これってハゲ?猫の目の上から耳にかけての毛が薄い理由を大解説!

2025.01.08

これってハゲ?猫の目の上から耳にかけての毛が薄い理由を大解説!

こんにちは、そらにゃんです。 なんとなーく気にはなっていたのだけれど、特に問題もなさそうだし。ま、いっか。 ・・・と、今まで深く考えていなかったのが「猫の目の上のハゲ」。 そうです、眉毛から耳の付け根にかけての、毛のうすーい部分です。 これは病気?なぜ毛が生えないの? ・・・ということで、猫の目の上の毛の薄いところについてまとめてみました。

【掲載:2016.11.23  更新:2025.01.08】

猫の目の上はハゲている!?

猫の目の上のハゲ部分

目の上のところがハゲているように見えますね。

私が一緒に暮らす3匹の中でも、そらさんは特に薄く見えます。中央の部分は少し前に怪我をして、カサブタが取れたばかりなので、ますますハゲっぽく見えます。

猫の目の上のハゲ部分(三毛猫)

りんちゃんの目の上も、少し目立ちます。ところが・・・

猫の目の上のハゲ部分(キジトラ猫)

すずちゃんの目の上はフサフサしています。

範囲や毛の薄さなどは個体差がかなりあるようですね。

病院で検診を受けた時に、目の上のハゲについて先生は特に何もおっしゃらなかったので、病気ではないと思います。

ではなぜ猫の目の上はハゲたように毛が薄くなっているのでしょう?


猫の目の上がハゲたようになっている理由

猫の目の上の部分がハゲているように毛が薄いのはなぜなのでしょうか?

◆音を聞こえやすいようにするため、ハゲている。

猫は五感の中で聴覚が最も優れています。人間の可聴域は20〜20000ヘルツ。

対して猫は25〜75000ヘルツと、高音域を聴き取る能力に優れています。

この能力は、狩猟動物の猫が待ち伏せ型の狩りを行なっているうちにどんどん進化して優れていったのでしょう。

木の上や藪の中で身を潜めて獲物を待っているのに、いざという時にかすかな音を聞き逃していては食べ物が手に入りません。

耳を大きくそばだてて、暗闇の中でも、どんな音も聞き漏らさないようにする為には聴覚も大事ですが、耳の前、つまり目の上の部分に余計なものがあってはなりません。

ということで、自然に目の上の毛が短くなり、ハゲていったという説。

なるほど。

けれどよくよく眺めてみれば、耳の穴の中(入り口近く)には毛がモサモサ生えているし、耳の縁にもモサモサと・・・。

異物や水分が耳の中に入らないように生えている様に見えるけれど。この毛を優先する為に、目の上の毛は薄くしていったのでしょうか?

顔を隠して寝る猫

↑薄いのは眉から耳の入り口。耳の縁からはモサモサ。

◆匂い付けで頭をスリスリするため、ハゲている。

猫は臭腺という器官を持っています。臭腺から分泌されるフェロモンを自分のテリトリーのあちこちに擦り付けてマーキングします。

臭腺は猫の耳の側頭(ハゲているところ?)、顎の下、口の両側、尻尾の付け根にあります。猫は対象に頭をこすりつけることによって顔にある臭腺からのフェロモンをつけ、尻尾は対象に巻きつけることでフェロモンをつけます。

猫がスリスリするのはなぜ?4つの理由から見えてくる気持ちとは? 猫がスリスリするのはなぜ?4つの理由から見えてくる気持ちとは?

猫の臭腺の場所

↑顔にある臭腺。ちょうどハゲているところ・・・?

猫は自分の匂いをテリトリーにつけることで安心します。

家の柱や壁、飼い主、同居猫にスリスリすることで自分の匂いをつけて安心しているのです。

外から帰ってきた飼い主さんにスリスリすることは、猫が知らない匂いをつけている飼い主さんに不安を覚え、新たに自分の匂いを擦り付けて「これは自分のもの」と再び安心するための行為です。

猫の目の上の毛が薄く、ハゲている様に見えるのは、このスリスリを一生懸命するからかもしれませんね。


まとめ

飼い主を見上げるキジトラ猫

猫の目の上のハゲている部分。猫が特に痒がったりひっかいたりしている様子がなく、体の他の部分がハゲてきていない様であれば、心配することはなさそうですね。

ただし、猫が痒がったり、痛そうにしていたり、炎症が見られる様であればすぐに病院へ連れて行きましょう。

猫は繊細な動物です。ストレスで毛が抜けるほど同じところを舐めたり、アレルギーになることもあります。

言葉が通じない動物と暮らしているので、小さなサインも見逃さずに異変に気付いてあげましょう。

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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?


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