胆嚢とは肝臓で作られた胆汁を貯めておく袋の事を言い、この胆汁は十二指腸へ開口し、主に脂肪などの消化を助ける酵素の働きをしています。
胆嚢疾患とはどのようなものを言うかというと、犬で多い疾患は、下記の事が言えます。
胆泥症
胆嚢内の胆汁がうまく十二指腸へ排出されず、泥のように蓄積されていく疾患
胆嚢炎
胆泥貯留や十二指腸からの感染などが原因となり炎症を起こす疾患
胆嚢粘液嚢腫
発生機序はまだ不明であるが、胆泥症が長期に存在した結果起こる事が多い
などが、上げられます。
最近、この胆嚢疾患がとても多いように感じます。
その背景には、超音波検査などの医療レベルの向上により発見される事が多くなったことや、食事や環境など動物側の問題もあるのではないでしょうか。
では、この胆嚢疾患になった場合、どのような症状が出るかというと…
などがあります。
重篤化とは、病気が悪化した状態のことを言いますが。
胆嚢疾患で良くあるのは、胆嚢粘液嚢腫が破裂を起こし腹膜炎になり緊急オペなどが必要になるケースも少なくありません。
むしろ症状が出てきた時には重篤化している可能性が高い疾患なだけに早期発見が、とても大事な病気と言えるでしょう。
薬の正しい知識を… ペットの「薬」について…
夏に急増するわんちゃんの下痢の原因について