【ペット】ワンちゃんのトリミングは健康診断!

2015.12.01

【ペット】ワンちゃんのトリミングは健康診断!

ワンちゃんと暮らす家庭が都市部でも多くなってきた現在、街を歩いていると様々なワンちゃんに出会います。同じ犬種のワンちゃんでもカットによって全く違う犬種に見えたりと、道行くワンちゃんを眺めるだけでも楽しめちゃいます! 今回はそんなワンちゃんのトリミングについての記事です。 そもそもトリミングとは、英語のトリム(trim)「ある一定の形に刈り込んで整える」という言葉から作られています。というわけで、トリミング(trimming) とは、「ワンちゃんの毛をカットして、キレイに整える」ということになりますが、ただ単にヘアを整えるのが目的ではありません。それ以外にも重要な目的があるのです。


■トリミングの目的はワンちゃんの健康管理

シャンプーやトリミングによって、犬の毛や皮膚の状態を常に綺麗にしておくことがとても大事です。特にトリミングを怠ると汚れや黴菌の繁殖、ノミやダニが発生しやすくなり、皮膚病の原因になってしまいます。 短毛種犬(ミニチュアダックス、柴犬など)と違い、長毛種犬(プードル、マルチーズなど)は、頻繁にトリミングをしないと汚れが溜まり皮膚病になりがちです。だいたい1ヵ月に1回を目途に毛をカットしてあげましょう。トリミングは、人間にたとえれば健康診断に当たります。専門のトリマーに任せれば、トリミングだけでなく以下のような体の状態もチェックしてもらえます。

■ワンちゃんの怪我や病気を予防する

ワンちゃんの怪我や病気を予防するボディケアは、耳の掃除、爪切り、足周り(足裏)カット、肛門カット、肛門腺絞りの5つです。

まずは耳掃除ですが、耳の中の汚れを取り、余分な毛を抜き取ってからイヤークリーナーで綺麗に拭き取ります。放置しておくと、外耳炎などの病気になる可能性があります。特にダックスのようにたれ耳のワンちゃんは、耳の中が蒸れやすいので要注意です。

次は爪です。ワンちゃんの爪を切らないと、狼子(ろうし) といって、巻貝のように爪が伸びてしまい、ワンちゃん自身の皮膚に刺さる危険性があります。中でも小型犬の爪は小さくて切りにくく、つい深爪をして出血させてしまうこともありますから、買い主さんに自信がない場合は、やはり専門のトリマーに任せましょう。

足周り(足裏)カットも大切です。ワンちゃんの足裏を見て、肉球にまで毛がかかっていたら、バリカンなどでカットしてあげましょう。肉球まで毛がかかっていると、足の裏の感覚が鈍くなっていしまうので、こまめな手入れが必要です。 現代の住宅は室内がフローリングというところが多いですから、滑って怪我をすることもあります。また、足裏は蒸れやすい箇所なので、毛が伸びっぱなしになっていると、皮膚病の原因にもなります。

足裏 カット同様、肛門周りのカットも重要です。肛門周辺の毛は糞便(特に胃腸をこわしたときの軟便など)が付いて不衛生になりがちですので、トリミングによって清潔さを保ってください。毛が伸びていると、オシッコなどで汚れてしまうため、皮膚病になったり、最悪の場合は黴菌が入ってしまい、肛門や膀胱に炎症を起こす原因になりますので注意が必要です。

最後は肛門腺絞りです。ワンちゃんには肛門の下に分泌液を溜める袋があります。だいたい2週間程度で溜まりますが、放置しておくと炎症を起こし、肛門嚢炎という病気を発症してしまいます。大型犬なら分泌液が自然に分泌されるので心配ありませんが、運動不足の犬や室内犬、小型犬などは分泌液が肛門嚢に溜まりやすく、肛門嚢炎になりやすいのです。ワンちゃんがお尻を地面に擦り付けたり、しきりにお尻を気にするような仕草をみせたら、要注意です。すぐにトリマーさんに見てもらうか、動物病院に行きましょう。

まとめ
今回はトリミングの「健康面」でのメリットについて紹介しました。
ワンちゃん飼い始めの方やこれから飼いたいと思っている方は「健康面」でのメリットを意外と
知らない方もいたのではないでしょうか?

大切なワンちゃんのためにぜひトリミングをしてみてはいかかでしょうか?


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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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