猫がトイレの砂かけない理由4選!排泄物にまつわる行動とは?

2020.10.01

猫がトイレの砂かけない理由4選!排泄物にまつわる行動とは?

猫はトイレで用を足したあとに、必ずと言っていいほど排泄物に猫砂をかける行動をとりますよね。 猫はなぜ猫砂をかけるのか、このような行動にどんな理由があるのか、知りたいと思ったことはありませんか? そして猫の中にはトイレの排泄物に、砂をかけない子も存在します。 愛猫が自分で砂をかけない場合には、他の猫が自然とする行動をとらないことに対して、飼い主さんは心配になってしまうことでしょう。 飼い主として砂かけない猫に対して、何かしてあげられることはあるのでしょうか?

【目次】
1.猫の砂かけにはどんな意味がある?
 1-1.強烈なニオイを隠す意味
 1-2.優位に立つ猫に遠慮している意味
 1-3.病気予防の意味

2.猫が砂かけないのはなぜ?
 2-1.猫が砂かけない理由①単純に不器用だから
 2-2.猫が砂かけない理由②面倒だから
 2-3.猫が砂かけない理由③優位な立場をアピールしているから
 2-4.猫が砂かけない理由④トイレが気に入らないから

3.猫が砂かけないときはどうしたらいい?
 3-1.砂かけない対処法①猫砂を変えてみる
 3-2.砂かけない対処法②トイレの場所を変えてみる
 3-3.砂かけない対処法③トイレを清潔に保つ
 3-4.砂かけない対処法③大きなトイレに変えてみる

4.まとめ

猫の砂かけにはどんな意味がある?

トイレの砂を掘る子猫

猫と一緒に暮らしていると、猫の習性として当たり前の行動であっても、飼い主(人間)にとっては不思議な行動だな~と思わせられることが、結構ありませんか?

猫がトイレで用を足したあと、その痕跡を隠すように猫砂を前足でかけるしぐさも、その一つであると言えるでしょう。

私たちが当たり前だと思い込んでいる、「猫のトイレ=砂」という認識も冷静に考えてみれば、猫の歴史が深く関わっているのかもしれませんよね。

猫はなぜ排泄物に猫砂をかけて、隠すような行動をとるのでしょうか?

◆強烈なニオイを隠す意味

猫はあまり水を飲まない動物としても知られていますが、その習性が原因で排泄物のニオイ(特にオシッコ)がとても強いです。

猫の先祖は元々砂漠で暮らしていたこともあり、排泄をするとその強烈なニオイから、自分の居場所を敵に悟られないようにしなくてはいけないため、排泄物を砂に埋めて隠していたと考えられます。

もちろんエサとして狩猟するネズミやウサギなどの小動物も、猫の強烈なニオイがすれば、危険な場所と察知して自分から近づくことはないでしょう。

自分の身を守るためにも、エサを狩猟するためにも、必要な行動であることがうかがえます。

なので猫がトイレで排泄物に猫砂をかける行動は、本能的な部分が強いように感じることが出来ますよね。

◆優位に立つ猫に遠慮している意味

単独行動型の動物である猫は、基本的に他の猫との序列がありません。

しかし現代では街中で猫を見かけないことがないぐらい、猫の数は増え繁殖し続けています。

狭い世界で暮らしていれば、必然的に他の猫と遭遇してしまう確率は上がってしまいますよね?

こうなってしまうと猫の社会では、強い者こそが優位に立てるという序列が、自然と生まれてしまうことでしょう。

その強い猫が自分の力を見せしめるために、排泄物に砂をかけないでいるとすれば、弱い猫たちは自分の排泄物のニオイを必然的に消さなくてはいけません。

無駄な争いをしないための猫なりの処世術だとしたら、涙ぐましい努力を称えてあげたくなってしまいませんか?

◆病気予防の意味

猫の排泄物には、ウイルスや寄生虫が媒介しているリスクもあります。

これは母猫からの遺伝や、別の猫から移ってしまうなど、感染経路は様々ですが、飼い主としては常に愛猫には健康でいてもらいたいものですよね。

そんな飼い主の気持ちを知ってか知らずにか、猫の排泄物に猫砂をかける行動は、病原体を拡散しないための目的があるのでは?という一説もあるのです。

猫は自分の寝床や食事をするスペースの近くに、自分用のトイレがあると、嫌がって排泄をしなくなることがあるとも言われています。

病原体があるかもしれない排泄物のそばで、眠ったり食べたりという行為は、人間であっても良い気分はしませんよね?

これはきっと感情を持ち合わせている猫にとっても、同じ事が言えるのかもしれません。

病気予防だけでなく清潔を保つ意味でも、排泄物に砂をかける行動はし続けてもらいたいものです。


猫が砂かけないのはなぜ?


猫がトイレの排泄物に砂をかける動物であることは理解が出来ますが、その猫の中には「砂かけない猫」ももちろん存在しています。

猫の砂かけ行動はこんなにも意味があるのに、砂かけないなんてちょっと不思議ですよね?

なぜ砂かけない猫が存在するのか、考えていきましょう!

◆猫が砂かけない理由①単純に不器用だから

「うちの猫はなぜ排泄物に砂をかけないんだろう…」と思っている飼い主さんは、普段の猫ちゃんのトイレの様子を観察してみると良いかもしれません。

もしかしたら猫砂ではなく、トイレの縁やフタ、壁や床などを前足でカリカリしていませんか?

猫の祖先が自分の排泄物を隠すために砂をかけていたとしても、その記憶が巡り巡ってすべての猫に残っているとは限りませんよね。

逆に猫砂に対して、「なんでこんなツブツブで用を足さなきゃいけないんだろう…」なんて思っているかもしれません。

遠い記憶が残ってなかったとしても、猫は排泄したあとに何かをしなければいけないとは、思っている可能性は高いですよね。

砂はかけるものだと知らなかったとしても、排泄後の解放感から、どこか別の場所をカリカリしているのかもしれません。

飼い主さんが観察した後に、毎回同じような行動をしているのであれば、「うちの子は不器用なんだ」と思ってみても良いかもしれませんよね。

◆猫が砂かけない理由②面倒だから

猫も人間と同じように、それぞれの性格はさまざまです。

猫だからと言って、みんながみんな同じような性格しているとは限りません。

本能的にトイレのあとは砂をかけて隠すことが出来る子も居れば、排泄物を出した瞬間に満足してしまう子が居たとしても、何も不思議なことではないですよね。

そして中にはわざわざ自分の出した排泄物に、猫砂をかけることすら面倒と思っている子もいるはずです。

もよおして排出した瞬間に、解放感に浸ってすべては完結しているはずなので、排泄物に猫砂をかけるなんて行動は、面倒な動作でしかないのかもしれません。

このような思考がある猫ちゃんであれば、砂をかける動作を省くことがあったとしても、仕方がないのかもしれません。

◆猫が砂かけない理由③優位な立場をアピールしているから

猫がトイレのあとの排泄物に猫砂をかける意味を、この記事の中で説明したように、優位に立っている猫は自分の存在をアピールするために排泄物を隠さないことがあります。

人間社会でも自己アピールをする人々は沢山居るので、猫社会において自分のことをアピールする子が居たとしても、不思議なことではないでしょう。

排泄物の強烈なニオイは、強さの象徴。

自分をアピールするためには、もってこいの理由ですよね。

一説ではメスの猫よりもオスの猫の方が、排泄物に猫砂をかけない傾向が強いと言われています。

そのような説がある時点で優位な立場のアピールは、どの社会でも必須なことなのかもしれませんね。

◆猫が砂かけない理由④トイレが気に入らないから

愛猫がトイレを気に入っていない場合も、砂かけないまま出てくることがあるようです。

トイレが狭かったり掃除がされておらず汚れや臭いが残っていたりと、猫にとって気に入らない環境のトイレでは用を足した後に一刻も早く立ち去りたいと思ってしまうのも無理がないですよね。

もし愛猫がトイレを使用した後に急いで出てくるような仕草をしていたら、それはトイレを気に入っていない可能性が高いです。


猫が砂かけないときはどうしたらいい?

猫トイレと猫

愛猫が砂かけない場合、当たり前だと思わせられていた行動をとってくれないことに、飼い主さんは不安を覚えてしまうことでしょう。

猫本来の行動とも言える猫砂をかける行為は、飼い主さんが教えようとしたところで、愛猫に伝えることはとても難しいことだと思われます。

飼い主としては愛猫が砂かけないところで、不都合は特にないように思えますが、愛猫が日常的に行う動作によって、健康のバロメーターを測ることが出来ますよね。

世間一般的な猫たちの自然な行動を愛猫にもしてほしいと願うのなら、当たり前と思われている砂をかける行為をしてほしいと願っても、不思議ではないでしょう。

愛猫が砂かけないときに、飼い主として出来ることはあるのでしょうか?

◆砂かけない対処法①猫砂を変えてみる

猫はとても単純な一面を持ち合わせている動物でもあるので、現状のトイレに何か不満を持っているのなら、猫砂を変えてみるのも良いでしょう。

神経質な一面を持ち合わせている猫は、猫砂の粒の大きさや質感に、一度でも不満を覚えてしまえば、本来のトイレの使い方をしないことがあります。

飼い主さんから見ていて何となく愛猫が抵抗を感じていると思ったのならば、猫砂の粒が大きい場合には小さい猫砂に、粒が小さい場合には大きい猫砂に変えてあげてみてはいかがでしょうか。

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◆砂かけない対処法②トイレの場所を変えてみる

トイレの排泄物に砂かけない場合や、何かしら面倒と思って猫砂をかけない場合には、トイレの場所を変えてみることも有効です。

猫は自我の強い動物なので、一度でも気にくわないと思ってしまえば、飼い主さんがどんなに駆使してしつけたとしても、動じることなく我を貫きます。

そうなった場合は、愛猫にとって何がストレスなのか、何が気にくわないのかを考えてあげなくてはいけませんよね。

猫の考えていることは猫の行動をしっかりと読み取って、飼い主さんが判断するしか方法はありません。

何かしらの不満を抱いていると感じたのなら、トイレの場所を変えて様子をみてみましょう。

◆砂かけない対処法③トイレを清潔に保つ

猫はとてもデリケートで、綺麗好きな動物です。

毎日使用するトイレは常に清潔が保たれていないと、気分を害して粗相をしてしまうこともよくあります。

気分を害してしまったり、トイレが汚れていたりしたとすれば、排泄が終わればすぐにでもその場から立ち去りたいことでしょう。

猫が砂かけない原因として、トイレが汚れているということは、ある意味致命的であるとも考えることが出来ますよね。

トイレを飼い主さんが綺麗に保つことにより、健康で様々な病気を防ぐことも可能となるかもしれません。

猫にとってマイナスな可能性を排除するためにも、猫が使用するトイレ周辺は、常に綺麗にしておくようにしておいてくださいね。

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◆砂かけない対処法④大きなトイレに変えてみる

猫のトイレは猫の体長よりも1.5倍ほどの大きさのものを用意してあげると、猫が用を足しやすいといわれています。

大きなトイレを用意している飼い主さんの中には、洋服などをしまっておくプラスチックでできた衣装ケースをトイレとして使用している方もいるようです。

大きなトイレを使いたいけど、衣装ケースは置くスペースがなかなか難しい…という場合でも、最近では市販の大きめトイレが登場してきていますので、そういったものの導入を検討してみるのもいいかもしれませんね。

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まとめ

トイレ中の子猫

いたって当たり前だと思われてきた、猫がトイレの排泄物に猫砂をかける行動ですが、調べてみると色々な理由があることが分かりました。

もし排泄物に砂かけないとしても、突然自分で砂かけをしなくなったなどの場合を除けば、そんなに心配する必要もないので飼い主さんも安心ですよね。

突然砂をかけなくなったのなら、しっかりと原因を探り、具合が悪そうなら動物病院に連れていってあげると良いでしょう。

猫の砂かけ行動は、病気を予防するだけでなく、愛猫の健康にも繋がりますので、砂かけない子には、かけられるような工夫をしてあげると良いかもしれません。

記事を参考にして、愛猫の快適なトイレづくりをしてみてくださいね!



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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