【面白ねこ雑学】猫と犬の違いは「人と暮らしてきた歴史」に基づくものです

2016.11.11

【面白ねこ雑学】猫と犬の違いは「人と暮らしてきた歴史」に基づくものです

愛玩動物飼養管理士(ペットケアアドバイザー)の資格を持つ筆者は、よく「猫と犬、どちらかと暮らしたいが、どっちが自分に向いているかわからない」と聞かれます。そこで今回は、猫と犬の違いについて詳しく説明したします。

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犬と猫の歴史の違いとは?

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犬のほうが人とともに暮らす歴史が長く、猫のほうが短いことから数々の違いがあります。

犬の起源と、いつから人と暮らすようになったか(家畜化されたか)については諸説あります。イヌ科動物の化石から採取したDNAと現代のイヌ科動物のDNAを比較したフィンランドのトゥルク大学などの研究チームは、犬の家畜化について約1万9000年~3万2000年前に始まったとしています。犬の祖先であるオオカミは、人が捨てたゴミから骨をあさるうちに、より多くの餌を安定的に得るためには、人間になつくのが一番だと考えたというのです。

これに対して、現在、ペットとして飼われている猫(イエネコ)の祖先は、中東の砂漠などに生息しているリビアヤマネコといわれています。そして、猫が人と暮らすようになった時期についても諸説ありますが、エジプト文明が発展した約5000年前とされています。ナイル川流域の穀物庫を荒らしにくるネズミを駆除するために、人が猫を穀物庫に入れてネズミを狩らせたのが人と猫がともに暮らすようになった始まりだとするのが通説です。


犬は雑食、猫は肉食

人とともに暮らす歴史が長い犬は雑食、短い猫は肉食です。

人と暮らし、人の食べ残しを分け与えてもらった長い歴史の中で、もともと肉食傾向が強かったオオカミは、雑食へと変化していきました。とはいえ、現代の犬も尖った奥歯や腸が短い消化管の構造など、肉食動物の特徴もあわせもっています。そのため、犬は「雑食動物だが肉食傾向も強い」動物だといえます。

猫は人と一緒に暮らすようになった歴史があまり長くないことと、人と暮らすようになってからしばらくは狩ったネズミを食べていたため、肉食のままであるといわれています。


猫ちゃんは自分の楽しみのためにその知恵を使う

「犬は猫よりも頭がいいんですよね?」
どちらと暮らそうか迷っている人からよく聞かれますが、筆者はそのたびに
「いいえ、ワンちゃんは猫ちゃんより人と暮らしてきた歴史が長いので人の命令に従います。しかし、賢さでいえば、私はワンちゃんより猫ちゃんのほうが上なのではないかと考えています」
と答えています。

歴史上、人に従うことで利益を得てきたワンちゃんは、現代になっても人の命令をよく聞きます。教えれば芸も覚えますし、盲導犬、警察犬、介助犬、セラピードッグなど、人間のために働いてくれるワンちゃんはたくさんいます。

これに対して、猫ちゃんと人は「猫は人に邪魔されずネズミを狩ることで安定した食糧を得られる」「人は猫のおかげで穀物庫を荒らされずに済む」というフィフティ・フィフティの関係でした。そのため、猫ちゃんは人の命令に無条件で従うのではなく「この命令を聞くことで自分に利益があるか」という判断を常にしているところがあります。さらに好奇心が旺盛で楽しいことが大好きなため、「人に従うよりも自分の考えのおもむくままに行動したほうが楽しければ従わない」ことを徹底しているのです。


イタズラに頭の良さがにじみ出る猫ちゃん

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筆者の友人が昔飼っていた猫ちゃんはトイレの中に隠れ、友人がドアを開けるごとにウォシュレットのスイッチを入れて水をかけるイタズラが大好きでした。困った友人が、人が便座に座らなければスイッチが入らないウォシュレットに付け替えたところ、すぐにそのイタズラをしなくなったそうです。

筆者が飼っている犬も子犬の頃イタズラをしましたが、「かじる」「ものを引き出す」「物を壊す」などのイタズラが主です。「飼い主がドアを開けたら水をかける」という複雑なイタズラをするのは、まさに猫ちゃんならでは。自分の楽しみのために、その知能のすべてを使っているのです。

そのような、想像もつかない行動をするのが猫ちゃんの楽しいところ。毎日楽しく刺激的に暮らしたい、という方には、ワンちゃんよりも猫ちゃんのほうがオススメかもしれません。


外の世界を教えたほうがいい犬と教えないほうがベターな猫

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散歩の必要性も、ワンちゃんと猫ちゃんの大きな違いです。人とともにひとつの社会を形成してきた犬は、可能な限り早期に社会化を行って、犬を人間の世界に慣らしていく必要があります。社会化を行うため、また、適度な運動をさせるため、ワンちゃんにとって散歩は必須です。

これに対して、猫と人間はフィフティ・フィフティの関係です。猫は同居人や動物病院など猫にとって利益となる場所に慣らす必要はありますが、人間社会に溶け込ませる必要はありません。不慮の事故や逃亡を避けるため、現代の猫ちゃんは家飼いが鉄則です。外の世界を知ってしまうと「出られない」ことがストレスの元になる可能性もあるので、猫ちゃんは外に出さないようにしてください。動物病院などへ行くときは、必ずクレートに入れましょう。

<参照サイト>
AFP BBNEWS


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石原美紀子

石原美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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