1.犬のトイレトレーニングはいつから始める?
2.犬のトイレトレーニングに必要なもの
3.犬のトイレトレーニングのしつけ方5ステップ
4.犬のトイレトレーニングQ&A
5.ペットの専門店コジマ こいぬのほいくえん
【掲載:2020.02.18 更新:2024.09.26】
犬のトイレトレーニングはいつから始める?
犬を飼う前に必ず知っておきたいしつけのひとつが「トイレトレーニング」です。
実は、犬は本能的に色々な場所でトイレをする動物。人間のように「トイレは決まった場所にする」という概念がないので、最初は部屋全体がトイレという認識でいます。
そのため、一緒に暮らしていく上でトイレトレーなどの決まった場所にトイレできるようになるには、飼い主さんがしっかりとしつけをしてあげる必要があるんです。
では、このトイレトレーニング、一体いつから始めたらいいのでしょうか。
トイレトレーニングは、「トイレトレーでトイレできた!」という成功経験をたくさんつくることがカギとなります。
特に子犬は成犬に比べてトイレの頻度が多く、排尿間隔(我慢できる時間)は大体の目安として「犬の月齢+1回」だと言われています。例えば、生後3か月の子犬であれば「3+1=4時間」が排尿間隔になりますので、4時間に1度はおしっこをすることになります。
このタイミングをうまく利用して、トイレトレーでおしっこをする成功経験が増えれば、それだけ早くトイレを覚えてくれるようになります。
成犬の場合でも、トイレトレーニングの方法は子犬と変わりません。トイレトレーでのトイレの成功経験を増やすことがしつけに繋がります。
しかし、成犬は子犬よりも排尿の間隔が長く、その分トイレでの成功経験をする回数も少なくなるため、トイレトレーニングに時間がかかる場合があります。
成犬のトイレトレーニングでは、より根気よく、時間をかけてトイレトレーニングをしてあげる必要があるでしょう。
犬のトイレトレーニングに必要なもの
トイレトレー二ングを始める前に、まずは必要なグッズを揃えましょう!
犬のトイレトレーニングをする際に用意してほしいグッズはこちらです。
・トイレシーツ
・トイレサークル
– トイレトレー –
トイレシーツを固定するための犬用のトイレ。トイレをしたらトイレシーツを取り換え、トイレトレーも定期的に掃除して使います。
トイレトレー内でトイレできる確率を高めるためにも、できるだけワイドサイズなどの面積の広いトイレトレーを用意しましょう。
また、子犬は特にトイレシーツにいたずらする可能性があるため、シーツの上にメッシュのカバーを取り付けるタイプのものがおすすめです。
– トイレシーツ –
犬のおしっこを吸収するシーツ。犬がトイレをしたら、定期的に交換してあげるようにしましょう。
子犬の場合は頻繁にトイレをするため、レギュラーサイズのトイレシーツを複数枚使用し交換するのでも問題ありません。
– トイレサークル –
犬がトイレトレー内でトイレできるように使用する囲いになります。
100円均一やホームセンターで販売されている「ワイヤーネット」を加工し、結束バンドなどでしっかりと留め、トイレトレーを囲うように設置してあげましょう。
トイレトレーを囲う4面のうち、1面は扉のように開けられるようにし、トイレトレーニングの際に犬が自分で入ることのできるようにします。
必須ではありませんが、用意するとスムーズにトイレトレーニングを進めることができます。
・しつけスプレー
・フードまたはおやつ
– 人工芝(クッション性のあるもの) –
トイレトレーにクッション性をもたせるため、トイレトレーの下に人工芝などの柔らかい素材のものを敷きましょう。
– しつけスプレー –
「ニオイの残っている場所にトイレをする」という犬の習性を利用し、アンモニア臭のするしつけスプレーをトイレトレーにつけてあげましょう。
– フードまたはおやつ –
トイレトレー内でトイレが出来た際に褒める方法として、いつも与えているフードやおやつをあげましょう。
トイレを成功した時にすぐに与えられるよう、ドライフードやボーロなどの小粒のものがおすすめです。
犬のトイレトレーニングのしつけ方5ステップ
それでは早速、トイレトレーニングの方法を見ていきましょう!5つのステップに分けて紹介しますので、ひとつずつチェックしてみてくださいね。
トイレのタイミングを見つける
・犬のトイレのタイミング
犬には、トイレをしやすいタイミングというものがあります。
②食後
③興奮後(遊び終わったあとや遊んでいる最中)
この3つのタイミングの際、トイレサークルの中に犬を入れてあげるようにしましょう。
・犬がトイレをしたい時に見せるしぐさ
トイレをしやすいタイミングの他に、犬がトイレをしたい時に見せるしぐさというものもあります。
②床のニオイを嗅ぐ
③ぐるぐる回る
こちらは中々見つけることが難しいかもしれませんが、このようなしぐさが見られた時もトイレサークルの中に入れてあげるようにしましょう。
ただし、排泄体勢に入ってしまっている場合は、無理に止めてトイレサークルの中に入れることのないようにしてくださいね。
トイレしたくなる場所を用意する
・クッション性の場所
犬は、クッション性のある場所でトイレをしたい傾向にあります。例えば、外でいえばコンクリートよりも草の上、室内でいえばフローリングよりも絨毯の上など、柔らかくクッション性のある場所を好むようです。
この性質を利用して、トイレトレーを犬がトイレしたくなる場所にしてあげましょう。
具体的には、人工芝などのクッション性のあるものをトイレトレーの下に敷くだけ。こうすることで、犬がトイレトレーに乗った時にクッション性が生まれ、トイレしやすくなります。
・ニオイが残っている場所
犬は、ニオイが残っている場所でトイレをする傾向にあります。具体的には、自分のオシッコのニオイがする場所の場合はその周りに、自分以外のオシッコのニオイがする場合はそのニオイを消すように上からかぶせてオシッコをします。
この習性を利用して、トイレトレーのメッシュ部分にトイレのしつけスプレーをかけておきましょう。このスプレーのアンモニア臭が犬のオシッコを誘発し、トイレトレーでのトイレの成功に繋がります。
逆に、絨毯やクッションの上などのしてほしくない場所にトイレをしてしまった場合は、しっかりとニオイを消す必要があります。犬の排泄物のニオイを消臭する専用の消臭剤を使い、もう一度されてしまわないように対策しておきましょう。
トイレに移動させる
・トイレをしそうなタイミングでトイレに移動させる
ステップ1で覚えたトイレのタイミングになったら、犬をトイレサークルの中に入れてあげましょう。最初は犬を持ち上げて、トイレサークルの上からトイレトレーに優しく置いてあげるだけでOK。
・決まった掛け声をかけてトイレを促す
トイレサークルに犬を入れたら、「ワンツー ワンツー」「チッチッ チッチッ」などの掛け声をかけてあげましょう。
排泄の際に決まった掛け声をかけ続けてあげることで、犬は飼い主さんが掛け声をかけた際にトイレをすればいいということを学習します。
掛け声でトイレができるようになれば、病院やドッグカフェなどのお出かけの際、事前にトイレを済ましておくことができます。
トイレができたら褒める
・トイレサークルから出す
トイレトレーの上でトイレができたら、サークルから犬を出して褒めてあげましょう。
褒め方は色々な方法がありますが、まずはしっかりと感情の伝わる声で「よくできたね」などと声をかけてあげながら、撫でてあげることが大切です。
・フードやおやつを与える
声をかけて褒めることの他に、フードやおやつなどのご褒美をあげて褒める方法もあります。
ここで大切なことは、トイレの成功を褒めるタイミングです。タイミングがずれると、犬は何で褒められているのかが分からなくなってしまいます。
ご褒美としてフードやおやつを与える時は、ドライフードやボーロなどのすぐに与えられるものを利用するといいでしょう。
自分でトイレに行けるようになるまで繰り返す
・トイレサークルに入り口を作る
トイレサークルに入れてから60秒くらいでトイレができるようになったら、自分でトイレトレーの上に行けるようトイレサークルに入り口を作ってあげましょう。
トイレトレーを囲う4面のうち、1面を扉のように開け閉めのできるようにします。トイレのタイミングになったら、トイレサークルの扉部分からトイレトレーの上に行くよう犬を誘導します。
この時、最初の段階では興奮して犬が出てきてしまう可能性があるため、犬が中に入ったら扉を閉めて、トイレサークルから出られないようにしてあげましょう。
トイレトレーでトイレができたら、トイレサークルの扉を開け、犬が出てきたら褒めてあげるようにします。
・トイレサークルを取り外す
自分からトイレサークルの中に入り、トイレトレーでトイレをすることをある程度覚えたら、トイレサークル自体を取り外してしまいましょう。
最初は、トイレトレー以外の場所でしてしまうこともあるかもしれません。その時は決して怒ったりせず、静かに排泄した場所を掃除します。
そして、トイレトレーでトイレできた際には、しっかりと褒めてあげることを何度も繰り返しましょう。
犬のトイレトレーニングQ&A
◆トイレの失敗にはどのように対応したらいいですか?
トイレトレー以外でしても絶対に叱らない! |
前提として、ワンちゃんにとっては部屋全体がトイレなので、「トイレを失敗した」という概念はありません。なので、トイレトレー以外でトイレをしてしまったとしても、絶対に叱らないようにして下さい。
トイレをした時に叱ってしまうと、トイレをすること自体がいけないことだと思い、飼い主さんの前ではトイレをしなくなってしまうこともあります。
トイレトレー以外でトイレをした時は、犬に構うことはせず、ニオイを残さないよう静かに排泄物を片付けるようにしましょう。
「ワンちゃんにトイレの失敗はない」ということを理解し、トイレトレーでできた時にしっかり褒めてあげ、根気よくトイレトレーニングを続けることが大切です。
◆サークルの中にトイレトレーを置いてトイレトレーニングできますか?
お留守番の時はサークル内でOK! |
問題ありません。お留守番の時はサークル内にトイレトレーを置き、飼い主さんがおうちにいる時は今回使用したトイレサークルでトイレトレーニングをするよう、状況によって使い分けてあげるといいでしょう。
サークル内にトイレトレーを置く時は、飼い主さんがよくいる場所や人の出入りがある方向にサークルの入り口がくるようにし、トイレトレーはサークルの入り口と離れた場所に置くようにしましょう。
これは、犬は飼い主さんに近い位置にいたがるため、入り口の近くに置くとトイレトレーで寝てしまうことがあるからです。
また、個人的にはトイレトレーでのトイレを習得した上で、将来的にはサークルをなくし、クレートをハウス、トイレトレーをトイレとして使うことが理想だと思います。
◆トイレシーツだけでトイレできるようになりますか?
トイレシーツだけでできるようにするのがベスト |
トイレシーツだけでのトイレは、ぜひ目指していただきたい方法です。トイレシーツだけでトイレできるようになれば、お出かけした際にもトイレシーツを敷くだけでトイレができ、とても便利になります。
まずはトイレトレーでのトイレトレーニングをしっかり習得し、最初はトイレトレーのメッシュをはずしてトイレシーツの上でできるようにします。
そして、最終的にはトイレトレーからトイレシーツをはずし、トイレシーツだけでできるよう、段階を踏んでいくようにしましょう。
ペットの専門店コジマ こいぬのほいくえん
ペットの専門店コジマでは、子犬~5歳までのワンちゃんを対象としたプロのドッグトレーナーによるマナー教室をご用意。飼い主さんのお悩みや愛犬のストレス増加、社会化不足の解決などに向けて様々なメニューがあります。
トイレトレーニングなど愛犬のしつけについてお困りのことがあれば、一度ペットの専門店コジマのドッグトレーナーにご相談くださいね!
◆こいぬのほいくえん グラン亀戸店
【住所】
東京都江東区亀戸3-60-21
グラン亀戸小動物館2階
【TEL】
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◆こいぬのほいくえん 竹ノ塚店
【住所】
東京都足立区保木間4-4-8
ペットの専門店コジマ 竹ノ塚店
【TEL】
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ペットの専門店コジマ ベイタウン横浜本牧店
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ペットの専門店コジマ 花小金井店
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【住所】
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ペットの専門店コジマ イーアスつくば店
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◆こいぬのほいくえん ソコラ用賀店
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東京都世田谷区上用賀6-6-6 ソコラ用賀2F
ペットの専門店コジマ ソコラ用賀店
【TEL】
03-3706-1122
◆こいぬのほいくえん ソコラ用賀店
【住所】
東京都世田谷区上用賀6-6-6 ソコラ用賀2F
ペットの専門店コジマ ソコラ用賀店
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ペットの専門店コジマ 町田店
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