【獣医師監修】猫がよく吐く原因は?危険な場合も?嘔吐した時のチェック項目はこれ!

2018.06.09

【獣医師監修】猫がよく吐く原因は?危険な場合も?嘔吐した時のチェック項目はこれ!

猫は、他のペットと比較して「吐くことが多い」と言われます。猫がよく吐く生き物だとはいっても、飼い主さんにとっては、放っておいても良いものか、気になりますよね。猫が嘔吐した時でも、見守っていて大丈夫な場合と、病院に行く必要がある場合があり、飼い主さんは病院に連れていくべき時をきちんと判断しなければなりません。 今回は、猫が吐く理由と、吐いた時にどのように判断したら良いのか、チェックするポイントについてご紹介します。

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猫がよく吐く理由は?

吐きそうな猫

猫が吐く理由としては、大きく次の5つが考えられます。

◆吐く理由①毛玉を吐いている

猫は自分で体を舐めてグルーミングをしますが、その時に飲み込んだ毛を吐いている場合があります。特に長毛の猫は、グルーミング時に飲み込んでしまう毛が短毛の猫よりも多いため、毛玉を吐く量や回数も多くなることがあります。

猫が飲み込んだ毛を吐くと、毛は固まってボールのようになっているために、毛玉を吐いたことは簡単にわかります。

猫草を食べることで胃に刺激を与えることで、毛玉を吐き出すこともあるので、食べた猫草が毛玉に混ざっていることもあります。

◆吐く理由②早食いや食べ過ぎ

餌の早食いや、一気にたくさん食べたという時に猫が吐くことがあります。

例えば、新しい餌に変えた時に、猫が慣れていないために食べ過ぎて、消化が追いつかずに吐いてしまうということが考えられます。また、ドライフードを食べて水を大量に飲むと、餌の種類によっては胃の中で急激に膨れるため、嘔吐してしまうこともあります。

その他、食べた後すぐに遊んだり走り回ったりして、まだ消化されていない餌を吐いてしまうこともあるようです。

◆吐く理由③異物を飲み込んだ

餌ではなく、食べ物以外の何かを飲み込んでしまった時に、体外に出そうとして吐いたという場合もあります。

例えば、猫用おもちゃのかけらやアクセサリー、輪ゴムなどといった小さい物などは、猫が遊んでいるうちに飲み込んでしまう可能性があります。

また、異物だけではなく、毒物を舐めたり飲み込んだりした場合にも、猫の体が反射を起こして、体外に吐いて出そうとします。家庭用の洗剤や薬品などを舐めてしまった時にも、嘔吐が見られます。

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◆吐く理由④病気によるもの

猫が病気にかかっているために、嘔吐の症状が出ることがあります。

猫が吐く病気として考えられるものは、寄生虫、熱中症、胃腸炎のほか、餌による中毒やアレルギー、さらにガンなどの悪性腫瘍によるものなど、その他にもたくさんの原因があります。

ただし、嘔吐したことで、飼い主さんが猫の病気を判断することはとても難しいと言えます。


猫が吐きやすい理由は?

口を開けているグレーの猫

他の動物に比べても吐く姿をよく見る猫ですが、なぜこのように嘔吐しやすいのでしょうか。

◆猫は咽頭反射が弱い

猫は咽頭反射が弱いため、水分が足りなかったり餌が固かったりしても、食べたものを飲み込んでしまうことができます。咽頭反射とは、のどの奥の方に刺激が加わった時に「おえっ」となる反射行動のことです。

そのため、喉では反射が起こらなくても、飲み込んだ後に胃の方が受け付けず、一度飲み込んでから吐いてしまうことが多くなるということです。

◆胃まで到達しない吐き戻しの場合も

猫が餌を食べてすぐに吐き戻した場合には、喉での違和感を感じたり、むせたり、急いで餌を食べ過ぎたりといったことが原因として考えられます。

単なる吐き戻しの場合もあり、その時に食べた餌は、胃まで到達せずに食道にきたものをすぐに吐き出していることが多いでしょう。

◆吐くことをとめないように

猫が吐こうとした時には、それを止めないようにしましょう。部屋に吐かれては困る気持ちはわかりますが、吐く必要があるから出そうとしているので、嘔吐を途中で止めるのは、猫の体にとっては良くありません。

掃除は大変かも知れませんが、猫の体のためなので、しっかり猫の様子を見るようにしましょう。


様子を見ても大丈夫な嘔吐

以下のような様子の嘔吐であれば、様子を見てもいいと考えられます。

・嘔吐は週に1回程度
・食事のすぐ後に吐く
・吐いた後は元気でいつもどおり
・固まった毛玉を吐いてその後は元気にしている
・食べた猫草を吐く

◆頻繁な嘔吐でなければ様子見でOK

猫は獲物を捕らえた後、噛みちぎって丸呑みします。そのために、食べたものに異常があればすぐに吐き出すことができるようになっています。

そのため、吐いても元気にしていて食欲もあれば、問題ない状態だと言えます。吐く回数も、あまり頻繁ではなく週に1回程度であれば、猫の体にそれほど負担はないと言えるでしょう。

◆早食いや食べ過ぎによる嘔吐

餌を急いでたくさん食べたりした後に吐いてしまい、その後にも元気にしていて食欲も落ちていないようであれば、こちらも問題ないと言えます。

◆毛玉交じりも緊急性はなし

猫が胃の中に溜まった毛玉を吐くのは正常なことなので、毛玉を吐いた後にいつも通り元気に過ごしていれば、問題ありません。
猫草を与えている場合には、猫草を吐くことも正常なことなので、心配しなくても良いと言えます。

ただし、毛玉を吐くことは猫にとっても体力を使う行動ですので、ブラッシングを増やすなど毛玉を吐かせない工夫も必要です。

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病院に行く必要がある嘔吐

以下のような症状が見られるようであれば、なるべく早く獣医さんにみてもらうようにしましょう。

・何度も嘔吐する
・吐いても何も出ない
・吐いたものに血が混ざっている
・吐いたものに虫がいる
・吐いた前後で元気がなく食欲もない

◆何度も吐く場合は要注意

1日のうちに何度も何度も吐いているのであれば、それが餌や毛玉であっても、猫に何か異常があると判断しましょう。

何度も激しく吐く時には、食品のアレルギーや誤飲誤食による中毒、内分泌疾患、病気など、たくさんの疾患が考えられます。

◆何も出てこない時は誤飲の可能性も

吐こうとしているのに何も出てこない、という場合には、誤飲してしまった何かが詰まっている可能性もあります。または、別の原因で気分が悪い、喉に異常を感じているなどといったことも考えられます。

◆血交じりの嘔吐は消化器系の病気や誤飲

吐いたものに血が混ざっていれば、消化器系の病気が疑われるので、できるだけ早く動物病院に連れていく必要があります。異物を飲み込んだ時に、猫の喉や胃などが傷ついてしまった可能性もあります。

血は赤い鮮血の時もあれば、黒っぽい時もありますが、どちらでも危険な状態であることは同じです。

◆寄生虫がいる場合も

吐いたものに虫がいた場合も、寄生虫がいるということになるので、動物病院に連れて行きましょう。
できれば嘔吐した物を持っていくか、写真に撮って、獣医さんに見せられると良いでしょう。

◆嘔吐時の様子をよく観察しよう

猫が嘔吐した時に、元気もなく食欲もない状態で、下痢など別の症状もある場合には、病気の可能性があります。

感染症や消化器系の病気、寄生虫、内臓疾患など、様々な病気が考えられ、緊急性が高いので、できる限り早く動物病院で診てもらってください。


猫が吐く時にチェックするポイント

大人しくしている黒猫

猫が嘔吐した時には、飼い主さんは猫の様子と吐いた物をチェックする必要があります。

飼い主さんがチェックするべきポイントは、次の3つがあげられます。

◆吐いたものの内容

猫がどんなものを吐いたのかを必ず確認しましょう。

フードだけ、フードと毛玉、毛玉だけ、異物があるかなど、どんなものを嘔吐したかをチェックします。

さらに、嘔吐物に胃液や血液が混ざっているかどうかも確認しましょう。白い泡状だったり透明であったり、黄色い液体であったりと、出てきた液体の色や状態をチェックします。

吐いたものの中に虫がいれば、寄生虫に感染していることがわかります。

◆1日に吐いた回数と吐いた時間

猫が何度吐いて、時間はいつごろかなどをメモしておくと、より状況がわかります。

何度も吐いているとすれば、病気か、または何か異物を吐ききれずに嘔吐を繰り返しているのではないかと予想されます。
食事の後にいつも吐いているとか、遊んだあとの時間帯に吐いているなどがわかれば、フードを見直したり、遊ぶ時間や遊び方を変えたりすることができます。

吐いた物の内容と合わせてメモしておけば、獣医さんに説明するのにも役立ちます。

◆吐いた時や後の猫の様子

吐いている時の様子も、しっかり観察しましょう。

吐く時に毛玉だけを吐いたのか、何も出なかったのかなどもチェックすることができれば、猫の様子をより把握することができます。
嘔吐した後、猫がケロッとして元気なのか、ぐったりして元気がないのかといった状況もよく見ておきましょう。

吐いた後にもよだれが出ている場合、病気になっている可能性も高いと言えます。

猫の嘔吐についてしっかりチェックすることで、飼い主さんが猫の状態を自己判断するというよりも、動物病院で獣医さんに状況を説明するためにもなると言えるでしょう。


病気の心配のない猫の嘔吐を防ぐには?

病気ではありませんが、猫が餌を吐いてしまうことがあります。その時の餌については次の原因が考えられます。

・早食い、大食いしてしまう
・餌の形が悪い、大きいなど
・猫がその餌にアレルギーがある

このような場合は、飼い主さんのちょっとした工夫で嘔吐を防ぐこともできます。

◆凹凸のある皿を使用する、小分けにする

早食いや大食いの場合、凸凹のあるお皿を使って早食い防止をしたり、小分けにして餌を与えたりすることで、嘔吐を防ぐことができます。

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◆フードのサイズや形を違うものにする

キャットフードによっては、食べやすいようにと様々な形が考えられて作られていますが、大き過ぎたり、形が尖ったり曲がったりしているものだと、猫の喉が刺激されて吐いてしまうことがあるようです。

小粒のものに変えたり、形が違うものをあげたりして、猫の様子に合わせて、フードを選ぶ必要があるでしょう。

◆アレルギー検査をする

餌のキャットフードの成分にアレルギーがあることで、吐いてしまう場合もあります。また、アレルギーまでいかなくても、なぜか猫の口に合わずに食べると吐いてしまう、といったこともあるようです。

アレルギーの場合には動物病院で診察してもらって、適切なフードを与えるようにしましょう。

また、フードを変えるだけでは嘔吐が治らない場合も多いので、必ず動物病院で診てもらうようにしましょう。

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猫が吐くことのまとめ

猫が吐く場合、餌が関係していることもあれば、それ以外のことが原因の場合もあります。

猫はよく吐く動物と言われていても、問題ない時ばかりではないので、吐いた時に異常があれば早めに動物病院に連れていくようにしてください。

病気など体の異常がないとわかれば、フードや環境の問題がある可能性がありますので、獣医さんと相談しながら改善していきましょう。

猫が吐いた時には慌てず、よく状態を観察して、猫の健康に気をつけるようにしてくださいね。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※


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ねこちん

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ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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