猫のひげ袋(ウィスカーパッド)って知ってる?膨らむ理由と役割を徹底解説!

2018.01.02

猫のひげ袋(ウィスカーパッド)って知ってる?膨らむ理由と役割を徹底解説!

猫のひげ袋ってご存知ですか?ネットなどでは「ω」で表現される、猫のひげが生えているぷっくりしたあの部分です。実は、このひげ袋には「ウィスカーパッド」という正式名称があるんです。ここでは意外と知らない、ひげ袋がぷっくりしている理由やひげ袋の役割、ひげ袋が膨らむ理由もご紹介していきます。最後には猫好きなら知っているべき、猫の色々な部位もご紹介するので、ぜひ猫知識を深めましょう!

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猫のひげの種類、役割は?

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猫の「ひげ」というと口元に生えたひげを思い浮かべるのではないでしょうか。絵で猫を描く場合も、口元のひげは描くけど、他のひげは省略される事が多いですよね。

ところが、実は猫のひげは5種類もあるんです!
ここでは猫のひげの種類と、ひげの役割をご紹介します。

◆上毛(じょうもう)

猫の目の上に6本ほど生えている毛です。この毛により危険を察知して、目や頭が傷つかない様にします。猫のひげは触毛とも言われ、触覚の様な働きをします。

◆頬骨毛(きょうこつもう)

頬骨の上あたりに2本ほど生えいている毛です。猫によっては生えていない個体もいる様です。

◆上唇毛(じょうしんもう)

猫ひげと言われて真っ先に思い出す部分です。左右で24本生えています。このひげにより、障害物を察知したり、道が通れる幅であるかを測ったりする事が出来ます。

◆頭下毛(とうかもう)

顎に生えている毛です。他のひげと比べると短いですが、猫の顎を見てみると、いくつか飛び出している毛があります。姿勢を低くして歩く際に、地面からの障害物で傷つかない様に察知する役割があります。

◆口角毛(こうかくもう)

口の端に生えている1〜2本ほどの短い毛です。分かりづらい部分ですが、頬骨毛より下で、上唇毛より体寄りに生えています。このひげは抜けやすいため、生えていない個体もいる様です。

猫のひげは体毛の2倍ほどの太さがあり、体毛の3倍深く埋め込まれているとされています。ひげの根元には、外の変化を感知するセンサーの役割を持った、感覚受容器がたくさんあります。

猫にとってひげはとても大事な体の一部で、獲物の匂いを察知したり、危険を素早く感知したり、目にゴミが入るのを防いだりしてくれます。


実は名前があった!猫のひげ袋とは?

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猫を見ると、唇の上、ひげの生えている部分が膨らむように見えるかと思います。「ひげ袋」や「鼻タブ」と呼ばれるこの部分、実は正式名称と役割があるんです。

意外と知らないひげ袋の構造や、ひげ袋が膨らむ理由など、ここではそんなひげ袋の秘密に迫っていきたいと思います。

◆猫のひげ袋の正式な呼び方

ひげ袋の正式名称は「ウィスカーパッド(Whisker Pad)」と言います。
ウィスカーは英語で、猫やネズミなどの頰ひげと言う意味があります。パッドは詰め物や枕などの意味があり、頰ひげが詰まっている部位という意味で、ウィスカーパッドと付けられたのではないかと思います。

日本ではウィスカーパッドの事を「ふぐふぐ」と呼ぶ人もいて、言い得て妙なネーミングだと驚きました。ちなみに私はウィスカーパッドの事を、もじゃもじゃした所、と言っていました。

◆猫のひげ袋の構造

猫のひげ袋は、1本ずつのひげの根元に、液体の入った袋がある様な構造です。
ひげ袋にはたくさんの神経が集中しており、多くの血液が流れています。猫が興奮した際にひげ袋が赤く見えるのは、その為ではないかと言われています。

◆猫のひげ袋の役割は?

ひげ袋の主な役割は、ひげを支える事です。上述の通り、猫にとってひげは生きていくのに重要な体の一部なので、しっかりと支えて抜けない様にしないといけません。

◆猫のひげ袋が膨らむのはどんな時?

時々飼っている猫のひげ袋が、いつにも増して膨らむように見えることはないでしょうか。

このひげ袋が膨らむ状態は、猫が興奮している時に多く見られます。
ひげを見ると分かりやすいですが、猫がひげを前に伸ばしている時に、ひげ袋が膨らむのが分かります。ひげ袋の構造でお話した様に、1本ずつのひげに袋がついた状態ですから、ひげを前に倒すことで袋によってぷくっと前方に盛り上がり膨らむのではないかと思います。

ひげは猫にとってセンサーなので、目の前の敵に集中している様な状態の時は、ひげ袋も膨らんでいます。猫じゃらしなどで遊んであげると見れるので、猫と遊ぶ機会にはぜひ、ひげ袋にご注目ください。


猫のひげで分かる猫の気持ち

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ウィスカーパッドの項目では、ウィスカーパッドが膨らむのは、ひげが前方を向いて興奮している時、とご紹介しました。この他にも、猫のひげの向きから猫の気持ちを知ることが出来ます。

◆前方を向いているー興奮・警戒・緊張

前述の通り、興奮状態にある時、猫のひげは前方を向きます。獲物を狙って興奮している時、危険を察知して警戒したり、緊張している時にも、ひげが前方を向いています。

◆後方を向いているー驚き・恐怖・食事中

人間が掃除機をかける時や、何かを落として大きな音がした時、猫の耳がピッと後ろに伏せるのを見たことがないでしょうか。この様に、びっくりしたり、怖いと感じた時は、耳だけでなくひげも後方を向くことが多い様です。

この他にも食事をする際、ひげが汚れない様、後方に向ける場合もあります。ひげを大切にする綺麗好きな猫ならではの習性を感じますね。

◆上方を向いているー喜び・甘えたい

猫のひげが上方を向いている時、これは嬉しい時や遊んで欲しい時などに見られる様です。褒められた時にもひげが上を向く様子が見られます。ひげと尻尾を立てて甘えて来たら上機嫌な印です。たくさん遊んであげましょう。

◆下方を向いているーリラックス・退屈・眠い

猫のひげが下を向く時は、周囲に危険を感じず、とてもリラックスしている時です。日向でウトウトしている時や、退屈だなぁとだらけている時など、身体と共にひげも脱力しているのかもしれませんね。


猫のひげは絶対に切らないで!

立派すぎるひげを見ると、切りそろえてあげた方がいいのでは?と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、猫のひげは絶対に切らないでください。

◆ひげを切ると大きなストレスに

ひげを切ってしまうと大切なセンサーの役割が欠けてしまい、危険や障害物を察知出来なくなったり、平均感覚が保てなくなったりして、そのせいで猫はストレスを感じてしまいます。

◆自然と抜けたひげは大丈夫

しかし猫のひげは時々抜けます。大切なひげが抜けて大丈夫?と心配になるかもしれませんが、自然と抜けたひげはまた生えてくるので大丈夫です。
滅多にお目にかかれない抜けたひげは、コレクションされる方も多いですよね。猫ひげ用のコレクションケースなんかも売られています。愛猫ちゃんのひげを、コレクションしてみてはいかがでしょうか。

●猫のひげについての記事はコチラ

【ひげの役割】猫のひげって抜けるけど大丈夫?抜けたひげは金運お守りになるって本当?

掃除機をかけていたら猫の抜けたひげを見つけて、びっくりしたことはありませんか?猫の顔から長く伸びている立派なひげには、私たち人間には想像も付かないような特殊な機能と役割があるのです。そして私たち飼い主にとってはありがたい、金運お守りのような機能を発揮するとか!?今回はそんな多機能な猫のひげについてのお話です。

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猫好きなら知っておくべし!猫の色々な部位の名前

尻尾、肉球、猫耳、猫好きにはたまらない猫の色んな部位あれこれ。実はちゃんとした呼び名を知らない部位もありますよね。

ここでは猫好きなら知っておきたい、猫の部位の名前をご紹介します。

◆ポー

ポーとは、猫の前足や後ろ足の折れ曲がったところまでを指します。人間で言うと手首の上、かかとまでにあたります。ポーという響きからして可愛らしいですね。

ちなみに肉球は、英語で「ポーパッド(paw pad)」と言います。

◆ノーズレーザー

ノーズレーザーは日本語では「鼻鏡」と言います。これは、被毛の無い鼻先の部位の名前です。
猫の鼻はツルツルしていて、ちょっと濡れていますよね。猫の鼻が濡れている理由は、嗅覚を高めるためと言われています。

◆マズル

マズルは、猫の顔の突き出している部分を指します。ひげ袋と勘違いされがちですが、こちらは口と顎、鼻を含んだ部分の名前です。

◆イヤータフト

イヤータフトは、猫の耳の中から生える長い毛を指します。飾り毛と呼ばれる事が多いですね。耳を保護する役割があり、寒い地方の長毛種の猫に多く見られます。我が家の長毛種にも、立派なイヤータフトが生えています。

ちなみに短毛種の猫にも耳の中に毛が生えていますよね。こちらは「イヤーファニッシング」と呼ばれ、こちらも耳への障害や汚れを保護する役割があります。

◆リンクスティップ

リンクスティップは、猫の耳の先端に生えている毛です。日本猫には余り見られないですが、リンクスティップは「ヤマネコの耳毛」という意味で、ヤマネコやヤマネコの血を引く猫に多く見られます。

私たちの身近な猫では、メインクーンなどに生えていて、リンクスティップにより風の動きを察知しやすく、狩りに役立てている様です。

◆ホイップテイル

ホイップテイルは、先が細く鞭の様な尻尾の形を指します。またの名を「テーパー」と言い、アビシニアンやシャムなどに見られます。

逆に長毛種の様なフサフサの尻尾は「ブラッシュ」と言い、ペルシャ猫などがその代表です。

◆タペタム

タペタムは、部位と言うよりは目の組織層のことを指します。
夜の街中や暗い部屋で猫を見ると、ギラッと目が光っていることがありますよね。これは網膜に当たった光を反射させ、もう一度網膜に当てるためにあるタペタムによって、光って見えるのです。このタペタムの役割で猫は暗い場所でも目が見えているそうです。


まとめ

猫のひげ袋を始めとする、猫ひげについてご紹介して来ましたが、いかがでしたか?

ウィスカーパッドという名前は、知らない方が多いのでは無いかと思います。ひげ袋がぷっくりしていると可愛らしいですが、興奮して膨らむなんて不思議ですよね。ひげの向きも合わせて、猫ちゃんのひげ袋に注目して見てくださいね。



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yurie

兵庫県出身。イラストレーター。猫のオリジナルキャラクター「ネコぱん」を描き、作家として活動しています。愛猫は6歳の雄猫プーアル。猫とは思えない直球な愛情表現で毎日べったり。お腹を上に向けてガニ股で寝る姿には毎度笑わされています。

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