【獣医師監修】フェリウェイの6つの効果と使い方!猫の夜鳴きやスプレーを解消!

2019.08.12

【獣医師監修】フェリウェイの6つの効果と使い方!猫の夜鳴きやスプレーを解消!

愛猫の夜鳴きやスプレーなどの問題行動でお困りの方は多いのではないでしょうか。今回は、問題行動の改善に効果がある「フェリウェイ」についてご紹介します。愛猫に使うものだからこそ、しっかりと知っておきたい成分や使い方、使用上の注意点をお話します。

【目次】

フェリウェイとは?

フェリウェイ

フェリウェイとは、猫の頬から分泌されるフェイシャルホルモンのF3に注目して開発された「フェロモン製剤」です。

猫の縄張りの維持やマーキング行動と関係性の高いF3のフェイシャルホルモンを人工的に作りだし、猫を安心させストレスを緩和させたいときに使用します。

フランスに本社がある動物薬品メーカーのVirbac社が開発し、日本ではビルバックジャパンという日本法人が輸入・販売をしています。動物病院や通信販売などでも購入可能な商品です。

成分としては、猫のフェイシャルフェロモンF3類縁化成分2%とイソパラフィン系炭化水素溶剤98%でできています。

人間にはかすかなにおいを感じる程度で、反応することはありません。

◆猫のフェイシャルフェロモンについて

フェロモンとは、虫や動物の体から自然に分泌される化学物質です。同種間の動物のみで反応し、コミュニケーションに用いられます。

猫のフェロモンは大きく口周り、乳腺、肛門腺、尾の付け根、泌尿生殖器の5ヶ所から分泌されています。その中でも、口周りから出るフェイシャルフェロモンは、猫に安心感を与え、落ち着かせる効果があるとされています。

このフェイシャルフェロモンはF1からF5と種類分けされており、特にF3はマーキングの頬のこすりつけなどで環境中に分泌されるフェロモンです。

◆フェリウェイで期待できる効果

猫の問題行動の多くは、テリトリーの主張やテリトリーを侵害されたことへの抵抗で行われます。具体的には、過度な爪とぎや尿スプレーで、これはマーキングのひとつです。

問題行動は、マーキングの必要をなくすことで解消することができます。このときに効果を表すのが「フェリウェイ」です。

フェロモン製剤であるフェリウェイを散布することで、フェロモンを満たし、過度なマーキングなどの問題行動を抑えることができます。

フェロモンによって猫に安心感を与え、ストレスを緩和させたいときにも使用され、猫に配慮した動物病院で使用されているほか、家族や同居猫への攻撃などの行動にも効果が期待できます。

◆効果は即効性ではない場合が多い

フェリウェイの詳しい効果についてご紹介する前に確認してほしいのが「効果は即効性ではない場合が多い」と言う点です。

これは、フェリウェイを使用し、猫が変化に気付くことから始まるからです。そこからストレスレベルが下がり問題行動が減るようになるので、その日すぐに効果が表れるものではありません。

愛猫の様子や行動をよく観察し、長い目で見守ってあげましょう。


フェリウェイの効果は?

隠れる猫

フェリウェイは具体的にどのような場面で効果を発揮するのでしょうか。確認してみましょう。

◆尿スプレーに対する効果

尿スプレーは、環境の変化で始めることがあります。例えば、人間の家族が増えたり、多頭飼いが始まったりすると、自分の縄張りを主張するために尿スプレーをすることが多いです。

ある調査では、フェリウェイを使用することで、75~97%の猫で改善が見られたという報告があります。

また、発情期の猫のスプレー対策にも使用できます。

◆不適切な場所での爪とぎに対する効果

猫の爪とぎは、実際に爪をとぐ以外に、ストレス解消、嗅覚(肉球からのフェロモン)によるマーキングのために行います。

フェリウェイを使用し、最適な場所へ爪とぎを設置することで、不適切な場所での爪とぎの回数が減ったり、無くなることが期待できます。

◆車移動での効果

車移動に慣れていない猫にとって、車はどこに連れていかれるか恐怖の体験です。このときに、キャリーケースにフェリウェイをスプレーすることで、移動中の嘔吐、排泄、鳴き声、興奮状態を緩和させることができます。

◆動物病院での効果

動物病院が苦手な猫も多くいると思います。その時には、ケージの中のタオルやキャリーケースにフェリウェイをスプレーすることで、緊張状態が緩和させることができます。

また、猫に配慮している動物病院では、フェリウェイを使用していることも多いです。

◆引っ越し時の効果

猫にとって引っ越しは、新しい環境に慣れるまで常にストレスを感じる状態です。中には、陰に隠れて出てこない、不適切な場所での粗相、夜鳴きなどをする猫も多いです。

事前に新居にフェリウェイを散布することで、猫に安心感を与え、落ち着かせる効果が期待することができます。猫にとって安心できる場所作りの一つとして取り入れましょう。

◆多頭飼いの効果

猫を多頭飼いする場合、猫たちの相性が悪いと、常に喧嘩や過度なマーキングに繋がります。

フェリウェイを使うことで、フェロモンを満たしマーキングを抑え、安心感を与えることで喧嘩の予防をすることができます。

また、人間への過剰な攻撃にも効果が期待できます。


フェリウェイの種類、使い方は?

フェリウェイには、いくつかのタイプがあります。それぞれの使い方や値段を確認してみましょう。

◆コンセントに差し込んで使用する「拡散タイプ」

フェリウェイ 拡散タイプ

フェリウェイの拡散タイプは、部屋全体に成分を拡散させることができます。

使用方法は、専用の拡散器にリキッドの入ったボトルをセットし、猫が一番過ごす部屋のコンセントに差し込みます。

引っ越しのときなどの環境の変化がある時や、多頭飼いの家庭におすすめです。

注意する部分として、コンセントを使用するので、多少の電気代はかかります。また、コンセントが少ない家は気を付けましょう。

拡散器とリキッドのセットは、約4000円から5000円程度の値段で購入できます。

購入


◆直接吹きかける「スプレータイプ」

フェリウェイ スプレータイプ

決まった場所に粗相をしてしまう場合や、ピンポイントで使用したいときにおすすめなのが「スプレータイプ」です。

使用方法は、猫が問題行動(過度な爪とぎ、不適切な場所での粗相・スプレーなど)を起こす場所へ吹きかけます。

ピンポイントで使える利点はありますが、1日中部屋に散布する拡散タイプに比べ効果が薄いことや、1日に何度もスプレーする必要があります。

値段は、約3000円から4000円程度で購入できます。

購入



フェリウェイを使う時の注意点は?

副作用などが少ないと言われるフェリウェイですが、使用する上での注意点も複数あるのでご紹介します。

◆フェリウェイの使用上の注意

・猫が一番よくすごす部屋に1個設置してください。
・猫の行動範囲が70㎡(約45畳)を超える場合リギッドをこぼした場合は、もう一つ設置してください。
・リキッドがこぼれた場合、塗装面やプラスチックを傷めることがあるので、すぐにふき取りましょう。
・リキッドが皮膚に着いた場合、石鹸と水でよく洗ってください。
・使用中、気分が悪くなった場合は使用を中止してください。
・火器の近くでの使用、保管は使用しないでください。

フェリウェイを初めて使用する際は、担当の獣医師に相談したり、箱や説明書に書いてある使用上の注意をしっかりと読み、安全に使用できるようにしましょう。

◆猫の行動を見極める

問題行動を起こす猫全般に言えることですが、その行動が「飼い主にとって不都合な行動」なのか「環境に問題があるために起こしている行動」なのか見極めることが大切になります。

例えは、尿スプレーはマーキングの行動で猫にとっては正常な行動です。この場合は、フェリウェイを使用することで、効果が期待されます。

しかし、環境やトイレに不満やストレスを感じている場合、トイレ以外の場所で排泄することがあります。この「不適切な場所での排泄」は、フェリウェイの効果は期待できません。

見極めの方法ですが、尿スプレーの場合は、猫の鼻の高さ位の対象物に向かって床や地面と平行にします。一方、不適切な場所での行動の場合は、座ったまま下向きに排尿します。

この見極めをしっかりと行うことで、フェリウェイを使用すべきなのか、環境を整えるべきか愛猫に合う対応ができます。


フェリウェイまとめ

愛猫の問題行動にお悩みの方は、猫のフェイシャルホルモンをもとにして作られたフェリウェイを使用してみることで、過度な爪とぎ、尿スプレー、夜鳴きなど行動の改善を期待することができます。

フェリウェイは2種類あり、用途によって「拡散タイプ」と「スプレータイプ」を使い分けることができます。値段は約3000円から5000円程度で、動物病院や通信販売などで購入することができます。

フェリウェイを使用する場合、愛猫の行動をよく観察し、フェリウェイに効果が期待できる行動か見極めましょう。副作用などは少ないと言われていますが、使用上の注意を十分守って使用することが大切です。

フェリウェイを効果的に使い、愛猫との素敵なにゃんこライフを過ごしましょう。

●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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