猫のまばたきは挨拶の意味だけじゃない?まばたきの理由と注意したい病気について

2018.05.04

猫のまばたきは挨拶の意味だけじゃない?まばたきの理由と注意したい病気について

猫の目はとても魅力的な体の部位ですが、人間ほどまばたきをしていませんよね。猫の顔をずっと見ていると、まばたきをしていないように見えるのではないでしょうか?猫もまばたきをしていますが、実は人間よりもとても少ない回数しかしていないのです。 猫のまばたきの回数が少ない理由、まばたきをするそもそもの理由について、また、挨拶とまばたきについて言われていることについてもご紹介します。

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猫はまばたきをする?

半目の猫02

実は、猫も人間の様にまばたきをちゃんとしています。

ただし、人間がするまばたきよりもずっと少なく、回数は1分間に3回程度と言われています。
また、まばたきの速度も、人間よりもずっとゆっくりとした動きです。猫はゆっくりと目を閉じて、ゆっくりと開けているということですね。

さらに、猫のまばたきは緊張しているともっと少なくなるといいます。
なわばりの中で他の猫と出会ったり、知らない場所に連れて来られたりなどすると、猫は目を見開いていますが、実際にまばたきの数も減っているのですね。


猫のまばたきが少ない理由は?

目を閉じる猫

なぜ猫はまばたきが少なくても大丈夫なのかというと、理由は3つ考えられます。

◆瞬膜がまぶたの代わりになっている

猫のまばたきが少ない理由のひとつは「瞬膜(第三眼瞼)があるため」と考えられます。

瞬膜とは、猫の目頭から出て来る白くて薄い瞼のような膜のことです。猫が眠い時や顔を洗って目をこすっている時などに、たまに瞬膜が残っていて見えることがあります。

猫の瞬膜は、瞼のように上下ではなく、車のワイパーのように横に動きます。まばたきをするときに一緒に瞬膜が動きますが、まぶたがあるために普段はほとんど見えません。
この瞬膜がまばたきをするまぶたの代わりの働きをしてくれるため、まばたきが少ないと言われています。

瞬膜の働きは、眼球をほこりなどの異物から保護したり、涙を眼の表面に塗りつけたりします。さらに目に入ってしまったゴミを目尻の方に動かし、涙と一緒に眼球の外に出すという役割もしています。

◆涙の量が多くまばたきする必要がない

2つめの理由として、猫は涙の量が多いために、まばたきが少なくてもよいと考えられます。

猫が持っている瞬膜の涙腺は、涙全体の30~50%を作り出しています。猫がまばたきをすると、瞬膜にも目が覆われて、涙で目の表面が潤います。
そのため、目の表面が乾くことが少なく、まばたきの回数が減るということです。

◆人間よりも視力が弱い

哺乳類は、まばたきをすることで、ピントを合わせたり修正したりする役割もしていると言われています。そして、視力が弱い生き物ほど、このまばたきが少ないと考えられます。
猫は人間よりも視力が弱いため、この説からも、猫は人間よりもまばたきが少なくなると言えるでしょう。

以上の3つの理由、瞬膜があることと、涙の量が多いこと、視力が弱いことから、猫は人間よりもまばたきが少ないと考えられます。


猫がまばたきする理由は?

猫がまばたきする理由としては、以下があげられます。

◆まばたきする理由①目を保護するため

まばたきをして、ホコリなどから眼球を守り、涙を眼球に行き渡らせることで、涙の層を作り、乾燥しないようにしています。

◆まばたきする理由②ピントを修正するため

見るものにピントを合わせたり修正したりするために、まばたきをしています。

まばたきをするたびに目の表面に均一の涙の層が出来るので、眼球の表面がなめらかになることにより、網膜上に歪みのない像を結ぶのを助ける働きをしているのです。

◆まばたきする理由③相手に返事をしている

人間と暮らしている猫が、飼い主さんに呼ばれた時に、まばたきをする場合があります。
これは飼い主さんの挨拶に対して、猫が返事している行動だと考えられています。

野良猫に外で出会った時に声をかけた時にも、猫がまばたきをすれば、敵意はありませんよ、放っておいてね、という意思表示をしているということです。

◆まばたきする理由④アイコンタクトをしている

猫はまばたきをすることで、アイコンタクトを取っていると考えられています。
つまり、猫はまばたきをして、自分の気持ちを伝えているということなのです。

ただ、よく言われる「ゆっくりのまばたきは愛情表現」という説がありますが、必ずしもそういう気持ちを伝えているのではないようです。


緊張からまばたきすることもある?

人間と猫

猫がまばたきをするのは、場合によっては緊張したり不安に感じたりしていることを表現している可能性があります。

◆猫同士の喧嘩を落ち着かせる意味でのまばたき

例えば、猫同士が出会い、目を見つめ合うと、敵意があるという意味になります。そのまま目を逸らさないでいれば、喧嘩になってしまうこともあります。

この目と目を見つめ合っている時にまばたきをするのは、落ち着かない、緊張している、恐怖を感じている、嫌な気持ちを感じているということです。

さらに、目を半分閉じたりまばたきをしたりして、その後に目をそらしたり離れていったりすることで、相手に敵意はないと伝えている場合もあるのです。

◆飼い主さんであっても例外ではない

2017年にイギリスで行われた調査では、猫が人間との接触において恐怖や不安などを感じた時に、目を半分だけ閉じるという行為が見られたそうです。
さらに、もっと強い緊張状態や恐怖を感じていると、猫の目は見開いたままで、5分以上もまばたきをしなかったという場合もあるようです。

つまり、飼い主さんが見つめると猫がゆっくりとまばたきをするのは、必ずしも親愛の証拠ではなく、恐怖や不安や嫌な気持ちを伝えて、やめてほしいと思っている可能性があるということなのです。何か危険を感じているような時には、まばたきもしないで周りに気を配っているということかも知れません。

飼い主さんは、まばたきが親愛の証だからといって、猫と目を合わせてずっと見つめていると、いずれ嫌われてしまうかも知れませんので、気をつけましょう。


猫のまばたきで注意したい病気は?

猫のまばたきが増えたら、以下の病気を疑ったほうが良いかも知れません。

◆眼瞼内反証

眼瞼内反証とは、猫のまぶたが内側に反り返ってしまう状態です。

目の角膜部分や結膜部分に、常にまぶたやまつ毛が当たっているので、目に色々な症状が出ます。具体的な症状としては、猫のまばたきが増えて、涙も増えます。

また、眼瞼内反証は、角膜炎や結膜炎が原因で起こるので、この病気にも注意が必要です。

◆角膜炎

角膜炎は、目に異物が入ったり、目をこすったりすることで、角膜という部分に傷がついた状態です。

◆結膜炎

結膜炎は、風邪をひいてウイルスやクラミジアに感染することで起こります。涙が増えて目の周りが濡れて、目やにが増えて目が開けにくくなったりします。

猫のまばたきが増えたり、涙や目やにが出ていたり、前足で目をこするようなしぐさが増えたりしたら、猫の目に異常がないか見てあげてください。
どの状態でも、早めに動物病院へ連れていって診てもらいましょう。

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猫の挨拶に関する行動は?

猫の挨拶

まばたき以外にも、挨拶の意味を持つ行動があります。猫が挨拶する時の行動について調べて見ましょう。

◆鼻と鼻を近づける、鼻チューからの挨拶

まず猫同士が出会うと、鼻と鼻を近づけます。これが猫の挨拶の始まりです。
人間が猫に向かって指を出すと、鼻を近づけてきますね。これは猫同士における挨拶をかわしているのと同じだと考えられます。

猫同士では、あまり体を近づけ過ぎないように首を伸ばして、お互いの顔まわりの匂いを嗅ぎます。その後さらに、首からお腹、体の匂いを嗅ぐようになり、最終的には優位にある猫がお尻の匂いを嗅ぎ、挨拶は終了します。

鼻と鼻を合わせて匂いを嗅ぎ合う行為のほうが、体やお尻を嗅ぐよりも挨拶としては重要な行為とされています。

◆目をそらす

猫同士で挨拶が始まった時に、目と目を見つめ合って逸らさないままでいると、多くの場合は喧嘩に発展します。
猫同士見つめ合いが続いた時には、まばたきをしてどちらかの猫が目をそらしたり、顔を外に向けたりすることで、喧嘩を回避しています。

目を見つめ合って喧嘩にならない場合は、親猫と子猫、きょうだい猫同士の愛情がある関係や、優劣がはっきりしている飼い主と猫、といった場合です。
ただし、飼い主さんでも、あまり何度も猫の目を見たり、じっと見ていたりすれば、猫に攻撃されたり避けられたりするかも知れません。

◆尻尾の位置と状態からも気持ちが分かる

猫の挨拶としては、尻尾の位置と状態があげられます。

尻尾をゆるく曲げて背中と同じ高さにあげていると、相手に対して友好的に思っているということになります。
猫の尻尾は直立すれば、愛情や好意を表しているので、挨拶の際にすでに尻尾がぴんと立っていれば、大好きな相手に挨拶しているということになります。

例えば飼い主さんが外出から帰った時、猫がぴんと尻尾を直立させて寄ってきたら、おかえりという挨拶で、帰ってきて嬉しいという気持ちを表現しているということですね。

その時に猫が目を見てくる時には、飼い主さんを信頼しているからです。
ただ、その時にもいつまでもじっと見つめ合っていたら、それは威嚇や攻撃につながることでもあるので、程々のところで目を見るのをやめたほうが良いでしょう。


猫のまばたきについてまとめ

魅力的な猫の目ですが、まばたきは少なくてもちゃんと涙で潤っているのですね。

猫が挨拶をする時にまばたきをするというのも、信頼している相手に対してのみで、そのまま目を合わせ続ければ、お互いに威嚇になったり喧嘩になったりする可能性があるということです。

そして、よく言われている、猫がゆっくりまばたきをするのは愛情の印、好きのサイン、といった説は必ずしも当てはまらないということです。
特に、飼い主さんが猫の目をじっと見ていて逸らさないでいることは、猫にストレスを感じさせているのかも知れません。

じーっと目を見つめられた猫がまばたきをした時には、やめてくれないかな、という意味もあるのだということを覚えておくと良いでしょう。



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ねこちん

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ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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