です。都会だけあって、流行に流されやすい部分もあるのかもしれませんね。ちなみに、本年度のニューヨークでの人気1位はフレンチブルドッグ、2位はブルドッグでした。
ニューヨークでも、流行した犬種はその分捨てられたりシェルターに送られてくる数も増加する、という悲しい現実があります。ワンコと暮らす前には、いま一度よくよく犬種の特徴を調べ上げ、あなたのライフスタイルに合っているのか、ワンコが一生を全うするまできちんとお世話が出来るのかを考え、迎えてあげて下さいね。
【前編】とびっきりの幸せがやってくる!犬とのhappyな暮らし
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