しつけ
ワンちゃんを飼ったら皆さんしつけをすると思いますが、実はしつけとストレスはとても関係があるのです。
しつけとは私達とワンちゃんが一緒に生活していく為のルールやマナーを教える事ですが、一番大切なのは、家族の中でのワンちゃんの立ち位置を教える事です。
ワンちゃんが可愛いからとワガママを何でも聞いてあげていると、ワンちゃんは家族の中で自分が一番上の存在(ボス)だと思ってしまいます。
元々群れで生活する習性を持ったワンちゃん。家族という群れのボスになってしまったワンちゃんは自分の群れを守る為に常に警戒していなければいけなくなります。
夜も物音がしたら吠えて威嚇をしたり、確認に行ったりと危険から家族を守る為にゆっくり眠る事も出来ません。こうなってしまったワンちゃんにはとてもストレスが溜まり、体も疲れているので病気にもかかりやすくなってしまいます。
ワンちゃんが安心して生活できるように飼い主様がボスだという事をしっかり教えてあげましょう。
ストレスが溜まっているワンちゃん
トリミングをしているとワンちゃんの体の隅々まで観察する事ができ、皮膚の異常はすぐに分かります。
例えば尻尾を追いかけまわしてして尻尾に追いついて自分で噛みついてしまい怪我をしている子、ずっと体の同じ部分(足先等)を舐めていて毛の色が変色していたり、皮膚が赤くただれてしまっている子は結構見かけました。
アレルギーや皮膚病等の症状で痒みが出ているから舐めたりかじったりしている場合もありますが、ストレスが原因の場合もあるのです。
自分を落ち着かせる為や、退屈を紛らわそうとしてやっている事もあり、退屈でやっていたらいつの間にかただれて痒くなってしまい今度は痒くて気になって舐める。そして余計にただれて気にするといった悪循環になっている場合もあるので、気にしている部分の毛を掻き分けて皮膚を確認し、傷やただれが見られる場合は治療をしてまたやらないように気をそらしてあげる事が必要になります。
そしてまた同じ事を繰り返さない為にはワンちゃんが抱えているストレスを取り除いてあげる事が大切です。
多頭飼いがストレスになった場合
私の知っているワンちゃんは、新しく子犬を家族に迎えた途端に食欲、元気が無くなり、常に寝てばかりで呼んでも来ない等人間でいう鬱のような症状になってしまった子がいました。
病院で診察も受けましたがやはり多頭飼いのストレスが原因になっているのではないかとの診断で、その日からなんでも元からいる子を優先にして寂しい思いをさせないようにと子犬のお世話は他の家族に頼んだりするようにしたら徐々に元気が戻っていったそうです。
今まで独り占めしていた大好きな飼い主様が他のワンちゃんに取られてしまった。きっとそんな寂しい想いだったのだと思います。
多頭飼いでストレスを感じてしまうワンちゃんは多いので新しい家族を迎える場合は先住犬の心のケアも忘れずにしてあげましょう。
最後に
他にもストレスの原因になってしまう事は沢山あり、ワンちゃんによって何がストレスになるのか、体に現れる症状も様々です。
原因を取り除くのが難しい場合は、いつもよりも沢山遊んであげたり、ドッグランで思いっきり走らせてあげたりと、ワンちゃんが楽しくストレスを解消できるように心がけてあげましょう。
ワンちゃんと楽しい時間を過ごす事で飼い主様のストレスも解消できるといいですね。
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