姿勢・しぐさで分かる、猫の気持ち。

2017.12.28

姿勢・しぐさで分かる、猫の気持ち。

猫はきまぐれと言われることが多く、クールな表情で外を見つめていたかと思うと、甘えた雰囲気で近づいてくることもあり、少し感情が分かりにくいと感じることもあるかもしれません。何気ない動きに見える猫のちょっとした姿勢やしぐさ、座り方ですが、ひとつひとつの行動には「安心している」「怒っている」などという感情表現が隠されています。猫が自分の体を使って何かを伝えているのですから、飼い主としては「どんな気持ちなのか」を知っておきたいところですよね。そこで、猫の姿勢やしぐさから分かる気持ちについて、状況パターン別に紹介していきたいと思います。

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猫の姿勢でどんなことが分かる?

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猫は姿勢を少しずつ変化させて、相手への気持ちを表現します。言葉が話せないので、姿勢というボディランゲージを使い、猫同士でお互いにコミュニケーションを取っています。

◆攻撃寸前!猫が怒っているときはお尻を高くする姿勢

猫が相手へ攻撃を仕掛けるのは「勝つぞ!」と自信に満ちあふれているときです。相手への勝算がなければ攻撃することはないので、まずは自分を強く見せようとします。

猫が「攻撃したい」と相手に思っているときには、緊張MAXで4本の足すべてに力が入り「ピン」となります。お尻はやや持ち上がり、毛を逆立て自分を大きく見せるでしょう。「こっちの方が強いんだぞ!」という必死のアピールの姿勢です。

◆猫が怯えているときは体を丸める姿勢

威嚇する気持ちがピークになったときに体を大きく見せるのに対し、怯えているときには体を小さく丸めて相手への挑発心を伏せるようにします。しっぽも折りたたみ、耳も垂れ下げ、コンパクトな姿勢になるでしょう。

◆リラックスしているときには地面に平行な立ち姿勢

立っているときの姿勢で、猫がリラックスしているときは、体全体が地面に平行な形になります。しっぽは丸まらず、柔らかい雰囲気で後ろに垂れ、心身ともに安心を感じているときです。

4本足すべてに力が入っていないので、お尻が持ち上がることもありません。体の強ばりもなく、猫が自然に立っているのが分かるでしょう。


可愛らしいしぐさから面白いものまで!代表的な猫のしぐさから分かる気持ち

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日常生活で見られる猫のしぐさの多くには、飼い主さんへの愛情表現や要求であることも多いです。代表的なものを見てみましょう。

◆猫がじーっと見つめてくるとき

愛猫が大きな目でこちらを見つめてくる姿はとても可愛らしいですよね。実は、猫は基本的に相手の目を見つめることはしないと言われています。猫界では「相手の目を凝視する=攻撃をしかけるサイン」というのが暗黙の了解。

でも、猫にとって飼い主さんは信頼できる相手。見つめても自分が攻撃されることがないことは、一緒に暮らしていくなかで学習しています。そのため、飼い猫に見つめられたからと言って「敵意ではない」ので安心しましょう。

ただ、そこにどんな意味が隠されているのかは気になりますよね。猫が飼い主さんを見つめるときは、二つの意味があると言われています。

★愛情表現
猫が半目になって見つめてくるときには、猫の愛情表現と言われています。
さらに、しっぽを立てているのは、甘えたいしぐさです。撫でたり抱っこしたりと思いっきり甘えさせてあげましょう。ゴロゴロと喉を鳴らし満足度をアピールすることもあります。

飼い主さんが外出から帰宅したときにこの様子が見られたら、純粋に「おかえりなさい!会いたかったよ」という愛情表現と考えてもいいでしょう。

★要求
シチュエーションによって何らかの要求を伝えていることもあります。

例えば、飼い主さんがキッチンにいるときに目を見開いて見つめてくるなら「ごはんはまだ?」と食事の要求かもしれません。また、玄関付近でこちらを見つめているなら「外に出して」ということのアピールかも。
そして、飼い主さんが新聞を見ている、パソコンをしているときに、「ニャーニャー」と鳴きながら見つめてくるときには「もっと構って!遊んでよ!」という不満からの要求のことが多いです。

これらの要求のアピールでは、甘えているときの半目とは違って目を大きく開き見つめてくる特徴があります。

◆お腹を上に見せて寝そべっているとき

いわゆる「あおむけ」状態で猫が寝そべっているときの猫は、とても気分がいい状態です。猫にとっての「お腹」は、敵から守るべき部位です。大事な内臓を攻撃されるとアウトなので、「絶対守る」と敵意を感じた相手にお腹を見せることはありません。

愛猫が近くであおむけになってお腹を無防備にしていたら「あなたを信頼していますよ」というしぐさなので喜ぶべきことなのです。

◆舐めるとき

★飼い主を舐めてくるとき
愛猫が飼い主さんの指先をぺろぺろと舐めてくると、嬉しい気持ちになりますよね。これは純粋に愛猫の「愛情表現」と考えていていいでしょう。

猫は敵のことは絶対に舐めませんので「舐める=信頼関係が築けている」というサインです。また、寝ている飼い主さんの顔を舐めてくるのは「構ってよ」「遊んでよ」というちょっとした要求心理の表れです。信頼している大好きな飼い主さんに対してだからこそ、表現できるしぐさなのかもしれませんね。

★自分を舐めているとき
そもそも猫は自分の体のお手入れが大好きで清潔な動物です。自分の体を良く舐めるしぐさは、毛づくろいでよく見られる光景です。

この「自分を舐める」というしぐさには、気持ちをリラックスさせている心理も含まれています。自分の体を舐めることで安心感を得られるので、緊張したときにすることもあるでしょう。また、猫が自分の体の同じところをずっと舐めているときには、体に何らかのトラブルがあることも。舐めているところに炎症が起きていないか確認してみましょう。

皮膚の表面に何も見られなくても、体内に異変が起きて体調が悪いこともあります。「舐める」というしぐさ以外に、体調の変化や異常がないかもチェックしておき、必要があったら動物病院を受診して相談みることが大事です。

◆あくびをするとき

猫があくびをしているしぐさを見ると「暇なのかな?」「眠いのかな?」と思うかもしれません。あくびにはいくつかの心理が隠されています。

★眠い
猫は、人間と一緒で眠くなるとあくびをすることがあります。目を閉じてあくびをしているなら「そろそろ眠いな」と思っているとき。無理やり起こそうとせず、リラックスモードで眠らせてあげましょう。

★ストレス回避のため
目を開けたままのあくびをするしぐさは、あくびをすることで緊張した神経を落ち着かせようとしているときです。愛猫を怒っているときなどに、心ここにあらず的にあくびのしぐさが見られたら「怒られて嫌だったな~」と感情をクールダウンさせているのかもしれません。

◆スリスリしてくるしぐさ

飼い主さんの足元にスリスリと体を擦り付けるしぐさを見たことがありませんか。甘えているように見えますが、実際のところどうなのでしょう。

ひとつは飼い主さんへの甘え行動です。
猫は好きな相手にしかスリスリしません。純粋に「好かれている」というしぐさなので喜ぶべきことですね。

また、「自分のものだ」と猫が周囲へアピールするしぐさでもあります。
自分のニオイをスリスリで擦り付けるマーキング行為は、自分にとってリラックスできる場所にしか行いません。飼い主さんの足元以外にも、家のなかのあちこちにすることが多いです。

愛猫にとっての快適空間になっていることは間違いなさそうですね。

◆猫の顔を洗うしぐさ

まるで顔を洗っているように、前足で顔をごしごしするしぐさはとても可愛いですよね。このしぐさは、そのまま「洗顔」の意味にとってもいいでしょう。

食事や遊びで顔についた汚れをそのままにしておくのは、綺麗好きな猫にとっては嫌なこと。なるべく早く綺麗にしたいと、前足を器用に使って顔を洗います。自分の前足を舐めては、その水分を使って顔をごしごしと洗っていきます。

◆お尻をこちらに向けるしぐさ

飼い猫がこちらにお尻を向けて座っていることがあります。背中を向けられていると、顔を見たいのに見られないし、嫌われているのかと少し寂しい気分にもなるものですよね。

でも、大丈夫です。猫ちゃんは、飼い主さんのことを嫌っているわけではありません。むしろ、その逆。
猫が自分の背後を見せるしぐさは「この人から嫌なことをされる心配はない」という好意の表れです。猫にお尻を向けられることは、飼い主さんにとって嬉しいしぐさのひとつなのです。また、そのときに猫がしっぽを真っ直ぐに立てているなら「お尻を触ってね」甘えているかもしれません。

急に触るとビックリするので、様子を見ながら優しく撫でてみましょう。


猫の座り方のバリエーションは多い!種類から読み取る心理について

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体が柔らかい猫は、いろんな座り方をするものです。なかには「そんな座り方で大丈夫?」と言いたくなる姿勢まで…。そのときの気持ちによって、猫は座り方を変えるのだとか。

代表的な座り方で心理をチェックしてみましょう。

◆香箱座り

この座り方は、「香箱」というお香を収納する箱にちなんで名づけられたもの。前足&後足の4本すべてを折り曲げて体の下に収納させている姿は、まるで箱のようにも見えます。体全体が丸く見えて、とても可愛らしい座り方ですね。

この4本の足をすべて隠している座り方は、急に何かがあっても咄嗟に反応ができにくい姿勢。そのため「何もないだろう」と安心しきっている状態です。飼い主さんのそばでこの座り方をしているなら、「リラックスしています」という気持ちを表わしています。

猫が快適空間で幸せに過ごしているひととき。猫のリラックス度はかなり高めと言っていいでしょう。

◆スフィンクス座り

エジプトのピラミッドを語るうえで外せない「スフィンクス」は知らない人はいないほど有名ですよね。そんなスフィンクスのような座り方は、そのまま「スフィンクス座り」と呼ばれています。

スフィンクス座りは、前足部分を少し伸ばしつつ、お腹を地面にぴたりと密着させている状態です。先ほど説明した香箱座りと基本姿勢は似ているのですが、前足を伸ばして出しているところが少し違いますね。

こちらの姿勢もリラックス状態ではありますが、ほんのちょっとだけ警戒心も持っています。前足を体から出しているので、いつでも臨戦態勢へ変化させられるスタイルです。基本的には「リラックスしているよ」というサインなのですが、レベル的には香箱座りよりは少し下かもしれません。「リラックス+ほんのちょっと警戒」くらいに考えておくといいでしょう。

ただ、体の大きな猫の場合、4本足をすべて体の下に入れることが体格的にも難しいので、スフィンクス座りのときはかなりリラックスしているとも考えられます。

◆横座り

体を横向きにし、前足と後足のすべての足を横に流している座り方です。座っているというよりも、横たわっている姿勢に近く、ちょっと色っぽい感じもしますよね。

猫が横座りをするのは、「座る」から「眠る」にシフトしつつあるときです。意識が眠ることへ集中しかかっているので、少しぼんやりしているかもしれません。体調もよく、心地よい眠りにつくための心地よい気分を味わっているときです。猫ちゃんが「幸せだな~」と気分が絶好調なときに見られる姿勢です。


まとめ

猫の姿勢やしぐさ、座り方にはさまざまなパターンがあります。愛情表現として気持ちを伝えていることも多いので、猫との暮らしでは知っておきたいものです。猫が自分の体を使って愛情を表現してくれることもあり、理解しておくと幸せな気持ちにもなりますよ。

愛猫が発してくれているボディランゲージの意味を知っておくことは、愛猫との絆をより深めることにも繋がります。猫にとって「飼い主さんと一緒にいる空間」が居心地の良いものになるように、猫の行動のひとつひとつを大事に理解し、愛情を伝えられたらそれに応えてあげてくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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