赤く丸く腫れあがった病変部が、真っ赤に熟れたさくらんぼのように見えることから、一般には「チェリーアイ」と呼ばれています。
「チェリーアイ」とはどんな状態を言うのでしょうか?
分かりやすく言うと、瞬膜腺が外側に飛び出てしまった状態を言います。
生れつき瞬膜腺を瞬膜に固定している結合織が欠けていたり弱かったりすると、瞬膜腺が反転するようにして外に突出してしまうことがあります。
また、結膜炎などの炎症が絡むこともあります。
病状としては…
目のふちにゴロゴロしたものがあり、それが痛みや不快感を伴って眼球を
常に刺激しています。それにより気になり、目を地面や手で掻こうとします。そのため、結膜炎や角膜炎にみられることがあります。
飛び出した瞬膜腺の大きさは、米粒大の大きさのものから大豆ほどの大きさに腫れ上がる場合もあります。
治療法としては、大体が炎症をおこして大きく腫れてしまっている場合が
多いので、消炎剤や抗生物質の点眼薬を使って症状を軽減させながら押し戻すことが出来る場合もあります。ただ、一度発症してしまったら再発する事が多いので、最終的には手術が必要です。
適切な処置を行えば治すことが出来ます。
そのままにしておくと本来透明であるはずの角膜表面が白く濁ったり
角膜に血管が伸びてきてしまい、一生視界に影響を与えることがあります。
見つけたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
早期発見、早期治療が常に大切です。
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