【猫の絵本】子供も大人も楽しめる!切なくて泣けるおすすめのお話6選

2018.10.25

【猫の絵本】子供も大人も楽しめる!切なくて泣けるおすすめのお話6選

猫のお話の絵本、古今東西世界中で探してみると、名作や迷作がたくさんあります。「あ!これ子供の頃読んだっけ」という定番のものや、物語が面白くて「次は?」とせがんだ絵本など。絵柄の美しい猫がかわいく描かれた絵本もたくさんあります。 絵本には、子供に教えたい教育的なことから、大人に気づかせたい忘れがちなことも描かれてきました。子供に人気の絵本と大人におすすめの泣ける絵本をご紹介します。

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子供におすすめな猫の絵本3選

子供が大好きな絵本には、読み聞かせするのにぴったりなお話や、親子の絆を深める手助けになりそうな物語がたくさんあります。

猫が出てくる絵本の中で、子供におすすめの作品をご紹介します。

◆ノラネコぐんだん パンこうじょう(著者:工藤ノリコ)

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絵本のあらすじ
2012年に出版された絵本作家・工藤ノリコさんの代表作です。

8匹の野良猫らしからぬどこかゆるめの猫軍団が、夜中にこっそりワンワンちゃんのパン工場に忍び込みます。食いしん坊の野良猫軍団が見よう見まねでパンづくりに挑戦し、大騒動を巻き起こす…というドタバタした内容が楽しめる絵本。

さて、結局猫たちはパンを食べられたのかな?最後まで気になるお話です。

おすすめのポイント
この絵本は、野良猫軍団のシリーズがたくさん出ています。

基本的には猫たちがやりたい放題やって、軽快なテンポでお話が進む、そんな猫たちのキャラクターがおすすめの理由のひとつ。なんとも悪い顔をしていますが、とても愛らしい猫たちなのです。

かわいい顔してやらかしてくれる猫たち。悪なのに憎めない猫たちが、子供たちを物語にどんどん引き込む作品です。

大人目線で読んでいると、猫たちは終始無表情。ふてぶてしいのに好奇心旺盛で、実際にいたずらをしている時の猫の顔って本当にこんな感じではないでしょうか。

猫の表情をよく捉えているところも見どころのひとつです。

ノラネコぐんだん パンこうじょう

著者:工藤ノリコ
発売日:2012/11/15
出版社: 白泉社
ISBN-13: 978-4592761570
価格: ¥ 1,296

◆ねこがおおきくなりすぎた(著者:ハンス・トラクスラー/訳:杉山香織)

絵本のあらすじ
大きな家に住む夫婦と猫のお話です。ふたりきりの夫婦は寂しさから、猫を飼うことを決心します。そして、小さすぎて貰い手のなかった子猫を迎え暮らし始めるのでした。

ところが、小さな子猫はどんどん、さらにどんどん大きく成長していきます。大型犬ぐらいの大きさになり、さらにライオンのように。それでも大きくなり続け、大きな家の1階部分をまるごと占領してしまうほど大きくなってしまいます。

行政機関は、大きな猫を放置できないと言って連れて行こうとし、町の人達が反対してデモをするなど大騒動に。

一体どうなってしまうの?大好きなご主人や町の人たちと一緒に暮らせなくなってしまうのか、ハラハラ・ドキドキするお話です。

おすすめのポイント
猫を飼っている夫婦や町の人が素敵な絵本です。大きくなりすぎ危険だといわれても、家族として受け入れる夫婦に感動します。

人間の都合で猫を振り回すのではなく、家族としてどうするかを考えさせれてしまう内容。ストーリーの展開は軽快でユーモラス、心あたたまるおすすめしたい絵本です。

ねこがおおきくなりすぎた

著者:ハンス・トラクスラー
訳:杉山香織
発売日:2012/11/15
出版社: 徳間書店
ISBN-13: 978-4198641559
価格: ¥ 1,728

◆ちいさなねこ(著者: 石井桃子/画:横内襄)

絵本のあらすじ
好奇心旺盛な子猫が、お母さん猫の目を盗んで家の外へ出てしまいます。外は子猫にとって危険がいっぱいです。大きな犬に追いかけられたり、人間の子供に捕まりそうになったり、車にひかれそうになったり。

子猫は危険を切り抜けますが、とうとうどうにもならず追いつめられてしまいます。その時子猫の鳴き声を聞きつけ、お母さん猫が助けに来るという物語の絵本です。

おすすめのポイント
子猫の冒険に引きつけられ、子猫を探し駆けつけるお母さん猫の愛情を感じる場面では、ジンと来ます。

子供たちが飽きることなく展開するストーリーと、「誰が、いつ、何をした」というわかりやすい文体。読み聞かせする時のテンポのよさもおすすめのポイントでしょう。

途中の説明で小休止といった物語の緩急も魅力の絵本です。

ちいさなねこ

著者: 石井桃子
画:横内襄
発売日:1967/1/20
出版社:福音館書店
ISBN-13: 978-4834000870
価格: ¥ 972


大人におすすめな猫の絵本3選

絵本は児童文学・子供のもの、という概念を覆す絵本が増えています。そんな大人が見て楽しめる絵本の中で、猫が登場するおすすめのものをご紹介します。

◆黒ねこのおきゃくさま(著者:ルース・エインズワース/画:山内ふじ江)

絵本のあらすじ
「身体が弱ってきた上に、お金もないと、人生つらいものだ」というおじいさんの唯一の楽しみは、週に一度のごちそうでした。冬の嵐の晩、そんな貧しいひとり暮らしのおじいさんの家に1匹の黒猫がやってきます。

おじいさんはやせ細ってびしょぬれになってふるえている黒猫を哀れに思い、自分の分のわずなミルクとパンを全て与えます。そして、唯一の楽しみのとっておきの羊の肉まで与えるのです。

寒さに震える黒猫のために、残っていた薪もすべて暖炉にくべて温めて、黒猫をおきゃくさまとして世話をするというお話です。

おすすめのポイント
絵本の著者は、「こすずめのぼうけん」などの作品で知られるイギリスの作家、ルース・エインズワース。BBCラジオ放送の子供向け番組のために書いた物語を絵本化したものです。

黒猫が見せてくれる可愛い仕草を自然に描いているため、挿絵画家が黒猫と暮らしていたことがあるのでは?と思ってしまうほどリアル。

お話の結末は、子供のための物語というにはかなり深い内容で、考えさせられる絵本です。

大人が見ても味わい深い、美しい挿絵も魅力のおすすめの1冊です。

黒ねこのおきゃくさま

著者:ルース・エインズワース
画:山内ふじ江
訳:荒このみ
発売日:1999/10/15
出版社: 福音館書店
ISBN-13: 978-4834015843
価格: ¥ 1,296

◆ねえだっこして(著者:竹下文子/画:田中清代)

絵本のあらすじ
新しく家族に加わった赤ちゃんと、抱っこするお母さんを見つめる先住猫のお話です。

赤ちゃんが誕生し喜びに満ちている家、赤ちゃんを大事そうに抱っこするお母さん。その様子をお母さんの膝にふれるかふれないかの距離でじっと見ている白黒の猫。

”お母さんのおひざは世界一すてきな場所。なのに、今そこは生まれたばかりの赤ちゃんの場所。もう大きくなったから自分は平気だもんと強がってみせるネコ。”引用:金の星社

自分のお母さんを、赤ちゃんに譲ると言いながらも、お母さんが大好きな猫。お母さんと赤ちゃんを見つめる切ない気持ちを描いた絵本です。

おすすめのポイント
泣けます!猫の切ない心情についつい泣ける絵本です。子育て経験のあるお母さんから、泣けるという口コミも多い作品。子供に読み聞かせしていて、はっとさせられたという視点が描かれています。

上の子が、下の子が生まれた時に味わった悲しみを見事に伝えてくれているお話です。

子育て中の方でなくても、猫の健気で切ない思いやお母さんを見る眼差しがキュンとして、本当に泣けるおすすめの絵本です。

ねえだっこして

著者:竹下文子
画:田中清代
発売日:2004/5/1
出版社: 金の星社
ISBN-13:978-4323070407
価格: ¥ 1,404

◆私はネコが嫌いだ。(著者:よこただいすけ)

絵本のあらすじ
「お父さん、このネコ飼ってもいい?」よく聞くご家庭の1コマかもしれません。小さな新参者は、お父さんの平穏だった日常を変えていきます。

口下手で愛情の表現がいまひとつのお父さん代表を地で行くようなお父さん。次第に、大事な家族になっていく飼い猫への愛情が伝わる素敵な作品です。

おすすめのポイント
深い感銘を受ける絵本が、待望の紙書籍で復刊しました。 大切な家族になった黒猫。「嫌いだ。」と言わせたお父さんの心情が痛いほどわかる泣ける作品です。

黒猫との出会いと別れの物語は、短編映画を見ているようです。最後のページのお父さんの背中、本当に涙が止まりません。

私はネコが嫌いだ。

著者:よこただいすけ
発売日: 2016/8/8
出版社: 滋慶出版/つちや書店
ISBN-13:978-4806915775
価格: ¥ 1,512


子供も大人も一緒に楽しめる・泣けるおすすめ猫の絵本のまとめ

おすすめの猫の絵本をご紹介しました。子供に読み聞かせするための絵本、大人が楽しめる絵本など、絵本の魅力が伝わったでしょうか。

子供の頃読んだお話も、大人になって読み返してみると深い意味に気がついたり、全く別の感じ方をしたり絵本はそんな楽しみ方ができます。
また、かわいい猫の挿絵を眺めるだけという絵本の楽しみ方もいいですね。

様々な猫が登場する絵本たち、お気に入りのお話を見つけた時の喜びも読書の醍醐味です。



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にゃんこ

にゃんこ

長年一緒に暮らした長女猫(17歳)と長男猫(11歳)を看取り、今は脱走癖のある次男猫とちょっとどんくさい次女猫と暮らしています。


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