アレルギー性皮膚炎
ワンちゃんにも様々なアレルギーの症状がありますが、病院に来るアレルギーの子で私が多く見たのがアレルギー性皮膚炎でした。
体の赤みや痒みがあり、ワンちゃんがいつも体を掻いていたりひどい子になると掻きむしって血が出てしまったりします。
私達も体が痒いと、痒みのせいで眠れなかったりイライラしてしまいますよね。ワンちゃん達も同じように痒みはとても辛いものです。
中には痒くてイライラして凶暴になってしまう子もいます。
アレルギー検査
普段私達はアレルギーの疑いがある場合すぐにアレルギー検査をして何が原因でアレルギーが起きているのか簡単に調べる事が出来ますが、保険が利かないワンちゃんの場合アレルギー検査はとても高額で何万円とお金がかかってしまいます。
ワンちゃんの体は心配だけれど気軽に検査出来る金額ではないですよね。
なので最初はいつも食べているフードをアレルギーの子用のフードに変えて様子を見ます。
多くのフードに含まれている、鶏、ラム、牛、小麦、乳製品、大豆、トウモロコシ等でアレルギーを起こしている場合フードを変えるだけで症状が治まります。
普段ワンちゃんにあげているおやつが原因になっている事もあるので、食事療法をする場合は可哀想ですがおやつも控える必要があります。
アレルギー検査をしたワンちゃん
実際に私が見たアレルギーで体の赤みや痒みで病院に来ていたワンちゃんの中には食事を変えても中々症状が良くならない子がいました。
ワンちゃんの体の痒みでずっと頭を悩ませていた飼い主さん。
なかなか良くならないので思い切ってアレルギー検査をしてみる事になりました。
アレルギー検査の方法は血液検査をするだけなのでワンちゃんにとってそんなに負担がかかる検査ではありません。
血液を病院から専門の機関へ送り2週間位で結果が病院に届きます。
検査結果にビックリ
検査結果が病院に届き一通り目を通して見るとこのワンちゃん、アレルギーの原因になっている物がフード以外にもたくさんあったのです。
フードにも沢山のアレルギーがありましたがその他にも道端に生えている雑草やハウスダスト等、そして1番ビックリしたのが「羽毛」です。
普段羽毛の布団で飼い主さんと一緒に寝ていたそうで、当たり前に使っていた身近な物にアレルギーの原因があった事に飼い主さんもとてもビックリしていました。
原因が分かったおかげで何に気をつければ良いのか、何を変えていったら良いのかが分かりとてもすっきりして、思い切って検査をしてみて良かったと言っていました。
私も看護師としてこの検査結果には驚きましたがとても勉強になり、改めてアレルギー検査の必要性やワンちゃんのアレルギーについて知る事が出来ました。
最後に
ワンちゃんのアレルギーは体を痒がったり赤くなっているという症状が出て気が付きますが、飼い主さんも気がつかない場合もあります。
トリミングをしていると、足先を良く舐めていて足先の毛がヨダレやけしている子や足の毛や尻尾の先をカジカジして毛が無くなっている子をよく見かけるのですがこれってストレスやワンちゃんの癖だと思ってしまいがちなのですが実はアレルギーで痒みがあるという場合もあるので、足先や尻尾の先を気にしてしまうワンちゃんは要注意!
肉球の間が赤くなっていないか、掻き壊したりしていないか観察してみてください。
ワンちゃんのアレルギーには皮膚炎以外にも鼻炎や腸炎等の症状が出るものや、アレルギーの原因になっている物もワンちゃんによってそれぞれ違います。
中にはワンちゃんに着せている洋服の繊維が原因になっていたり、首輪についている金属やいつもご飯を食べている食器が原因になっている事もあるのでアレルギーが疑われる場合は一度検査をしてみる事をお勧めします。
トリマーさんの嬉しい事
愛犬に教えてもらったこと