【掲載:2023.11.20 更新:2023.11.20】
秋こそ油断大敵!冬に向けた寒さ対策を
実りの秋と呼ばれる季節がやって来ました。秋の代表的な果物である柿といえば、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」が思い浮かびますね。これは正岡子規の俳句で、親友の夏目漱石が詠んだ「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」の俳句を受けて詠んだものだそうです。建長寺は北鎌倉にあり鎌倉五山第一位の臨済宗建長寺派の大本山です。
散策するのに最適で行楽日和の秋ですが、冬に向けて準備をはじめていかないといけません。うっかりしていると冷えによるカラダの痛みや乾燥による呼吸器、肌の不調に見舞われてしまいます。秋はワンちゃん・ネコちゃんにとっても乾燥や冷えの影響を受ける季節です。秋冬の季節をワンちゃん・ネコちゃんと暖かくしてゆったりと楽しく過ごしていきましょう。
手足の温度に気をつけよう
めっきりと寒くなる冬ですが、冬支度がしっかり整っていればワンちゃん・ネコちゃんや飼い主さんにとって快適に過ごすことができます。早速準備に取りかかりましょう。
夏場は外気温が高いのでワンちゃん・ネコちゃんの手足の冷えはあまり感じないかもしれませんが、秋からは毎日しっかりと手足先の温度チェックをしてください。被毛の量が多い子はわかりにくいので、足裏と指間を触るようにすると温かいか冷たいかがわかります。冷たいまま放っておくと体調不良に繋がってしまいます。血流をよくするマッサージで改善していきましょう。
血流アップ!ポカポカマッサージ
また、注意点として、痛がる部位がある場合はかかりつけの獣医師にご相談ください。
▶手順1
ワンちゃん・ネコちゃんにとって大切なツボ、腰の百会で温(おん)罨法(あんぽう)を行いましょう。
温罨法とは、カラダの一部に温熱刺激を与える方法で、血管を拡張し血流を増加させたり新陳代謝を活性化させて炎症を消退、鎮静させる作用があります。骨盤の一番広い所と背骨の交点にあるツボが腰の百会です。
ここに準備した温タオルを乗せて上から軽く押さえます。30秒から1分くらいかけてゆっくりじんわり温めましょう。途中で腰の百会の場所を触って熱すぎないか、嫌がってないか確認してください。
▶手順2
腰から頭に向けて、背骨にそって温めましょう。
「督脈(とくみゃく)」の温罨法です。督脈とは、カラダの「陽」をつかさどる経絡で、背骨に沿ってあります。先ほどの腰の百会を温めたら、そこから頭のほうへ向かって背骨の上を少しずつずらしながらたどりましょう。
▶手順3
下腹部からおへそまでとおへその周りを温めましょう。
腹側は「任脈(にんみゃく)」といって「陰」をつかさどります。元気を出したり胃腸を丈夫にする重要な経絡です。背骨側の督脈とペアで温めることで健康寿命を延ばすと昔からいわれています。まず下腹部からおへそに向かって温罨法をします。
背中側と違って熱を感じやすい部位なので10~20秒程度でよいでしょう。おへそまで来たら、今度はおへそとおへそ周りを意識して10~20秒温めましょう。寒がりの子は少し長めに行ってもかまいません。
▶手順4
足先を温めましょう。
最後に温タオルで一本一本の足をくるむよう握ります。最初に後ろ足を温めその次に前足と分けて温めてください。
関節ケアマッサージ
手首足首はとても重要な部位だと昔から考えられています。鍼灸学においても原穴(げんけつ)といってカラダの反応点、治療点になるツボが存在しているのが手首足首です。動物も人と同様に考えられていますので、関節の問題がある場合はもちろん、特に問題がなくても日頃から手足を意識しているとよいでしょう。
関節のマッサージは無理をせず1ヶ所ずつ行うことが大切です。
▶手順1
人の左手で動物の前足を持ち人の右手で動物の足首をゆっくり内側に曲げるよう動かします。10~20回行います。
▶手順2
次にひじを曲げる動きを行います。人の手で前足の付け根を持ち、ひじの曲げ伸ばしを10~20回行います。
▶手順3
後ろ足も曲げ伸ばしを行いましょう。
▶手順4
最後に後ろ足の付け根の外側の部位(股関節の位置)を手のひらで円を描くようにマッサージをします。
これから寒くなってきますので、ぜひみなさんも愛犬・愛猫とのスキンシップとして温活&関節マッサージをやってみてくださいね♪
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