◎ペットと生活する上で一番多い悩み「アレルギー」について◎

2015.11.25

◎ペットと生活する上で一番多い悩み「アレルギー」について◎

近年、ペットも人間と同様「アレルギー」が急増しています。当院でも、毎年確実に増えています。ペットの「現代病」とも言えるのではないでしょうか?                  

アレルギー反応は、原因となる物資(アレルゲン)を吸い込んだり食べたり、接触することによって起こります。免疫系が異常に反応する事により、かゆみやくしゃみなどの症状が出てきます。
「アレルゲン」食べ物の場合と環境の場合があります。                   
食べ物の場合、牛肉や牛乳、卵や小麦などが多く見られます。                 
環境が原因の場合には、ハウスダストやダニ、植物の花粉、スギやヒノキ、ブタクサなどの雑草が原因であることも多いです。                                
たかが「アレルギー」とは軽く考えてはいけません。                   
放置しておくと、アレルギーの軽度によっては「命」に関わる場合もあります。       
では、愛犬、愛猫がアレルギーの可能性があるかどうかの飼い主が判断し、動物病院に連れて行く目安を見るためには、どうしたらいいのでしょうか?
下記の事が目安となりますので、覚えておいていただけると早期発見につながります。

佐藤先生_アレルギー

アレルギーの目安

1) 目、口周りまた耳などを痒がったり、赤くないか?
2) 全身、またお尻周辺の毛が抜けてしまったり、かゆがっていないか?
3) 足の裏(肉球の間)が赤かったり、痒がってないか?

もし、そのような行動や身体の変化を見つけたら「アレルギー」が原因かもしれません。    
疑いが感じられたら、動物病院でアレルゲンを識別するための検査を受けると良いと思います。 治療としては、その子の病状にもよりますが、アレルギーには、アレルゲンを摂取せず、アレルゲンと接触しないことが一番です。ただ、遺伝的要素がある為、完全に防ぐ方法はありません。   
アレルギー=「ステロイド」と考える方も多く「ステロイドは使わないで下さい」と言われる飼い主さんもいらっしゃいますが、使い方や量によっては副作用もほとんどなく緩和される事もあります。アレルギーは一生付き合っていかなければならない病気です。獣医師ときちんと話し合って治療方法を考えてあげてください。


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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。

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