普段見ている猫のいろいろな行動や仕草。実はその全てに、猫の狩猟本能が現れているのです!
猫の狩猟本能を感じられる行動とはどんなものでしょう?
おもちゃを獲物の小動物に見立てています。遊んでいるようでも、狩りの気分でいるのかも知れません。獲った獲物をもてあそぶのも、猫独特の野生の本能と言えます。
飼い主が気を抜いていると、こっそり近づいていたり、おもちゃに対しても忍び足で近づいてから飛びかかったり。飼い主やおもちゃを獲物に見立てているのです。
来るべき狩りのために爪を研ぎ、準備をしています。獲物をしっかり捕まえるためには、新しくするどい爪を出しておくことが大切です。
高いところにいれば、獲物を待ち伏せしたり、隠れて狙ったりするのに最適です。獲物を発見しやすい場所に普段からいるという本能なのでしょう。
体をきれいにし、匂いがしないようにすることで、獲物に気づかれにくくなるという効果があります。また、髭や毛をきれいに保って、獲物を捕まえるためのアンテナを常に良い状態にしているのです。
ネズミ、モグラ、スズメやトカゲなどの獲物を持って帰るのは、親猫が、子猫に餌を持って帰るという本能から来ていると言われます。
その理由は、危険のない落ちつける場所で、ちょっと残酷ですが、もて遊んだり、ゆっくりと味わいたかったり、また、仲間の猫へみせびらかす、という目的もあるようです。
また、獲った獲物を飼い主に見せにくる行動は、猫の母性本能からの行動です。親猫は子猫に食事を与えるために獲物を持って帰ってきます。飼い主さんに褒めてもらうためというより、獲物を獲れない飼い主に餌を持ってきてあげているのです。捕まえたものを持ってきたときは、喜んであげると良いでしょう。
外に見える鳥や小動物などは、狩りの対象です。鳥を見ると、警戒音の短い鳴き声を発することがよくあります。実際に捕まえたことがなくても、本能から、獲物だと認識しているのでしょう。窓に張り付いたトカゲやカエルをじっと狙っていることもありますね。
家具の陰や狭い隙間に隠れて、獲物を狙っているのでしょう。狩りの時に、隠れてまちぶせしていれば獲物を捕まえられる確率もあがります。猫同士でじゃれている時も、隠れて待ち伏せしていますよね。
薄暗い時に獲物を襲うのは、野生動物の本能です。鳥や小動物を捕まえやすい時間帯に、活発に活動します。猫もそのような本能が備わっています。
猫も、人間と同じように浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しています。浅い眠りを30分~1時間ほど、深い眠りは5〜8分など10分以下と言われています。獲物となる小動物が動いたりすると、いつでもすぐに気づいて動けるような睡眠の状態なのです。
猫の狩猟本能として、獲物を見つけた時に攻撃するのは、生まれつき身についたものです。しかし、その獲物をうまく捕まえたり、食べたりすることは、母猫から教わるもののようです。
教わることがなかった猫は、獲物を捕まえてじゃれていても食べなかったり、まれに見向きもしなかったり、小動物と仲良くなってしまうこともあるようです。
生後5、6週間ごろから、母猫は子猫に訓練を始めて、2、3ヶ月のうちには、狩りの方法を教えていきます。母猫は、まず殺した獲物を子猫に与えて、それを食べることを教えます。次に、捕まえてきてまだ生きている獲物を与えて、殺すことを教えます。このようなことを教えてもらっていない子猫は、獲物を捕っても食べるということがわからず、じゃれて遊んでいるだけ、ということがあるようです。
人に飼われている猫は満腹状態であっても、獲物を獲ると言われています。もとから持っている狩猟本能であると同時に、猫はいつまで経っても子供の気持ちで生きていると言えるでしょう。餌が用意されて、獲物を獲らなくても生きていける飼い猫になっても、猫の行動は、狩りをすることに結びついているのです。
外で獲物を捕まえて来られない室内飼いの猫は、狩猟本能を満たすために、飼い主がおもちゃなどで遊んであげることが大切です。一緒に遊んであげることで、運動不足解消になり、狩りの満足感に似たものを味わえますし、飼い主とのスキンシップもはかれます。
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