【獣医師監修】猫に必要な水の量はどれくらい?飲水を増やすにはどうすれば良い?

2020.02.15

【獣医師監修】猫に必要な水の量はどれくらい?飲水を増やすにはどうすれば良い?

生きていく中で水分を摂取することは、とても大切なことですよね。 それは人間だけでなく、猫も一緒です。 ですが人間と違って猫は自ら進んで水を飲もうとはせず、飲水量が少ないということが、気にかかっている飼い主さんも多いのではないでしょうか? その反面、中には水を飲む量が多い猫ちゃんも居ますので、どれくらいの量の水が猫に必要なのか、分からないと思ってしまうこともあるかもしれません。 猫に必要な水の量はどれくらいで、水分をとってもらうためにどんな工夫をすればいいのでしょうか?

猫に必要な水の量はどれくらい?

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猫にペットフードを与える際に、新鮮な飲水も一緒に準備しておく飼い主さんも多いことかと思います。

ですがフードは美味しそうに食べてくれるのに、飲水にはまったく興味を示してくれない猫ちゃんって、とても多いですよね。

乾燥している季節には、喉を痛めて風邪を引かないか心配になってしまいますし、暑い季節には喉がカラカラになってしまわないか、水に対しての心配は尽きることがありません。

ですので飼い主さんは、愛猫が一日に飲む水の量が、どれぐらいであれば平均的なのか知っておけば、多少の心配は減るのではないでしょうか。

一般的に、猫が摂取する必要のある一日の水分量は、体重1kgにつき約50mlと言われています。

なので体重が4kgであれば200ml、体重が6kgであれば300ml程度という計算になりますよね。

ただ、体重が4kgの猫に対し、水の摂取量は200mlぐらいが正常であると言われても、「うちの子、そんなに水を飲んでいる様子ないんだけどな…」と思ってしまう飼い主さんも多いことかと思います。

猫は飲水での水分摂取以外にも、毎日食べている食事からも水分を摂取しているのです。

猫が毎日口にしている食事では、ドライフードが10%前後、ウェットフードが75%の水分含有量であると言われているので、猫の食べるフードによっては飲水の量も個体によって変わってくると言えるでしょう。

どちらにせよ愛猫がどれくらいの水の量を飲んでいるかを、計測する必要もあると言えますが、目分量で計測するのはとても難しいことかと思います。

なので水を与えている容器がどれぐらいの容量で、どれぐらいの水が入るのかを事前に知っておく必要もありますよね。

そして一日の終わりに、どれぐらい飲水が減っているかを計測し、愛猫がどれぐらいの水の量を飲んでいるのか、明確にしてみると良いでしょう。

そうすることによって愛猫が水を少量しか飲んでいないのか、水を飲む量が多すぎるのかが明確になるので、水分摂取量によっての対策が出来るのでおすすめですよ。


猫が水を少量しか飲まない

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一日に猫の飲水量がどれぐらいか判明したところで、「そんなにうちの子、水を飲む量多くないな…」と思っている飼い主さんは多いことだと思います。

なぜなら猫の先祖は元々、砂漠で暮らしていたので、極力最小限の水の量で生きていけるからなんですよね。

乾燥した地域でどれだけ喉が渇いたとしても順応して暮らしていけるように、猫は進化してきたと言っても過言ではないでしょう。

「それにしても、水をまったく飲んでくれない!」と思うようでしたら、以下の点を確認してみてください。

◆水が冷たい

夏の暑い日や、喉がカラカラに渇いているとき、冷たい水ほど美味しいと感じる飲み物はありませんよね!

私たち人間にとって、それぐらい飲み物の温度は重要で、味を左右する決め手にもなってきます。

なので大切な家族である愛猫にも、この美味しさを味わってほしいという思いから、冷たい水を与えるようにしている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

ですがこの行為は、猫にとって有難迷惑となってしまうことをご存知でしょうか?

猫は常温を好み、冷たすぎる物も熱すぎる物も苦手です。

そして冷たい水は猫の内臓を急激に冷やしてしまう恐れもあるので、大切な臓器を傷付けないためにも、猫は冷たい水を口にすることはないのです。

◆水を飲みにくい

猫に水を与えている容器なども、もしかしたら猫が水を飲まない理由になっている可能性が高いです。

猫の口の周りには立派なヒゲがたくさん生えていますし、とても敏感な部分ですので、そのヒゲが当たってしまうような容器を猫は好みません。

そして首を下に向けた姿勢で水を飲みますので、低すぎる容器も猫にとって飲みにくいと考えられるでしょう。

他にも飲水を設置している場所がトイレの場所に近いなどの場合、あまり飲んでくれないことも多いです。

食事同様、水をたくさんの量を飲んで欲しいのなら、設置場所も落ち着いて飲めるような場所選びが必要であると言えるのではないでしょうか。

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猫が水を大量に飲む

今度は逆に、「うちの子、水を飲む量多いんじゃないかな…」と思った場合、どんな原因が考えられるか見ていきましょう。

◆病気

水を多飲する場合、病気の可能性をまずは疑わなくてはいけません。

体重1kgに対して、明らかに50ml以上の水の量を摂取している場合は、猫にとって水を飲み過ぎだと言えるでしょう。

多飲から考えられる病気として、「腎臓病」「糖尿病」「甲状腺機能亢進症」などの疾患が挙げられます。

どの病気も発症してしまえば厄介な病気となりますが、多飲の症状が出ている場合、かなり進行している可能性が高いです。

このような症状に素早く気付けるようにするためにも、愛猫が一日にどれぐらいの水の量を飲んでいるかが、重要となってくるんですよね。

異変に気付いたのなら、すぐに動物病院に連れていってあげましょう。

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◆食事の内容

食事をちゃんと準備しているのに、食事をあまり食べず、水ばかり飲んでしまう子も居ます。

そのような場合は、フードに飽きたか美味しくないと思っている傾向が強いのかもしれません。

また、食事に含まれる塩分量が多くて、単純に喉が渇いてしまっている場合もあるでしょう。

とくに人間の食べ物を与えたあとに水をたくさん飲むようでしたら、「しょっぱい」と感じている証拠ですので、人間の食べ物は与えることはせず、フードの見直しをするようにしましょう。


猫に水を飲んでもらう工夫

実際水を飲んでくれない猫ちゃんには、いかに工夫を凝らしてたくさんの量を飲んでもらえるかも考えていかなくてはいけませんよね。

どんな工夫をすれば、今よりもたくさんの量の水を飲んでくれるようになるのでしょうか。

◆水の温度を変えてみる

猫はとても嗜好性が高いので、温度にも気を遣ってあげなくてはいけません。

とくに冬の寒い時期は、常温でも水は冷たくなっているので、わざわざ冷たい飲水を飲む気にはなれませんよね。

この考え方はもちろん猫も一緒なので、わざわざ寒い思いをして冷たい水を飲みたいなんて思うことはきっとないでしょう。

冬場は水にお湯を入れて少し温かくしてあげるなどの工夫をし、夏場は氷を入れて少し冷やしてあげると興味を示してくれるかもしれませんよ!

◆高さのある容器にしてみる

なかなか水を飲んでくれない様子がうかがえるのなら、容器を交換してみるのも良いでしょう。

容器に問題があって水を飲まないのなら、どんなに新鮮な水を与えていたとしても、自ら飲んでくれることはほとんど無いと思った方が良いかもしれません。

猫が飲みにくそうにしているのなら、飲み口の広い、高さのある容器に変えて様子を見てみましょう。

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◆香りづけしてみる

水自体に興味がなさそうなら、飲水に香りづけして与えてみてはいかがでしょうか。

最近では水に溶けるタイプのまたたびなども販売されているので、猫ちゃんが大好きなまたたびの香りがすれば、一気に興味を示してくれるかもしれません。

猫は味よりもニオイに惹きつけられますので、効果が見込める可能性が高いです。

他にも無塩で鶏を茹でたスープや、魚を煮たスープを冷ましてから与えてみても良いでしょう。

美味しそうな香りがすれば、喜んでくれるはずですので、是非お試しください。

◆こまめに水を取り換える

家の中に設置している水は、時間が経てばゴミやホコリが浮かび、衛生的にもよくないですよね。

猫が舌を付けている時点で、時間が経過するにつれ雑菌も増えていきますので、最低でも2回ぐらいは新鮮な水に変えてあげることが必要となってきます。

新鮮な水の味を覚えている猫ちゃんであれば、飼い主さんが新しい水を用意した瞬間、飲みにきてくれることもあります。

なかなか変える時間が無いという場合は、自動給水器なども販売されているので、使用を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

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猫は元々、なかなか水を飲んでくれない動物ではありますが、飲む水の量が少なすぎると、どうしても飼い主さんは心配になってしまいますよね。

飲んでくれるような工夫が必要となってきますが、一日にどれぐらいの水分量を摂取しているかを管理するのも重要となってきます。

愛猫の一日の水分摂取量を管理することによって、体重増加や健康の管理に繋がっていきますのでおすすめです。

どんなに頑張っても水を飲む量が少ないという場合は、動物病院で獣医師さんに相談するのも良いかもしれません。

詳しく飲まない状況や飲ませ方なども、詳しく解説してくれるはずですので、勉強にもなりますよね。

愛猫に常に飲水をとってもらえるように、色々な工夫を試してみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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