人間にも感染するエキノコックス(多包虫症)と言われる寄生虫がキツネや犬の糞便から虫卵を排出し、経口感染で感染します。
地域では北海道での報告が多いですが、最近ではペットとどこにでも移動出来る事もあり、このような感染が蔓延しつつあります。
厚生労働省においても犬のエキノコックス症対策ガイドラインが作成されていますが、人間での潜伏期間は5−20年と言われ、肝臓などに重篤な障害を起こす事が知られています。
犬での症状はどうでしょうか。
犬ではほとんどが無症状、臨床症状から推測する事が難しいと言われています。ただ、重度感染においては下痢を引き起こす事があります。
糞便に虫体(片節)が発見される場合もあります。
簡単ではありますが、人への寄生が見られた場合の症状と犬での寄生では症状が全く違う事がわかります。人が安全に暮らす、そして愛犬が安全に暮らすことは大前提なだけに飼い主さん自信がこのような知識を身につけておく事はとても大切です。
気づかないうちに愛犬が感染し、飼い主さんまでも危険にさらしている可能性もありますので、定期的に糞便検査を行うことや駆除薬などを定期的に飲む事をお勧めします。
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