- 1.ペルシャ猫の特徴は?
- 2.ペルシャ猫の性格は?
- 3.ペルシャ猫の飼い方は?
- 4.ペルシャ猫の値段は?
- 5.ペルシャ猫の選び方は?
- 6.チンチラとペルシャ猫は違う種類?
- 7.まとめ
1-1.もっとも古い歴史を持つペルシャ猫
1-2.優雅な毛とがっしりした体型が特徴!
2-1.穏やかで温和な性格
2-2.甘えん坊な性格
2-3.のんびりとマイペースな性格
2-4.ペルシャ猫のオスとメスの違い
3-1.毎日の丁寧なブラッシング
3-2.肥満になりやすい!適度な運動が大切
3-3.ぺちゃ顔の「流涙症」に注意
4-1.日本ではチンチラが人気!
4-2.ペルシャ猫の子猫と出会うには…
6-1.チンチラはペルシャ猫の一種
6-2.どうやってチンチラが誕生したの?
6-3.チンチラの被毛
6-4.体型・顔立ちはどんな違いがある?
6-5.性格は違うの?
ペルシャ猫の特徴は?

◆もっとも古い歴史を持つペルシャ猫
ペルシャ猫の歴史は古く、1500年代には存在していたということが確認されています。猫の品種の中でも最も古い猫の品種ではないかという説もあります。
ペルシャ猫は、ターキッシュアンゴラとペルシャ(現在のイラン)の土着猫を掛け合わせて誕生しました。また、1620年に長毛種の猫がペルシャからヨーロッパへ渡ったという記録があり、この猫がペルシャの祖先のうちの1匹だと考えられています。
長毛種の猫は、世界各地の猫と交配を繰り返しながら、とてもかわいらしい外見で人気がありました。1800年代に入ると、ペルシャ猫はブリーダー達による計画的な交配が進められ、多くの長毛種と交配を重ねて今のペルシャ猫の原型が誕生したといわれています。
ペルシャ猫は1871年にロンドンで行われた世界初の大規模なキャットショーにも登場し、その豪華さから人気の猫の品種となりました。
現在では「猫の王様」といわれるほどの人気があります。
◆優雅な毛とがっしりした体型が特徴!
ペルシャ猫の体重は、オスが3.0kg~5.5kg、メスは3.0kg~5.0kgです。
ボディタイプは骨太でがっしりとした体型のコビータイプで、全体的に筋肉質でがっしりとした体型です。足や胴は短めで太く、尻尾は被毛のボリュームで長く見えますが、短いタイプが多いです。
骨格がしっかりしている上に、被毛にボリュームがあるため、見た目は太っているように見えますが、筋肉質でがっしりとしていて太っているわけではありません。丸いシルエットでとても愛らしい姿です。
頭は幅広でドーム形をしており、丸くて大きな目は普通の猫より離れています。凹んだ鼻筋が特徴で「ピークフェイス」と呼ばれています。顔は丸みを帯びており、耳は小さめで両耳の間隔が離れています。
目の色は、サファイアブルー、ゴールド、グリーンなど多数あります。
ペルシャ猫の被毛は長く優美なでゴージャスな被毛です。艶やかで厚みのある被毛は、手触りが柔らかくなめらかです。特に首周り、耳の周辺、尻尾周りは長めの飾り毛が多くボリュームもあります。
ペルシャ猫の毛色は、ブラック・ホワイト・チョコレート・レッド・ブルー・ライラックなどがあります。多くのカラーが認められていて、毛色と模様の多さから30種類を超えるといわれています。
ペルシャ猫の性格は?

ペルシャ猫は、穏やかで物静かな性格をしているのが特徴です。おっとりとした性格から飼いやすい猫の品種ともいえます。鳴き声は小さく、鳴くこともあまりないです。
◆穏やかで温和な性格
ペルシャ猫はとても温和な性格なので、飼い主さんにわがままを言ったり、いたずらをしたりということはあまりしないようです。穏やかな性格の持ち主なので神経質になることもあまりないといわれています。
愛情深く、飼い主さんや家族ともいい関係を築くことができます。
◆甘えん坊な性格
ペルシャ猫は人懐っこく、とても甘えん坊の性格をしています。「猫の王様」といわれていますが、飼い主さんにはとても甘えん坊な一面も見せます。
しかし、甘えん坊のわりには長時間の抱っこは苦手とされています。そのため、構いすぎるとストレスがたまってしまうこともあるようです。
◆のんびりとマイペースな性格
ペルシャ猫は全体的に筋肉質でがっしりとした体型で、体が大きいこともあり、活発的に動き回ることは少ないです。のんびりとマイペースな性格なので、飼い主さんがあまりにも構い過ぎると逆にストレスを感じてしまうことがあります。
日頃からマイペースで過ごすことが多いため、飼い主さんにわがままを言うことは少ないです。
◆ペルシャ猫のオスとメスの違い
ペルシャ猫はオスとメスで多少性格の違いがあるといわれています。
・オスはやんちゃな性格
オスのペルシャ猫はメスより、やんちゃな性格をしているようです。オスは飼い主さんに対して「構ってほしい」「遊んでほしい」というサインを出すこともあるようです。
・メスは気分屋さんの性格
メスのペルシャ猫はオスより、気分の浮き沈みがあり、気分屋さんのところがあるようです。「撫でてほしい」と甘えてきたと思えば、急に「触らないで」といった態度をとることがあるようです。
ペルシャ猫の飼い方は?
◆毎日の丁寧なブラッシング
ペルシャ猫の飼い方で最も重要なポイントは、被毛のお手入れです。
ペルシャ猫は長く密集した被毛をもっているので、自分で十分に毛づくろいをすることが難しいです。外見の美しさを保つには、飼い主さんが毎日のブラッシングとコーミングをしてあげる必要があります。
ブラッシングを怠ると、毛がもつれてしまい、そうなると切るしか方法がありません。また、抜け毛を飲み込んで毛球症になる可能性があります。しっかりと丁寧に抜け毛をできるだけ取り除いてあげてください。
特に季節の変わり目の換毛期には抜け毛が増えるので、普段よりも丁寧にケアすることが必要です。1日に2回はブラッシングとコーミングをし、コームでしっかりと毛玉をほぐして、丁寧にブラッシングをしましょう。
夏場は、被毛の長さや多さから体温を逃がしにくい状態になります。場合によっては、夏にサマーカットを検討する必要もあるかもしれません。熱中症などにならないように暑さ対策をしっかりとしましょう。
◆肥満になりやすい!適度な運動が大切
ペルシャ猫の体型は全体的に筋肉質でがっしりとした体型で、体型を維持するには高カロリー・高タンパクなご飯が必要です。
しかし、高カロリー・高タンパクなご飯を食べていると肥満になりやすく、ペルシャ猫は太っていても体が被毛に覆われているので見た目ではわかりにくいです。
肥満はいろいろな病気になる可能性があります。運動不足にならないように、日頃から適度な運動をさせましょう。
ペルシャ猫は遊ぶことは大好きですが、ゴロゴロしているのも大好きです。運動量はそれほど多くはなく、疲れるとお気に入りの場所で休んでしまいます。
また、1日の大半を寝て過ごす猫種なので、おもちゃなどを使って飽きさせないように遊んであげましょう。
肥満になりやすい体型なので、飼い主さんは食事のカロリー計算と体重管理、運動のバランスに気をつかいましょう。
◆ぺちゃ顔の「流涙症」に注意
ペルシャ猫は凹んだ鼻筋が特徴です。そのため、鼻涙管が圧迫されて涙が出やすくなって、「流涙症」という病気にかかりやすいです。
常に涙が流れているため、目の下の被毛はいつも濡れた状態になり、目の周りが茶褐色に変色することがあります。
飼い主さんは、コットンやガーゼなどで優しくこまめに拭いてください。もし、目やにが固まってしまった場合は、濡らしたコットンやガーゼなどで優しく拭いてください。
症状が悪化してしまった場合は長引いてしまうので、動物病院で獣医師さんに診てもらいましょう。
ペルシャ猫の値段は?

ペルシャ猫は、世界中に愛好家がいるのでとても入手しやすい猫の品種です。子猫の値段は10万円~40万円になります。
ペットの専門店コジマでの参考価格は、15万円~35万円程度となっているようです(2019年12月現在)。
◆日本ではチンチラが人気!
ペルシャ猫といっても値段は様々です。一般的なペットショップでの値段は20万円~30万円ぐらいが多いようですが、ブリードタイプ(猫の品種として理想的な猫)での値段は40万円~50万円ぐらいになるようです。目や被毛の色、模様、血統などによって値段は変わってきます。
また、日本では、毛先にだけ着色がある「チンチラ」と呼ばれる毛色をもつペルシャ猫の人気が高いようです。人気がある毛色の場合は値段が高くなる可能性があります。
◆ペルシャ猫の子猫と出会うには…
ペルシャ猫をペットショップで探すなら、ペットの専門店コジマの公式サイトをチェック!
ペットの専門店コジマでは、専属の獣医師さんによる健康診断や遺伝子病検査(特定の犬種・猫種)を実施している他、トリミングサロンや動物病院、マナー教室の運営など、子犬・子猫をお迎えした後のサポートも充実しています♪
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ペルシャ猫の選び方は?
ペルシャ猫を選ぶ時は、全体的に短く詰まったような体型でずっしりとした重量感がある猫がいいでしょう。
他には、足が短めで耳が小さく、鼻が低いことです。ペルシャ猫の特徴である被毛は、毛並みがふわふわと柔らかくなめらかであることがポイントです。
ペルシャ猫をペットショップやブリーダーから購入する際は、血統が明らかなのも安心です。購入する値段も相談できます。
ペルシャ猫を専門に扱うブリーダーはペルシャ猫ならではの、病気の知識を十分にもっており、遺伝性の病気が極力現れないような管理や繁殖の方法をしています。値段にも交渉してくれ、健康で優れたペルシャ猫を購入することができます。
動物を扱う業者として責任をしっかりもっていて、ペルシャ猫の状態をしっかり把握している購入元や譲渡元を選ぶことが大事です。
チンチラとペルシャ猫は違う種類?
日本で人気のチンチラ、ペルシャとはいったいどんな違いがあるのでしょう。
◆チンチラはペルシャ猫の一種
チンチラとペルシャとの関係性ですが、チンチラについては「ペルシャと似ている猫」と思っている人もいるかもしれません。見た目は、本当によく似ている雰囲気ですね。
それもそのはず。チンチラは、ペルシャという猫種のなかの一種です。
◆どうやってチンチラが誕生したの?
ペルシャは1500年代というかなり古い時代にはすでに存在していた説が濃厚です。猫界のなかでも歴史が古いとさえ言われています。
とはいえ、そのころには現在のチンチラはまだいませんでした。チンチラは、1880年代の頃、シルバーのタビー&スモークのタビーの掛け合せから、人為的に誕生した猫ちゃん。
「銀の仔羊」と呼ばれるほどの美しいペルシャが誕生し、この猫ちゃんが現在のチンチラの始まりと考えられています。
◆チンチラの被毛
チンチラは、「ペルシャ猫」という大きいくくりのなかの一種ですが、被毛がペルシャとは違っています。
そもそも、ペルシャの被毛カラーには、黒や白などの単色、縞模様のタビーなどのほか、「チンチラ(シルバー・ゴールデン)」があります。
つまり、ペルシャ猫のなかのさまざまなカラーがあるうち、シルバーとゴールドの猫ちゃんをチンチラと考えればいいのですね。
また、ペルシャと違うのは被毛のカラーだけではありません。“長毛”というところは同じですが、チンチラの毛質がとてもやわらかで軽い感じ。「モフモフ」「ふわふわ」という表現がしっくりくる猫ちゃんです。
◆体型・顔立ちはどんな違いがある?
ペルシャ、チンチラともに長い被毛に包まれているので、体型的な違いが分かりにくいかもしれません。一見、どちらもぽっちゃり体型に見えますが、チンチラの方がさらに骨太でがっちり、筋肉質です。
また、顔立ちもペルシャとはだいぶ違います。ペルシャ猫が「ピークフェイス」と言われるつぶれた鼻が特徴なのに対し、チンチラは「ドールフェイス」と呼ばれる顔立ち。
ブルーやグリーン系の透き通った綺麗色の瞳がまんまるです。目元は、縁取った色が濃く、人間で言うアイラインをひいたよう。くっきりとしていて目がとても大きく見えて、可愛らしい表情が人気です。
鼻はつぶれていないので、その顔立ちで見分けることもできるでしょう。
チンチラは大きな瞳で筋肉質体型、ペルシャはつぶれた鼻でぽっちゃり体型という感じで覚えておくといいかもしれませんね。
◆性格は違うの?
チンチラは、被毛や体つき、顔立ちなどでペルシャとは区別されているものの、性格的にはかけ離れることはありません。ペルシャ猫と一緒で、穏やか系で甘えん坊、マイペースの上品な猫ちゃんです。
まとめ
ペルシャ猫は性格もよく、鳴き声も小さいと飼いやすい猫の品種です。値段のことを考えると少し高めの値段になりますが、初めて猫を飼う人にもおすすめです。
ペルシャ猫は遺伝性の病気が多い猫の品種なので、購入する際は必ず血統を確認したほうがいいでしょう。もし、病気になった時に備えてかかりつけの動物病院を見つけておいたほうが安心です。
ペルシャ猫の1番の特徴であるゴージャスな被毛は様々な毛色や模様があります。美しい毛並みを保つには日頃のケアが必要です。
ペルシャ猫を飼う前に、飼い主さんが毎日のブラッシングなどができるのか考え、毎日のブラッシングやコーミングは欠かさないようにしましょう。

eye catching by Takashi Hososhima
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