生理現象だけじゃない!?愛犬のトイレあれこれ
犬は自宅の中に犬用のトイレがあるのに、他のところでおしっこをしようとすることがあります。
しかし、人間にとってはトイレは排泄をする場所ですが犬にとっては「生理現象」以外の意味もあるのです。
愛犬家ならご存知の人も多いでしょうが、犬の本能行動である犬のマーキングや自分の意思を体で表現する「カーミングシグナル」というものもトイレと密接にかかわっているのです。
犬にとってのおしっこは、私たちが思う以上に大きな意味をもつのです。
また、犬のトイレを通じて病気が発見できることもあります。
犬のおしっこの色や、うんちの固さ、それぞれの回数なども毎日のように記録しておくと、何か犬の体に異常があって排泄物に変化があったときにすぐに気付くことができます。
また、トイレで排泄をしている様子を見られることを好まない犬もいます。
ペットオーナー様は犬とあまり目は合わせないようにして、観察してあげましょう。
情報交換!?マーキングの本音
マーキングというと、オス犬が足をあげておしっこをすることだと多くの方は認識しています。
オス犬が足をあげておしっこをするのはマーキングする位置を高くして、自分を大きく見せるためです。
しかし、実はメス犬もマーキングをします。
犬にとってのマーキングとは、自分のテリトリー内であれば他の犬に「自分の縄張りだ」と示す行為です。
そして、ただ自分の縄張りだと示すだけがマーキングではありません。
犬にとってのマーキングには、他の犬とコミュニケーションをとるというものもあります。
たとえば、散歩をしているときに他の犬と遭遇し、他の犬の前でおしっこをしたとします。それはカーミングシグナルという「信頼や、敵意がないことのあらわれ」であり、コミュニケーション手段なのです。
他の犬の前で足をあげずにおしっこをすることは「敵ではないよ」というあらわれ。
そして、犬が人間の前でおしっこをするのもカーミングシグナルの一種で、それは最高の親愛を示す行為であるのです。
そのため、外でおしっこをしてもむやみに怒るのはなんだかかわいそうです。
マーキングだってやめさせられる!犬のトイレトレーニングのポイント
マーキングする癖がつくと、家の中でも、電柱に対しても、他の方の家の庭でも、ところかまわずおしっこをしようとしてしまいます。
犬の本能なので仕方がないと思う一方、他の方に迷惑をかけるわけにはいきません。
そのため、マーキングのしつけをする必要があります。
去勢をすることによってマーキングをしなくなる犬もいますが、ここではマーキングをやめさせるために、しっかりした犬のトイレトレーニングのポイントをお話したいと思います。
まずはじめに、トイレを失敗してしまっても、あまりしからないようにしましょう。犬にとってのトイレは生理現象だけではないとお話したとおり、色々な意味をもちます。
そのため「ペットオーナー様への親愛を示したのに怒られた」となってはそれを理不尽に感じ、人を信用することができずに怯えるようになってしまいます。
外でマーキングをしそうになった場合は引っ張ってあげて立ち止まっておしっこをする機会を与えないことで、コントロールできるようになります。
また、室内であれば犬がおしっこをしそうになったときにトイレに連れて行ってあげて、おしっこをするまで待つことで、トイレの場所を覚えることができます。
一度マーキングの癖がついてしまうとなかなか戻すのは大変ですが、しっかりとしたトイレトレーニングをすることでコントロールできるようになります。
散歩の様子からわかる犬の気持ち
わんちゃんのおしっこの量や回数が増えたら、SOSの赤信号です